Round3
ラリーチャレンジ 2016年 第3戦 木曽
レポート

オリジナルシリーズ開幕戦は70台近いエントリー!初戦は木曽の地が復活!

「木曽を元気に」を合言葉に地元念願のTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ・オリジナルシリーズがついに開幕した。舞台となったのは、2014年以来の開催となる長野県木曽町。目前に拝む御嶽山と南アルプスの壮大な景観に囲まれる素晴らしいロケーションとなる本戦は2つのターマック(舗装路)ステージと1つのグラベル(未舗装路)ステージを午前と午後で二周し、計6本のSS(スペシャルステージ)で争われる。また、グラベルステージは無料で観戦できるギャラリーステージ(観戦ステージ)として設定され、サービスパークとなる太陽の丘公園からの距離も近く、多くのギャラリーが観戦を楽しんでいた。

セレモニアルスタートが行われた太陽の丘公園には地元ブースも設置され、早朝から大賑わいだった。
セレモニアルスタートが行われた太陽の丘公園には地元ブースも設置され、早朝から大賑わいだった。

 オリジナルシリーズの開幕戦となる本戦には70台近くのチームがエントリー。今年から新設されたC-0(アクアクラス)には6台ものアクアが参戦し盛り上がりを見せた。
 ターマックとグラベルのミックスラリーとなる本戦は、どちらのステージに特化したタイヤを選択するかが肝となった。ターマックの比率が高いことからターマック向けラリータイヤを選択するチームが多かったが、グラベルに狙いを定めて深溝ラリータイヤを選択するチームもあった。E-2クラス(86エキスパートクラス)に参戦した地元チームの伊豆野・東山組もその一台。序盤はターマック向けタイヤを履くライバル勢の後塵を拝したが、前日の雨の影響で難しい路面コンディションとなったグラベルステージでタイヤ選択が活き、SS3においてはダートトライアルチャンピオン山本・安藤組のタイムを上回る総合トップタイムを記録した。

セレモニアルスタートが行われた太陽の丘公園には地元ブースも設置され、早朝から大賑わいだった。
セレモニアルスタートが行われた太陽の丘公園には地元ブースも設置され、早朝から大賑わいだった。
  • ギャラリーステージでは、多くの観客が果敢にアタックするラリーカーに声援を送った。
    ギャラリーステージでは、多くの観客が果敢にアタックするラリーカーに声援を送った。
  • 地元チームARTの伊豆野・東山組は熾烈な戦いを制し、木曽で嬉しい勝利を手にした。
    地元チームARTの伊豆野・東山組は熾烈な戦いを制し、木曽で嬉しい勝利を手にした。
盛り上がりを見せるアクアクラス。侮れない走行性能で哀川選手もグラベルコースで素晴らしい走りを見せた。
盛り上がりを見せるアクアクラス。侮れない走行性能で哀川選手もグラベルコースで素晴らしい走りを見せた。

 注目のC-0クラスには、昨年もアクアで参戦したAINA・増川組、強豪チームのNAVULやCART Racingも参戦。また、俳優の哀川翔さんが全日本ラリードライバーの奴田原文雄選手をコ・ドライバーに迎えて参戦した。走りの面において、特にグラベルステージでは、低重心な車体特性を活かした走りでC-2クラス(1500ccヴィッツクラス)の上位に割って入る走りを見せた。優勝は、昨年他のクラスにも参戦経験のある伊藤・大内組。C-0クラスにスイッチし、見事デビューウィンを果たした。 E-3クラス(トヨタ車限定エキスパートクラス)は強豪ひしめく熾烈な展開。前戦南丹で素晴らしいグラベルの走りを見せた山本選手、全日本ラリードライバーの石田雅之選手や横澤選手、初代ヴィッツで驚異的な速さを見せる細谷選手などがエントリーするなか、すべてのステージでコンスタントに好タイムを連発した山本・安藤組が見事オーバーオールでの優勝を飾った。またE-1クラス(ヴィッツエキスパートクラス)では、長年参戦を続ける赤木組が悲願の初優勝を手にした。

