スーパーフォーミュラ 2020年 第3戦 SUGOニック・キャシディがSUGOを制し今季初勝利!
平川亮が2位で3戦連続表彰台。ランキング首位を堅守

2020.10.18(日)- 20:30配信

スーパーフォーミュラの第3戦がスポーツランドSUGOで行われ、昨年のシリーズチャンピオンであるニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)が今季初勝利を飾りました。2位には平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が入り、開幕から3戦連続での表彰台獲得。ドライバーズランキング首位の座を守りました。

ニック・キャシディがSUGOを制し今季初勝利!平川亮が2位で3戦連続表彰台。ランキング首位を堅守

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が10月17日(土)、18日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 8月末にようやく開幕を迎えた2020年のスーパーフォーミュラも3戦目を迎えました。開幕戦では平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がポール・トゥ・ウィン。第2戦では参戦2年目の坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が初勝利を挙げています。
 今大会には、ル・マン24時間レース直後のために前戦欠場となった中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)の3名も開幕戦以来1ヶ月半ぶりに参戦します。
 今大会も、新型コロナウイルス感染拡大防止のためスタッフや関係者などが充分な対策を実施すると共に、スケジュールも例年とは変更。17日(土)にフリー走行、18日(日)に予選と決勝を両方行い、決勝レース距離も通常よりやや短い約190kmで給油義務無し、タイヤ交換義務ありとして行われました。

予選

 18日(日)は雨がちだった前日とはうってかわって朝から好天に恵まれました。ノックアウト方式で行われる予選は午前10時20分、気温16度、路面温度22度というコンディションで開始されました。
 Q1は2グループに分けて実施。それぞれ上位7台がQ2へと進出します。A組では、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)がトップタイムをマークし、前戦初勝利を挙げた坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が2番手タイム。サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が5番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が6番手につけ、Q2への進出を決めました。一方でル・マン帰りの小林はタイムが伸びず9番手に終わりました。
 B組では、最後まで粘って残り6分ほどでコースインした平川と中嶋が好タイムをマークし1,2番手に。その直後、セッション残り20秒ほどのところでクラッシュが発生。セッションは赤旗中断となり、残り3分で再開されました。この赤旗でアタック出来ていなかった大嶋和也(ROOKIE Racing)は再アタックしたもののタイムを伸ばせず10番手でQ1敗退。赤旗が出される直前にフィニッシュラインを通過していた山下が4番手。国本雄資(carrozzeria Team KCMG)が5番手、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が6番手でQ2へ進みました。
 14台でのアタックとなるQ2は7分間で争われました。各車アタックラップに入ったところで、関口が縁石に乗り上げてコースオフ。幸運にも関口はコースへと戻りましたが、このすぐ後でアタックしていた平川とキャシディはスローダウンを余儀なくされ、翌周再アタック。このQ2の終盤は目まぐるしくタイムが塗り替えられる展開となりましたが、再アタックを上手く決めた平川が2番手タイムをマーク。フェネストラズが3番手、キャシディもタイムをまとめて6番手、中嶋が7番手、山下が8番手でQ3へと進出。
 関口は山下に0.091秒届かず9番手でQ3進出ならず。前戦岡山で1-2フィニッシュを飾った坪井と石浦も、それぞれ13番手、11番手とまさかのQ2敗退。国本も14番手でグリッド決定となりました。
 Q3では、キャシディが1分4秒台前半の好タイムをマークすると、平川がこれを塗り替えて暫定トップに。しかし、最後にライバルに僅かに上回られ、3戦連続のポールポジション獲得はならず。平川が最前列2番手、フェネストラズが3番手、キャシディ4番手、中嶋6番手、山下はトップからわずか0.34秒差ながら7番手から決勝レースに臨むこととなりました。

