TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、11月25日、2023年シーズンの国内外レースの参戦体制およびTGR GR86/BRZ Cup、TGR Yaris Cupの開催概要を発表しました。
- 新たに多くのライバルが参戦するFIA世界耐久選手権(以下、WEC)のハイパーカー・カテゴリーでは、小林 可夢偉 チーム代表のもと、100周年記念大会となるル・マン24時間レースの6連覇、5シーズン連続のダブルタイトル獲得を目指す。
- 国内最高峰カテゴリのSUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権では、国内レースの更なる盛上げに向けた業界連携を進めていくと共に、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオン奪還を目指す。
- 参加型モータースポーツでは、TGR Yaris Cupを入口としたモータースポーツのすその拡大と、サーキットと連携したより安全なレース運営に取り組む。
TGRは、今後も「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」および「モータースポーツをより魅力的でサステナブルにする活動」に取り組んでいきます。
※スーパー耐久シリーズについては後日改めて発表いたします。
■2022年シーズン レースに関する主な戦績・結果
世界選手権 | FIA世界耐久選手権(WEC) |
ル・マン24時間レース 5連覇 4シーズン連続のダブルタイトル獲得 - マニュファクチャラーズチャンピオン - ドライバーズチャンピオン(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川 亮) |
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国内選手権 | SUPER GT GT500クラス | TGR TEAM ENEOS ROOKIE(大嶋 和也/山下 健太)がシリーズランキング5位 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がドライバーズランキング2位 平川 亮(carenex TEAM INPUL)が3位、 宮田 莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)が4位 |
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TGR主催 | 参加型モータースポーツ |
TGR GR86/BRZ Cupは全5大会開催(延べ381台がエントリー) TGR Yaris Cupは全12大会開催(延べ712台がエントリー) |
e-Motorsports |
グローバル:TGR GT Cup2022を開催(2.3万人が参戦) 国内:BRIDGESTONE GTタイムトライアルU17を開催(2千人が参戦) |
■2023年参戦体制
<FIA世界耐久選手権(WEC)>
- 新たに多くのライバルが加わり、ル・マン24時間レースの100周年記念大会が開催される2023年も引き続き、同選手権の最高峰であるハイパーカー・カテゴリー(LMH車両)に参戦。
- 参戦車両は、WEC参戦を通して磨き続けてきたハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載したGR010 HYBRID。
- ドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHを本拠地として2台で参戦します。
チーム名 | TOYOTA GAZOO Racing |
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チームオーナー | 豊田 章男 |
チーム代表 | 小林 可夢偉 |
車両 | GR010 HYBRID (全長4900mm; 全幅2000mm; 車重1040kg) |
エンジン | 3.5L V6ターボエンジン |
タイヤ | ミシュラン・ラジアル |
チーム名 | 車両 | No. | ドライバー |
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TOYOTA GAZOO Racing | GR010 HYBRID | 7 | マイク・コンウェイ(Mike Conway イギリス) |
小林 可夢偉(Kamui Kobayashi 日本) | |||
ホセ・マリア・ロペス(José María López アルゼンチン) | |||
8 | セバスチャン・ブエミ(Sébastien Buemi スイス) | ||
ブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley ニュージーランド) | |||
平川 亮(Ryo Hirakawa 日本) |
[WECチーム代表/ドライバーコメント]