盛り上がりを見せるアクアクラス。侮れない走行性能で哀川選手もグラベルコースで素晴らしい走りを見せた。
盛り上がりを見せるアクアクラス。侮れない走行性能で哀川選手もグラベルコースで素晴らしい走りを見せた。
  • 初代ヴィッツのワンメイクラリーの頃から参戦を続ける赤木夫婦は上位クラスに割り込むタイムを連発し嬉しい"初"クラス優勝(E-1クラス)。
    初代ヴィッツのワンメイクラリーの頃から参戦を続ける赤木夫婦は上位クラスに割り込むタイムを連発し嬉しい"初"クラス優勝(E-1クラス)。
  • まだ桜の残る木曽町。当日は晴天に恵まれ、素晴らしいラリー日和となった。
    まだ桜の残る木曽町。当日は晴天に恵まれ、素晴らしいラリー日和となった。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 木曽

  • 主催

    フレンドリー・ラリー・クラブ(FRC)

    長野県木曽郡木曽町三岳3783
    太陽の丘公園(HQ)

  • 開催日

    2016年4月24日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    太陽の丘公園

  • サービスパーク

    太陽の丘公園

  • ゴール会場

    太陽の丘公園

  • セクション数/SS本数

    2/6本

  • SSトータル距離/総走行距離

    12km/80km

  • 参加台数

    67台
    C-0 6台/C-1 10台/C-2 18台/C-3 4台
    E-1 6台/E-2 10台/E-3 12台

  • 出走台数/完走台数

    67台/66台

  • お問い合わせ

    埼玉県比企郡嵐山町鎌形1607-7(株式会社 プロクルーズ内)
    ラリーチャレンジ事務局
    info@procrews.co.jp

PICK UP! 再び訪れたラリーの風。諦めない気持ちが力となる。

前日は三岳交流促進センターにおいて木曽町主催の懇親会が行われた。
前日は三岳交流促進センターにおいて木曽町主催の懇親会が行われた。

 2014年に木曽町で開催されたラリーチャレンジ。地元からの多くの協力のもと大成功に終わったが、その後御嶽山の噴火が起こり木曽町に甚大な被害をもたらした。その結果2015年の木曽町でのラリー開催は見送られたが、そこで立ち上がったのが地元企業の上松電子だった。「木曽を元気に」を合言葉に上松ラリーチーム(ART)を立ち上げ、精力的にラリーチャレンジに参戦。E-1クラスにおいては行徳・吉澤組が見事2015シリーズチャンピオンを獲得した。そして2016年、念願の木曽開催となった本戦では、前日には木曽町主催で懇親会が行われ多くの選手が地元名産の料理を楽しんだ。当日のギャラリーステージやサービスパーク、移動区間のリエゾン(タイムアタックとタイムアタックの間の移動区間)においても多くの住民の方々がラリーカーに手を振り声援を送った。

前日は三岳交流促進センターにおいて木曽町主催の懇親会が行われた。
前日は三岳交流促進センターにおいて木曽町主催の懇親会が行われた。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 伊豆野 康平 / 東山 徹大 / トヨタ 86
2 種治 芳尚 / 天野 沙貴 / トヨタ 86
3 滝 直樹 / 滝 伊織 / トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 山本 悠太 / 安藤 裕一 / トヨタ 86
2 石田 雅之 / 兼原 洋治 / トヨタ 86
3 横澤 進治 / 永渕 直大 / トヨタ MR-S

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 赤木 攻 / 赤木 弥生 / トヨタ ヴィッツ
2 行徳 聡 / 吉澤 慎司 / トヨタ ヴィッツ
3 名倉 成幸 / 名倉 洋子 / トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 高橋 宗碁 / 中畑 光敏 / トヨタ 86
2 長崎 雅志 / 鈴木 敬一 / トヨタ 86
3 吉谷 基伸 / 馬場 裕之 / トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小池 篤史 / 本木 伸幸 / トヨタ ヴィッツ
2 深津 勇人 / 栗山 尚広/ トヨタ ヴィッツ
3 白洲 剛 / 宮下 貴光/ トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 TAKE / 住友 哲朗 / トヨタ ヴィッツ
2 岩田 晃知 / 増田 好洋 / トヨタ ヴィッツ
3 大橋 徹夫 / 佐藤 研二 / トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 伊藤 綱樹 / 大内 聖治 / トヨタ アクア
2 梶浦 僚 / 松村 光頼 / トヨタ アクア
3 AINA / 増川 智 / トヨタ アクア

オープン

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 豊蔵 誠司 / 早川 和樹 / スバル インプレッサ