決勝

 予選の後、3時間ほどのインターバルを経て、気温18度、路面温度22度のコンディションで午後2時51分に53周で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 最前列2番手グリッドの平川が絶好のスタートを決め、1コーナーで首位を奪取。一方で3番手スタートのフェネストラズがやや遅れ、これをかわそうとインに入った中嶋と1コーナーで接触。フェネストラズはこの接触で車両にダメージを負い、前戦に続きスタート直後でレースを終えることとなってしまいました。
 キャシディが3位、その後方では9番手スタートの関口が6位へと3つ、14番手スタートの国本が9位へと5つ、18番手スタートの小林も7つ大きくジャンプアップを果たしました。
 首位を行く平川が快調に逃げる後方では、小林が次々に前車をパスするオーバーテイクショーを展開し、7周目には7位へ浮上。そして、ピットインが可能になる10周目を終えたところでピットへと向かいました。
 小林に続き、後方集団の車両が数台ピットへと向かい始めた19周目、2位走行の車両がピットイン後のアウトラップでコースアウトしクラッシュ。20周目にセーフティカーが導入され、平川を先頭に、上位勢も一斉にピットへと向かいました。
 これによりほぼ全車がピット義務を終え、レースが折り返しを超えた28周目に再スタート。首位平川は変わらないものの、3位に付けるキャシディが猛烈なペースで追い上げを開始しました。
 冷えたタイヤでの走りに自信を持つキャシディは、再スタートの翌周に前車をかわし2位へと上がると、31周目のストレートで平川を一気にパスし、首位に浮上。
 首位に立ったキャシディは、ファステストラップを更新しながら周回を重ねていき、2位以下を引き離して行きました。
 キャシディにかわされ2位へと後退した平川は、その後ライバルからの追撃も受けましたがこれを凌ぎ切り2位を堅守。
 キャシディは2位平川に4秒差を付けて逃げ切りトップチェッカー。今季初勝利を飾りました。キャシディにとっては昨年の開幕戦以来、自身通算3勝目。キャシディの勝利により、今季のスーパーフォーミュラは、開幕から3戦全て異なるドライバーが勝者となりました。
 平川は2位でフィニッシュし、3戦連続の表彰台を獲得。ポイントランキングでも2位キャシディに15点差をつけて首位の座を守っています。
 国本が5位、1ヶ月半ぶりのスーパーフォーミュラとなった山下が6位、石浦が8位、大嶋が9位でポイント獲得を果たしました。

今季初勝利を飾ったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S #1)
今季初勝利を飾ったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S #1)
2位に入った平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL #20)
2位に入った平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL #20)

VANTELIN TEAM TOM'S 1号車 ドライバー ニック・キャシディ:

 とてもハードなレースを戦い、勝つことができてとても嬉しいです。チーム、TCD(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)が素晴らしい仕事をしてくれたおかげですし、感謝しています。この週末クルマは最高でした。ずっと苦手にしてきた予選も少しずつ良くなり、今日はスタートもとても良かったです。4年スーパーフォーミュラをやってきて、やっとスタートのコツをつかんだ気がします。スタート直後、冷えたタイヤでの走行でも自信を持って走ることができました。セーフティカー明けの再スタートは皆同じ条件でしたし、チャンスを狙っていました。後半スティントは本当に好調で、リスクはありましたが、いけると自信を持ってアタックし、勝つことができました。まだまだやるべきことはありますが、残るレースもベストを尽くして頑張ります。

全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
11ニック・キャシディVANTELIN TEAM TOM'S531h08'11.98141'04.351TOYOTA/TRD 01F
220平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL533.97421'04.288TOYOTA/TRD 01F
35山本 尚貴DOCOMO TEAM DANDELION RACING5311.895101'04.988HONDA/M-TEC HR-417E
416野尻 智紀TEAM MUGEN5320.75951'04.424HONDA/M-TEC HR-417E
518国本 雄資carrozzeria Team KCMG5324.172141'07.748TOYOTA/TRD 01F
63山下 健太KONDO RACING5325.5271'04.582TOYOTA/TRD 01F
764牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING5326.173121'05.209HONDA/M-TEC HR-417E
838石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING5334.571111'05.146TOYOTA/TRD 01F
914大嶋 和也ROOKIE Racing5339.143171'05.915TOYOTA/TRD 01F
106福住 仁嶺DOCOMO TEAM DANDELION RACING5339.798151'05.487HONDA/M-TEC HR-417E
1119関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL5345.23291'04.975TOYOTA/TRD 01F
1265大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING5345.29619HONDA/M-TEC HR-417E
1339坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING5348.359131'05.997TOYOTA/TRD 01F
147小林 可夢偉carrozzeria Team KCMG5351.819181'05.943TOYOTA/TRD 01F
1536中嶋 一貴VANTELIN TEAM TOM'S521 Lap61'04.453TOYOTA/TRD 01F
12塚越 広大ThreeBond Drago CORSE4112 Laps161'05.451HONDA/M-TEC HR-417E
15笹原 右京TEAM MUGEN3419 Laps81'04.739HONDA/M-TEC HR-417E
50セルジオ・セッテ・カマラBuzz Racing with B-Max1835 Laps11'04.235HONDA/M-TEC HR-417E
4サッシャ・フェネストラズKONDO RACING152 Laps31'04.325TOYOTA/TRD 01F

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1平川 亮TOYOTA/TRD 01F51
2ニック・キャシディTOYOTA/TRD 01F36
3山下 健太TOYOTA/TRD 01F21
4石浦 宏明TOYOTA/TRD 01F21
5坪井 翔TOYOTA/TRD 01F20
7サッシャ・フェネストラズTOYOTA/TRD 01F15
9国本 雄資TOYOTA/TRD 01F10
11中嶋 一貴TOYOTA/TRD 01F8
12関口 雄飛TOYOTA/TRD 01F6
14宮田 莉朋TOYOTA/TRD 01F4
15大嶋 和也TOYOTA/TRD 01F3