2026年全日本スーパーフォーミュラ選手権第1,2戦 もてぎ第2戦で阪口が2位、福住が3位表彰台獲得
デビュー戦のブラウニングは21番手スタートから殊勲の4位

2026.04.10(金)- 11:30配信

 スーパーフォーミュラの第1戦と第2戦がモビリティリゾートもてぎで行われ、悪天候のため短縮終了となった第1戦では、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が6位。坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が9位、デビュー戦のロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)が10位に入りました。第2戦では、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が2位、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)が3位でフィニッシュし表彰台を獲得。ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)が21番手からの大幅順位アップで4位。序盤首位を争った大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が5位、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が6位、山下健太(KCMG)が7位でポイント獲得しました。

第2戦で阪口が2位、福住が3位表彰台獲得 
デビュー戦のブラウニングは21番手スタートから殊勲の4位

 4月3日(金)から5日(日)にかけて、栃木県・モビリティリゾートもてぎで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦、第2戦「もてぎ2&4レース」が行われました。
 今季の同シリーズには、全24台が参戦。TGRは9チーム14台にTOYOTA/TGR-D TRD01Fエンジンを供給します。
 TGR内ではドライバーのチーム間移籍が複数あったほか、海外から強力なドライバーも参戦。今季も激しい戦いが期待されます。
 1大会2レース制として行われた今大会は、4日(土)こそ降雨に見舞われたものの、雨の止んだ5日(日)は観客がグランドスタンドを埋め、3日間を通して例年を大きく上回る46,000人が熱戦を満喫しました。

第1戦予選

 今大会は2レース制のため、3日(金)に練習走行を行い、4日(土)は朝から予選を実施。4日は雨予報となっていましたが、予選開始の時点ではまだ路面はほぼドライ。しかし、わずかに小雨が降り始めている状況下で、午前9時30分、気温13度、路面温度17度と前日の練習走行よりもかなり低いコンディションでノックアウト方式の予選が開始されました。
 Q1は2グループに分かれ、各12台のうち上位6台がQ2へと進出。A組は、このコンディションに悩みながら、各チーム様々な作戦でアタックに出ました。タイヤを温めるのに時間がかかったことで、ほとんどの車両がチェッカーラップでベストタイムを更新する中、TGR勢はベストパフォーマンスを出すことに苦戦し、最上位の5番手につけたフェネストラズのみがQ2へと進出。オサリバンは0.042秒及ばず7番手で惜しくもQ2進出を逃すこととなりました。
 B組では、A組のアタック状況を見て、タイヤの温めに時間をかける作戦をとり、各車大きくタイムアップ。今季よりNTT docomo Business ROOKIEに移籍した福住が3番手タイムをマークすると、FIA-F2で活躍し今季よりスーパーフォーミュラに参戦するスタネックが僅差の4番手で続き、デビュー戦でQ2進出を果たしました。昨年最後までタイトルを争い、惜しくもランキング2位となった坪井が5番手。阪口は0.077秒差の7番手で惜しくもQ1敗退となりました。
 Q2では、空がやや明るくなる中、12台全てが0.5秒ほどの中に入るという僅差のタイムアタック合戦が展開。福住がTGR勢最上位の4番手、フェネストラズが7番手、スタネックが9番手、坪井が11番手に。
 しかし、福住は予選セッション後の車検で最低重量違反となり、予選タイムは抹消に。決勝は最後尾からスタートすることとなりました。

第1戦 予選結果

順位No.ドライバーチームQ2Q1エンジン
1 1 岩佐歩夢 TEAM MUGEN AUTOBACS 1’29.847 1’30.833 A HONDA/M-TEC HR-417E
2 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’29.946 1’30.118 B HONDA/M-TEC HR-417E
3 64 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING 1’30.067 1’30.697 B HONDA/M-TEC HR-417E
4 50 野村勇斗 San-Ei Gen with B-Max 1’30.101 1’31.365 A HONDA/M-TEC HR-417E
5 65 イゴール・オオムラ・フラガ PONOS NAKAJIMA RACING 1’30.124 1’31.026 A HONDA/M-TEC HR-417E
6 12 小出峻 ThreeBond Racing 1’30.188 1’31.020 A HONDA/M-TEC HR-417E
7 37 サッシャ・フェネストラズ VANTELIN TEAM TOM’S 1’30.198 1’31.160 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
8 16 野尻智紀 TEAM MUGEN AUTOBACS 1’30.205 1’30.452 B HONDA/M-TEC HR-417E
9 97 ロマン・スタネック ナビクル Buzz MK RACING 1’30.263 1’30.474 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
10 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’30.293 1’31.007 A HONDA/M-TEC HR-417E
11 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S 1’30.378 1’30.675 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
12 38 阪口晴南 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’30.774 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
13 19 ザック・オサリバン TEAM IMPUL 1’31.407 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
14 3 ルーク・ブラウニング REALIZE KONDO RACING 1’30.892 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
15 39 大湯都史樹 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’31.523 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
16 28 小林利徠斗 KDDI TGMGP TGR-DC 1’30.928 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
17 8 山下健太 KCMG 1’32.125 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
18 9 野中誠太 KCMG 1’30.928 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
19 53 チャーリー・ブルツ TEAM GOH 1’32.560 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
20 10 ジュジュ HAZAMA ANDO Triple Tree Racing 1’32.272 B HONDA/M-TEC HR-417E
21 4 笹原右京 REALIZE KONDO RACING 1’33.413 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
22 22 松下信治 DELiGHTWORKS RACING 1’33.982 B HONDA/M-TEC HR-417E
7 小林可夢偉 KDDI TGMGP TGR-DC 1’40.995 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
14 福住仁嶺 NTT docomo Business ROOKIE B TOYOTA/TGR-D TRD01F