今年はトヨタ、そしてパートナーの皆様からの多大なご支援のおかげで、ル・マン、富士、そして、選手権で優勝するというすべての目標を達成することができました。しかし、2023 年はさらに競争が激しくなるため、チームとクルマをより強くするためにはさらに改善を進めていく必要があります。ドライバーはチームの大事な一部であり、2023 年に再びマイク、ホセ、セブ、ブレンドン、亮と一緒にドライブできることをうれしく思います。チーム全体、とりわけドライバーたちは強いチームスピリットを持っており、全員が一つの家族のようになってレースに臨みたいと思います。これは我々チームにとって大きな強みであり、来シーズンのハイパーカーによる熾烈な競争に向けて最大限の強さを備えるべく、お互いを信頼し、サポートし合う必要があります。2023年シーズンは、過去ル・マンで優勝してきた多くのメーカーとのレースを楽しみにしています。100周年を迎えるル・マンで優勝することは誰にとっても大きな目標ですので、無論簡単ではありませんし、レースは今季に増して激しいものになるでしょう。新たなハイパーカーメーカーとしのぎを削るこの戦いの場は、私たち全員がモータースポーツに求めてきたものであり、ファンの皆様にとっても本当にエキサイティングなものになると信じています。
来シーズン、WECでの挑戦はエキサイティングなものになるでしょうし、この耐久レース新時代の幕開けにTOYOTA GAZOO Racingの一員として参加できることを本当に嬉しく思っています。多くのメーカーが参戦してくるため、簡単なことではありませんが、100 周年を迎えるル・マンで優勝するチャンスがあることは大きなモチベーションとなります。勝利を目指すハイパーカーたちがグリッドを埋める光景を見るのは特別ですし、その一員となることを楽しみにしています。
マイク、可夢偉と一緒に、さらなる1年に参加できることをとてもうれしく思います。我々はとても親密な関係にあり、ここ数シーズンで兄弟のような関係になりました。チーム全体に素晴らしいスピリットがあり、ハイパーカークラスがかつてないほどの競争となる来シーズンの戦いに挑むには、そのスピリットが必要です。チーム、ドライバー、ファンの皆様全員がワクワクし、心躍ることになるでしょう。チームは全力で準備を進めており、来シーズンが待ちきれません。
100周年記念のル・マンを迎える素晴らしいWECシーズンに参加する機会を与えてくれたチームとトヨタに感謝しています。来シーズンで私のWECチーム参加が11年目になることは、信じがたいことです。我々は一緒に多くのことを経験し、まるで家族のようです。来シーズンの戦いに備え、今までのすべての経験と、長年にわたって学び、蓄積してきたこと全てを投じていく必要があります。我々の目標が世界チャンピオンのタイトルを守ること、そしてル・マンで再び優勝することであるのは明らかです。
2023年は耐久レースにとって信じられないような素晴らしいシーズンとなりますし、我々の仕事も益々困難なものになっていきます。ハイパーカーメーカー間の戦いは熾烈なものになり、我々は速くて信頼できるクルマで十二分に準備する必要があります。ミスを犯せる余地はありません。この画期的なシーズンに参加できることは本当に光栄です。素晴らしい結果を残せた2022年シーズンだけでなく、ドライバーとして来年の戦いに参加する機会を与えてくれたトヨタとチームの全員に感謝します。
2022年はWEC初シーズンで多くのことを学んだので、来年はより強くなって戻ってきます。そして、さらなる大きな挑戦に向けて準備を整えていきます。ル・マン勝者、また世界チャンピオンとして来シーズンを迎えることに変わりはありませんが、もちろん目標はそれらのタイトルを死守することです。この機会を与えていただき、また2023 年の特別なシーズンに参加できるようサポートしてくれたチーム、トヨタ、そして、すべてのパートナーの皆様に感謝いたします。2022年最終戦バーレーンで勝利を祝った今、チームはすでに来シーズンに向けた準備と改善に目を向け、集中しています。
<SUPER GT>
GT500クラス
- 2023年もGRスープラGT500で参戦します。
- 株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じ、6チーム・6台に支援を行います。
チーム名 | No. | ドライバー | タイヤ |
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TGR チーム エネオス ルーキー(TGR TEAM ENEOS ROOKIE) | 14 | 大嶋 和也(Kazuya Oshima 日本) | BS |
山下 健太(Kenta Yamashita 日本) | |||
TGRチーム ウェッズスポーツ バンドウ(TGR TEAM WedsSport BANDOH) | 19 | 国本 雄資(Yuji Kunimoto 日本) | YH |
阪口 晴南(Sena Sakaguchi 日本) | |||
TGR チーム エーユー トムス(TGR TEAM au TOM'S) | 36 | 坪井 翔(Sho Tsuboi 日本) | BS |
宮田 莉朋(Ritomo Miyata 日本) | |||
TGR チーム デロイト トムス(TGR TEAM Deloitte TOM'S) | 37 | 未定 | BS |
ジュリアーノ・アレジ(Giuliano Alesi フランス) | |||
TGR チーム ゼント セルモ(TGR TEAM ZENT CERUMO) | 38 | 立川 祐路(Yuji Tachikawa 日本) | BS |
