ノルドシュライフェはサーキットと言いながらも、ヨーロッパの一般地方道に似たレイアウトで、1周約20.832km、標高差300m、大小170を超えるコーナーは、低速から超高速域のスピードレンジまで多様多種である。
ちなみに日本のサーキットと比較すると、富士スピードウェイは全長4.563km、高低差40m、16のコーナー、鈴鹿サーキットは全長5.807km、高低差約40m、20のコーナーと、いかにニュルブルクリンクが巨大なのかが解るだろう。
一般的なサーキットは滑らかな路面だが、ニュルブルクリンクの路面は1927年の建設当時の舗装技術の問題もあり、「平らな部分が一つもないのでは」と思うほど、ほとんどの路面が波打っている。その上、埃っぽく滑る上にコース幅も狭くエスケープゾーンもほとんどない。
更にジャンピングスポットや高速のブラインドコーナーなども存在するなど、サーキットと言うより一方通行の峠道と言ったほうがいい。
そんな事から、コース1周に世界中の道が凝縮された“生きた道”と言われ、世界有数の難関コースとして知られている。