第1戦決勝

 決勝へ向けたウォームアップ走行のあたりから雨脚が強まり、グリッドに整列してのスタート進行時にはコースはヘビーウェットに。気温13度、路面温度16度と肌寒いコンディションで、全車ウェットタイヤを装着し、予定通りの午後2時45分より、セーフティカー(SC)先導でのスタートが切られました。
 しかし、コンディションは好転せず、3周を終えたところで赤旗中断に。車両はグリッド上に停められ、ほとんどのドライバーが車両から降りて天候の回復を待つ形となりました。
 1時間ほどの中断を挟み、午後3時55分、走行再開。再開後も霧と雨で視界が悪い中、SC先導での周回が続きましたが、15周を終えたところでSCが退去し、16周目から本格戦が開始されました。
 この再スタートで坪井、オサリバン、山下、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)らがポジションを上げましたが、小林可夢偉は5コーナーでポジションを争っていた笹原右京(REALIZE KONDO RACING)と接触。スピンを喫した小林可夢偉はコース脇に車両を停め、再びSCが導入されました。
 また、このSCが出されるタイミングで、視界の悪い中で後方勢でも多重接触が発生。昨年FIA-F2で活躍し今季よりスーパーフォーミュラに参戦するブラウニングがオサリバンに接触し、オサリバンの車両はダメージを負ってピットイン。ここでレースを終える形となりました。
 このSC走行は19周で終わり、20周目に再スタート。37周で予定されていたレースでしたが、スタート時刻から中断時間も含め最長2時間という特別規則により、終了まで残り6分という超スプリントでの再スタートとなりました。
 しかし、ここでも5コーナーでコースアウトし停まった車両が出たため、再度SCが導入され、そのままSC先導でチェッカー。TGR勢はフェネストラズの6位が最高位。11番手スタートから粘り強く順位を上げた坪井が9位。そしてスタネックが10位に入り、デビュー戦でのポイント獲得を果たしました。
 なお、このレースは23周でのチェッカーとなり、当初のレース距離(37周, 177.651km )の75%に満たないため、規定により半分のポイントが与えられます。