石浦 宏明(Hiroaki Ishiura 日本) | |||
TGR チーム サード(TGR TEAM SARD) | 39 | 関口 雄飛(Yuhi Sekiguchi 日本) | BS |
中山 雄一(Yuichi Nakayama 日本) |
タイヤ=BS:ブリヂストン、YH:横浜ゴム
GT300クラス
- GT300クラスの参戦体制は、後日発表します。
<全日本スーパーフォーミュラ選手権>
- TRD(Toyota Racing Development)より、直列4気筒2リッター直噴ガソリンターボエンジン (TRD 01F)を6チーム11台に供給します。
- タイヤは、横浜ゴム製のワンメイク。
- 2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でシリーズチャンピオンを獲得した小高 一斗が新たに参戦します。
チーム名 | No. | ドライバー |
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コンドー レーシング(KONDO RACING) | 3 | 山下 健太(Kenta Yamashita 日本) |
4 | 小高 一斗(Kazuto Kotaka 日本) | |
ケーシーエムジー(KCMG) | 7 | 小林 可夢偉(Kamui Kobayashi 日本) |
18 | 国本 雄資(Yuji Kunimoto 日本) | |
ルーキー レーシング※(ROOKIE Racing) | 14 | 大嶋 和也(Kazuya Oshima 日本) |
チーム インパル※(TEAM IMPUL) | 19 | 関口 雄飛(Yuhi Sekiguchi 日本) |
20 | 平川 亮(Ryo Hirakawa 日本) | |
クオ バンテリン チーム トムス(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S) | 36 | 未定 |
37 | 宮田 莉朋(Ritomo Miyata 日本) | |
ピーエムユー セルモインギング(P.MU/CERUMO・INGING) | 38 | 坪井 翔(Sho Tsuboi 日本) |
39 | 阪口 晴南(Sena Sakaguchi 日本) |
※)チーム名は仮称。後日発表します。
<ドライバー育成>
1)TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)
- サステナブルなモータースポーツ業界の実現に向け、国内外のトップカテゴリーで活躍できるドライバーの育成と輩出を目的としたプログラムを継続します。
- 才能ある人材には、国内SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権やWEC/WRCチャレンジプログラムなど、上位カテゴリーへのステップアップをサポートします。
- 2023年は下記のTGR-DC育成ドライバーを支援します。
[2023年TGR-DC育成ドライバー]
(ドライバーの国籍はすべて日本)
ドライバー | カテゴリー | チーム名 |
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小高 一斗(Kazuto Kotaka) | 全日本スーパーフォーミュラ選手権 | コンドーレーシング(KONDO RACING) |
平良 響(Hibiki Taira) | 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | トムス(TOM'S) |
野中 誠太(Seita Nonaka) | 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | トムス(TOM'S) |
小山 美姫(Miki Koyama) | 未定 | 未定 |
2)TGR-DCレーシングスクール(TGR-DC Racing School)
- 国内外のトップカテゴリーにおいて活躍できるプロドライバーの発掘・育成を目的に実施します。
- 2023年も、富士スピードウェイにて開催します(詳細は後日発表します)。
- コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対し、次年度以降のレース参戦を支援します。
2023年は国内FIA-F4選手権シリーズに参戦する下記の若手ドライバーを支援します。
[2023年TGR-DC RS育成ドライバー]
(ドライバーの国籍はすべて日本)
ドライバー | カテゴリー | チーム名 |
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中村 仁(Jin Nakamura) | 国内FIA-F4選手権 | TGR-DC Racing School |
小林 利徠斗(Rikuto Kobayashi) | ||
佐野 雄城(Yuki Sano) | ||
奥本 隼士(Shunji Okumoto) |
<参加型モータースポーツ>
「クルマを操る」「走りを楽しむ」といったクルマ本来の魅力を楽しんでいただく場を、全国のサーキットと連携し提供。参加型モータースポーツへの挑戦を目指す方々に向けた支援を、参加者の皆様の安全を第一に考え実施してまいります。
