Round5
ラリーチャレンジ 2016年 第5戦 陸別
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第5戦 陸別 レポート

北海道の雄大な大自然に連続するハイレベルコース
“ラリーの町”のアットホームな歓迎に各チーム好走!

 6月12日、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ 第5戦となる陸別ラウンドが開催された。日本一寒い町として有名な陸別町を舞台として行われた本戦はJAF北海道ラリー選手権およびJMRC北海道ラリーシリーズの中で行われ、ラリーチャレンジクラスには9台がエントリー。遠くは愛知から、フェリーを活用し陸別の地に集結した。
 曇り空に覆われ、気温も10℃前後と6月にしては肌寒い中でのラリーとなったが、参加者たちは北海道ならではの変化に富んだコースを楽しんでいた。また、多くの観戦エリアが設定されたため、観客は思い思いに場所を移動しながらの観戦となった。

  • 陸別町イベントセンターのスタート会場には、地元の皆さんからもあたたかい声援をいただく。
    陸別町イベントセンターのスタート会場には、地元の皆さんからもあたたかい声援をいただく。
  • 北海道の雄大な自然を満喫しながらのラリーに、遠方から参加した選手達も満足気だった。
    北海道の雄大な自然を満喫しながらのラリーに、遠方から参加した選手達も満足気だった。
  • サービスパークは、チーム関係なく親睦を深める和やかな雰囲気となり、笑顔が溢れた。
    サービスパークは、チーム関係なく親睦を深める和やかな雰囲気となり、笑顔が溢れた。
  • 観戦しやすい場所に多くのギャラリースポットが設定され、観客は迫力の走りを間近で体感した。
    観戦しやすい場所に多くのギャラリースポットが設定され、観客は迫力の走りを間近で体感した。

 3本のコースを2回アタックし、計6本のSSが設定された陸別ラウンドは、ターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)のミックスラリーとなる。前半のセクション1はターマックステージ3本。ギャラリーSS(観戦エリア)となったGinga short SSは上り基調の4kmテクニカルステージとなる。
 4台のエントリーとなったE-2クラスでは、小倉・高田組と伊豆野・東山組が序盤から激しい戦いを見せることとなる。また、その二台に食らいつく形で、E-3クラスに初代ヴィッツで参戦している細谷・高橋組が好走を見せた。

  • 初戦の千歳ラウンドに続き、地元北海道からは3組のチームが参戦し、好走を見せた。
    初戦の千歳ラウンドに続き、地元北海道からは3組のチームが参戦し、好走を見せた。
  • 昨年のC-2チャンピオンの天野選手はE-1クラスに参戦。あわやコースオフという場面もあったが、見事リカバリした。
    昨年のC-2チャンピオンの天野選手はE-1クラスに参戦。あわやコースオフという場面もあったが、見事リカバリした。
重いステアリングと格闘しながらも、さすがの走りを見せた細谷選手。ゴールし安堵の表情を浮かべた。
重いステアリングと格闘しながらも、さすがの走りを見せた細谷選手。ゴールし安堵の表情を浮かべた。

 セクション2に設定されたグラベルステージ「UenbetsuPlus」は、全日本ラリー選手権においても使用実績のあるコースで難易度も高いが、攻めがいのあるコースとなる。ロングストレートから一気に減速するギャラリーコーナーでは、ドリフト状態でコーナーを駆け抜けるマシンや、慎重にラインをトレースするマシンなど、様々な走りが観戦できた。グラベルを得意とする細谷組であったが、パワステベルトを破損した影響で、重いステアリングとの戦いとなった。しかし、グラベル路面では気合の走りを見せ、見事全体3位でラリーを終えた。優勝争いの小倉組・伊豆野組は、グラベルで伊豆野組が好走を見せ逆転。このまま終了かと思われたが、諦めずプッシュを続けた小倉組が最終ステージで大幅にタイムアップする素晴らしい走りを見せ、0.4秒差での劇的な逆転優勝を飾った。

重いステアリングと格闘しながらも、さすがの走りを見せた細谷選手。ゴールし安堵の表情を浮かべた。
重いステアリングと格闘しながらも、さすがの走りを見せた細谷選手。ゴールし安堵の表情を浮かべた。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 陸別

  • 主催

    ラリーチーム.カンサー(RTC)

    〒080-0047
    帯広市西17条北1丁目37-20 クニイカーズ内

  • 開催日

    2016年6月12日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    陸別町イベントセンター

  • サービスパーク

    陸別町イベントセンター

  • ゴール会場

    陸別町イベントセンター

  • セクション数/SS本数

    2/6本

  • SSトータル距離/総走行距離

    20km/85km

  • 参加台数

    9台
    C-0 1台/C-1 1台/C-2 0台/C-3 0台
    E-1 1台/E-2 4台/E-3 2台/OPEN 0台

  • 出走台数/完走台数

    9台/9台

PICK UP! ラリーの町のアットホームな雰囲気

かわいらしい“ファン”も応援に駆け付けてくれた。
かわいらしい“ファン”も応援に駆け付けてくれた。

 かつてRALLY JAPANとして世界ラリー選手権が開催された北海道地区。陸別・足寄エリアもSSが設定されるなど、町とラリーには深い繋がりがある。アットホームな雰囲気の中、北海道らしい景観をバックに走るラリーに参加者も観戦者も満足気だった。
 次戦は、富山市で行われる高岡ラウンド。今年も同市内においてTOYOTA GAZOO Racing PARKが開催され、その会場横でギャラリーSSが行われる。入場無料・駐車場無料で気軽に参加できるイベントとなる。

かわいらしい“ファン”も応援に駆け付けてくれた。
かわいらしい“ファン”も応援に駆け付けてくれた。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86
2 伊豆野康平/東山 徹大/トヨタ 86
3 髙桑 昌基/前鼻 一洋/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 細谷 裕一/高橋 直美/トヨタ ヴィッツ
2 米屋 賢吾/小笠原淳亙/トヨタ セリカ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 天野 浩明/羽琉/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 越智 瑞穂/新井 祐一/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 笠原 彰人/浅利 徹郎/トヨタ アクア