第1戦 決勝結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッドエンジン
1 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 23 2:04’03.577 2 HONDA/M-TEC HR-417E
2 1 岩佐歩夢 TEAM MUGEN AUTOBACS 23 0.669 1 HONDA/M-TEC HR-417E
3 64 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING 23 1.016 3 HONDA/M-TEC HR-417E
4 65 イゴール・オオムラ・フラガ PONOS NAKAJIMA RACING 23 1.665 5 HONDA/M-TEC HR-417E
5 12 小出峻 ThreeBond Racing 23 3.668 6 HONDA/M-TEC HR-417E
6 37 サッシャ・フェネストラズ VANTELIN TEAM TOM’S 23 4.764 7 TOYOTA/TGR-D TRD01F
7 50 野村勇斗 San-Ei Gen with B-Max 23 5.098 4 HONDA/M-TEC HR-417E
8 16 野尻智紀 TEAM MUGEN AUTOBACS 23 6.368 8 HONDA/M-TEC HR-417E
9 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S 23 6.918 11 TOYOTA/TGR-D TRD01F
10 97 ロマン・スタネック ナビクル Buzz MK RACING 23 7.497 9 TOYOTA/TGR-D TRD01F
11 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 23 9.578 10 HONDA/M-TEC HR-417E
12 38 阪口晴南 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 23 9.983 12 TOYOTA/TGR-D TRD01F
13 8 山下健太 KCMG 23 11.724 17 TOYOTA/TGR-D TRD01F
14 39 大湯都史樹 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 23 13.540 15 TOYOTA/TGR-D TRD01F
15 53 チャーリー・ブルツ TEAM GOH 23 13.811 19 TOYOTA/TGR-D TRD01F
16 22 松下信治 DELiGHTWORKS RACING 23 16.529 22 HONDA/M-TEC HR-417E
17 9 野中誠太 KCMG 23 20.445 18 TOYOTA/TGR-D TRD01F
18 28 小林利徠斗 KDDI TGMGP TGR-DC 23 21.368 16 TOYOTA/TGR-D TRD01F
19 14 福住仁嶺 NTT docomo Business ROOKIE 23 22.482 24 TOYOTA/TGR-D TRD01F
20 3 ルーク・ブラウニング REALIZE KONDO RACING 23 42.707 14 TOYOTA/TGR-D TRD01F
10 ジュジュ HAZAMA ANDO Triple Tree Racing 19 4Laps 20 HONDA/M-TEC HR-417E
19 ザック・オサリバン TEAM IMPUL 15 8Laps 13 TOYOTA/TGR-D TRD01F
7 小林可夢偉 KDDI TGMGP TGR-DC 15 8Laps 23 TOYOTA/TGR-D TRD01F
4 笹原右京 REALIZE KONDO RACING 15 8Laps 21 TOYOTA/TGR-D TRD01F

第2戦予選

 5日(日)は天候が回復。薄い雲はかかっているものの合間から青空も見える、春らしい陽気となりました。
 午前10時10分より気温20度、路面温度31度のコンディションで第2戦の予選が開始。この時点ではまだコース上には湿った部分も残っており、ウェット宣言が出されたものの、ほぼドライ路面での予選セッションとなりました。
 Q1のA組では、セッション開始と同時にほとんどの車両がコースインし、そのまま10分間のセッションを走り続けて、終盤アタックする形に。ここでは前日の鬱憤を晴らすかのようにTGR勢が快走を見せ、福住がトップタイム。山下が2番手、坪井4番手、大湯が5番手で続き、4台がQ2進出を決めました。
 B組では阪口が4番手。オサリバンが6番手でQ2進出。フェネストラズは0.007秒及ばず7番手で惜しくもQ1敗退となりました。
 Q2では、大湯が最後に素晴らしいタイムをマークし、最前列2番手グリッドを獲得。阪口が5番手、福住が7番手、山下が8番手、オサリバン10番手、坪井は12番手から決勝をスタートすることとなりました。

第2戦 予選結果

順位No.ドライバーチームQ2Q1エンジン
1 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’30.369 1’31.158 B HONDA/M-TEC HR-417E
2 39 大湯都史樹 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’30.623 1’31.805 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
3 1 岩佐歩夢 TEAM MUGEN AUTOBACS 1’30.637 1’31.742 A HONDA/M-TEC HR-417E
4 16 野尻智紀 TEAM MUGEN AUTOBACS 1’30.700 1’31.245 B HONDA/M-TEC HR-417E
5 38 阪口晴南 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’30.856 1’31.321 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
6 12 小出峻 ThreeBond Racing 1’30.876 1’31.836 A HONDA/M-TEC HR-417E
7 14 福住仁嶺 NTT docomo Business ROOKIE 1’30.917 1’31.341 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
8 8 山下健太 KCMG 1’30.931 1’31.517 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
9 50 野村勇斗 San-Ei Gen with B-Max 1’30.943 1’31.406 B HONDA/M-TEC HR-417E
10 19 ザック・オサリバン TEAM IMPUL 1’30.973 1’31.461 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
11 64 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING 1’31.118 1’31.309 B HONDA/M-TEC HR-417E
12 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S 1’31.664 1’31.799 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
13 37 サッシャ・フェネストラズ VANTELIN TEAM TOM’S 1’31.468 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
14 65 イゴール・オオムラ・フラガ PONOS NAKAJIMA RACING 1’31.883 A HONDA/M-TEC HR-417E
15 22 松下信治 DELiGHTWORKS RACING 1’31.539 B HONDA/M-TEC HR-417E
16 28 小林利徠斗 KDDI TGMGP TGR-DC 1’31.886 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
17 7 小林可夢偉 KDDI TGMGP TGR-DC 1’31.977 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
18 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’32.059 A HONDA/M-TEC HR-417E
19 9 野中誠太 KCMG 1’31.992 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
20 97 ロマン・スタネック ナビクル Buzz MK RACING 1’32.132 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
21 3 ルーク・ブラウニング REALIZE KONDO RACING 1’32.260 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
22 4 笹原右京 REALIZE KONDO RACING 1’32.292 A TOYOTA/TGR-D TRD01F
23 53 チャーリー・ブルツ TEAM GOH 1’32.300 B TOYOTA/TGR-D TRD01F
24 10 ジュジュ HAZAMA ANDO Triple Tree Racing 1’33.854 A HONDA/M-TEC HR-417E