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup
主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)
TGR GR86/BRZ Cupは、先代トヨタ86/SUBARU BRZ(型式:ZN6/ZC6)を使って2013年から2021年まで9年間開催されたTGR 86/BRZ Raceを引き継ぐレースで、新型GR86/SUBARU BRZ(型式:ZN8/ZD8)を使ったワンメイクレースです。参加車両は、「GR86 Cup Car Basic」および「SUBARU BRZ Cup Car Basic」で、全国のトヨタ販売店およびスバル販売店で購入可能です。シリーズは"プロフェッショナルシリーズ"と"クラブマンシリーズ"の2シリーズ制を継承。"プロフェッショナルシリーズ"には、SUPER GTに現役で参戦するトップドライバーも多数参加予定です。"クラブマンシリーズ"には、プロフェッショナル認定ドライバーは参加できず、ジェントルマンドライバーを含むアマチュアドライバーのみで腕を競い合います。性能差の少ないワンメイクレースならではの接戦にぜひご期待ください。2023年シリーズは全国主要7サーキット、全7大会の開催を予定しています。
詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/86brz/
開催スケジュール(暫定)
開催日 | 開催サーキット | |
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第1大会 | 5月13日(土)・14日(日) | スポーツランドSUGO |
第2大会 | 6月11日(日) | オートポリス |
第3大会 | 7月22日(土)・23日(日) | モビリティリゾートもてぎ |
第4大会 | 8月19日(土)・20日(日) | 十勝スピードウェイ |
第5大会 | 9月9日(土)・10日(日) | 岡山国際サーキット |
第6大会 | 10月28日(土)・29日(日) | 鈴鹿サーキット |
第7大会 | 未定 | 富士スピードウェイ |
※暫定スケジュールのため、各大会の日程は変更の可能性があります。
最新スケジュールはhttps://toyotagazooracing.com/jp/86brz/をご確認ください
TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup
主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)
TGR Yaris Cupは、2000年から始まった日本発のJAF公認ナンバー付き車両によるワンメイクレース「TGR Netz Cup Vitz Race」の21年の歴史を引き継ぎ、2021年より新たな参加型ワンメイクレースとしてスタートしました。参加車両は、1.5リットルエンジン搭載のYarisをベースにした「Yaris Cup Car」で、マニュアルトランスミッション車だけでなく、CVT車も設定されています。居住地に合わせて参加シリーズを選んでいただけるよう東西2シリーズに分けて開催。モータースポーツに初めてチャレンジする方にも安心して参加いただけるよう、サポート体制を充実させてまいります。2023年シーズンは、全国を東西2つのシリーズ(東日本・西日本)に分け、主要7サーキットを舞台に開催予定です。
詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/yariscup/
開催スケジュール(暫定)
東日本 | 西日本 | 開催日 | 開催サーキット |
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第1戦 | 3月18日(土)・19日(日) | 鈴鹿サーキット | |
第2戦 | 4月1日(土) | 富士スピードウェイ | |
第1戦 | 4月23日(日) | モビリティリゾートもてぎ | |
第3戦 | 4月30日(日) | オートポリス | |
第2戦 | 5月14日(日) | スポーツランドSUGO | |
第4戦 | 6月11日(日) | オートポリス | |
第3・4戦 | 6月18日(日) | 十勝スピードウェイ | |
第5戦 | 7月15日(土)・16日(日) | 鈴鹿サーキット | |
第5戦 | 8月20日(日) | 十勝スピードウェイ | |
第6戦 | 9月10日(日) | 岡山国際サーキット | |
第6戦 | 10月14日(土) | スポーツランドSUGO | |
第7戦 | 10月21日(土) | 岡山国際サーキット | |
第7戦 | 未定 | 富士スピードウェイ | |
特別戦 | 未定 | 富士スピードウェイ |
※暫定スケジュールのため、各大会の日程は変更の可能性があります。
最新スケジュールはhttps://toyotagazooracing.com/jp/yariscup/をご確認ください
<e-Motorsports>
- 2023年も「GTワールドシリーズ」のオフィシャルパートナーを継続し、世界中のe-Motorsportsプレイヤーが楽しめるTGR独自のレースを開催予定です。詳細は3月頃発表いたします。