Round4
ラリーチャレンジ 2016年 第4戦 徳島
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第4戦 徳島 レポート

硬質で跳ねやすいグラベル(未舗装路)と標高差300mを駆け上がるターマック(舗装路)!2つの路面を制したのは…

 5月29日。TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ西シリーズ第二戦が、小雨降る徳島県美馬市(および美馬郡つるぎ町)にて開催された。2年ぶりの開催となる徳島ラウンドは、新たなコースを設定しての開催となった。本戦には29台のラリーカーがエントリー。グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)のステージをそれぞれ2本走行するミックスラリーとなったが、どちらのコースも一筋縄でいかないハイレベルなステージとなった。

  • 前日の夜はウェルカムパーティが開催され、地区戦に参戦する選手・関係者の方々とともに交友を深めた。
    前日の夜はウェルカムパーティが開催され、地区戦((JAF中四国ラリー選手権・JMRC中国・四国ラリーシリーズ)に参戦する選手・関係者の方々とともに交友を深めた。
  • 大雨が心配された徳島地方。朝から時折小雨が降る天候だったが、路面に影響するほどの大雨にはならずラリーは進行した。
    大雨が心配された徳島地方。朝から時折小雨が降る天候だったが、路面に影響するほどの大雨にはならずラリーは進行した。
  • 29台のエントリーとなったラリーチャレンジ徳島ラウンドには、ベテランからルーキーまで幅広い選手がエントリーした。
    29台のエントリーとなったラリーチャレンジ徳島ラウンドには、ベテランからルーキーまで幅広い選手がエントリーした。
  • セレモニアルスタート会場となった中尾山高原には、地元のラリーファンやチームの応援団が多く駆けつけ、声援を送った。
    セレモニアルスタート会場となった中尾山高原には、地元のラリーファンやチームの応援団が多く駆けつけ、声援を送った。

 4本のSS(スペシャルステージ)で競われる徳島ラウンドは、中尾山高原を起点にし総走行距離37km/SS距離約14kmと、他ラウンドの半分ほどの距離のコンパクトなラリーとなった。硬質で跳ねやすいためマシンコントロールが難しいグラベルコースと、標高差300mを一気に登っていくターマックコース。いずれも高度なテクニックが要求されるステージとなった。C-3クラスでは長崎・鈴木組がエキスパートクラスに匹敵するスピードを記録し、1分30秒もの差をつけて圧倒的勝利となった。

  • ギャラリーステージとなったグラベルステージでは、ラリーカーの迫力のスタート&ゴールを見ようと多くのギャラリーが訪れた。
    ギャラリーステージとなったグラベルステージでは、ラリーカーの迫力のスタート&ゴールを見ようと多くのギャラリーが訪れた。
  • C-3クラスの長崎・鈴木組は1分30秒もの大差をつけ優勝。
    C-3クラスの長崎・鈴木組は1分30秒もの大差をつけ優勝。

 5台のエントリーとなったC-2クラス。一戦ごとに着実に速さを増してきている女性ドライバーの羽琉・大寶組が攻めのドライビングでクラス上位に食らいつく走りを見せるが、SS2で無念のリタイヤを喫す。勝利したのは、昨年コ・ドライバーで参戦し、本年はドライバーとして戦う斎藤・野村組。ターマックステージで好タイムを記録し、見事逆転優勝を飾った。C-0クラスには2台のアクアが出走。地元徳島からエントリーした竹内・岡田組が嬉しい勝利を飾った。

  • E-2クラスは、グラベルステージで好走を見せた牧・本石組が一進一退のバトルを制し、見事優勝した。
    E-2クラスは、グラベルステージで好走を見せた牧・本石組が一進一退のバトルを制し、見事優勝した。
  • E-3クラス優勝の田原・花井組。
    E-3クラス優勝の田原・花井組。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 徳島

  • 主催

    阿波モータリストクラブ(AMC-AWA)

    美馬市木屋平中尾山高原
    林業センター(HQ)

  • 開催日

    2016年5月29日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    美馬市中尾山高原

  • サービスパーク

    美馬市中尾山高原

  • ゴール会場

    美馬市中尾山高原

  • セクション数/SS本数

    2/4本

  • SSトータル距離/総走行距離

    14km/37km

  • 参加台数

    29台
    C-0 3台/C-1 2台/C-2 5台/C-3 5台
    E-1 3台/E-2 4台/E-3 6台/OPEN 1台

  • 出走台数/完走台数

    28台/26台

PICK UP! 2014チャンピオンチームがカルディナで参戦!混戦のE-3クラス。

ワゴンタイプながら強力な運動性能で迫力の走りを見せた中村・安藤組のカルディナは3位に終わった。
ワゴンタイプながら強力な運動性能で迫力の走りを見せた中村・安藤組のカルディナは3位に終わった。

 E-3クラスは、2014年シリーズチャンピオンの中村・安藤組が15年以上前のモデルである二代目カルディナでエントリーし注目を集めた。かつてラリーで活躍したセリカGT-FOURに搭載された強力なエンジンと4WDを組み合わせたカルディナを駆る中村・安藤組は、SS1のグラベル路面を圧倒的スピードで駆け抜ける。このままグラベルステージは中村組の圧勝かと思われたが、グラベルの名手である細谷・高橋組のヴィッツが軽量なマシンを巧みに操り0.1秒差に迫るタイムを記録し、接戦となる。さらにその後ステージを移すと86の田原・花井組が得意のターマックステージで本領発揮。見事、田原組が逆転勝利を飾った。

ワゴンタイプながら強力な運動性能で迫力の走りを見せた中村・安藤組のカルディナは3位に終わった。
ワゴンタイプながら強力な運動性能で迫力の走りを見せた中村・安藤組のカルディナは3位に終わった。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 牧 昴輔/ 本石 渉/ トヨタ 86
2 角谷 豪也/ 秋田 典昭/ トヨタ 86
3 山口 忍/ 坂田 智子/ トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 田原 憲/ 花井 勝/ トヨタ 86
2 細谷 裕一/ 高橋 直美/ トヨタ ヴィッツ
3 中村 英一/ 安藤 裕一/ トヨタ カルディナ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 松井 繁往/ 桑村 浩之/ トヨタ ヴィッツ
2 名倉 成幸/ 名倉 洋子/ トヨタ ヴィッツ
3 浜 清志/ 麻田 学/ トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 長崎 雅志/ 鈴木 敬一/ トヨタ 86
2 岡田 登/ 岡田 宗彰/ トヨタ 86
3 溝口 典弘/ 峰岸 進一郎/ トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 斎藤 晃/ 野村 覚/ トヨタ ヴィッツ
2 山路 浩生/ 加藤 隆弘/ トヨタ ヴィッツ
3 仲東 聖次/ 二村 和紀/ トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 越智 瑞穂/ 新井 裕一/ トヨタ ヴィッツ
2 小林 直広/ 小林 紀子/ トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 竹内 浩人/ 岡田 哲弥/ トヨタ アクア
2 三輪 哲也/ 大矢 啓太/ トヨタ アクア
3 稲垣 和也/ 兼原 洋治/ トヨタ アクア

オープン

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 清水 順司/ 福岡 稔公/ ダイハツ ストーリア