第2戦決勝

 空には雲が多いものの、気温は22度、路面温度28度で湿度の高さを感じるコンディション。グランドスタンドを埋め尽くすほどの大観衆が見守る中、午後2時45分より、37周で争われる第2戦の決勝レースが開始されました。
 最前列2番手グリッドの大湯は、好スタートを切り、ポールポジションの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1コーナー立ち上がりではらんだ隙を逃さず、インをついて首位を奪取しました。
 その後方では、チームメイトの阪口が5番手グリッドから3位へとジャンプアップ。中団グループでは接触などがあり混乱した1周目でしたが、山下とオサリバン、フェネストラズがそれぞれ5位、7位、10位に3ポジションアップを果たした他、後方でも小林可夢偉や野中誠太(KCMG)、笹原らが大きく順位を上げました。
 今季よりスーパーフォーミュラにフル参戦となり、21番手を走行していた小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)が、2周目の最終コーナーでスピンを喫し、コースアウトしてグラベルでストップ。これでSCが導入され、7周目に再スタート。
 首位に立った大湯は、1周目に築いた1秒ほどのマージンが帳消しとなるも、再スタートではオーバーテイクシステム(OTS)を上手く使って首位のポジションをキープ。翌周、大湯がOTSを使えなくなったタイミングで、追う2位の太田が激しく攻め寄り、息を飲むような激しい攻防戦が繰り広げられましたが、大湯は素晴らしい走りで首位を守りました。
 タイヤ交換義務の消化が可能となる、先頭車両が10 周回目の第1セーフティカーラインに到達した時点で、首位の大湯が先陣を切ってピットイン。2位以下の上位勢はそのままコースに残ったため、ピットインした大湯と未ピットイン勢の、見えない首位争いとなりました。
 先にピットインした大湯は、後方走行勢に追いついてしまい、これをパスするのにややタイムロス。この間にペースを上げ、20周目にピットインした太田は、大湯の3秒前でコースへ復帰しました。大湯はOTSを使ってなんとか逆転を試みましたが叶わず。
 一方、TGR勢の最上位を走る阪口は、中盤ペースを上げ、25周目にピットイン。大湯の前でコースへ復帰しました。
 この時点でピットに入っていないのは福住、フェネストラズ、小林可夢偉、ブラウニングの4台。フェネストラズは26周目を終えたところでピットインしましたが、コースアウト直後に、左リアタイヤがきちんと取り付けられておらずスローダウン。タイヤやブレーキにもダメージが及び、無念のリタイアとなりました。
 30周目には福住がピットインし、後半ペースが上がらず苦戦する大湯の前、4位でコースに復帰しました。
 唯一ピットに入らずに走り続けることとなったブラウニングは、残り1周でピットイン。4位でコースに復帰しました。
 ブラウニングのピットインで全車が義務のタイヤ交換を終え、阪口は2位に浮上。好ペースで前を行く太田を追い、最終盤には太田の車両に不調が発生したこともありその差を一気に詰めましたが、逆転には至らず、0.958秒差の2位でチェッカー。
 3位には福住が続き、チーム移籍2レース目にして、ROOKIE Racingにチーム初の表彰台をもたらしました。
 ブラウニングは戦略を生かして4位フィニッシュ。デビュー2戦目での好結果となりました。
 大湯は後半苦戦したものの5位。オサリバンが6位。山下が7位でポイント獲得を果たしました。

SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 38号車 ドライバー 阪口晴南:

5番手スタートから表彰台に立てて嬉しいです。5年前のもてぎ以来の表彰台だそうですが、なかなか結果が出ず苦しいシーズンが続く中で、僕を毎年起用し続けてくれたセルモに、少しですが結果で返せて嬉しいのと、チームの皆さんに本当に感謝したいです。この本当に難しいシリーズの中で、チームと共に毎年少しずつペースアップしてきて、今回の結果は大きな自信になりました。不調だった金曜日から立て直して表彰台を獲得できたというのは非常に大きく、充実したレースウィークでした。チームの総合力を示すことができましたし、今年はチャンスがあると思っています。(大湯)都史樹が本当に速いので、僕もすごく刺激を貰っています。都史樹も僕のことを認めてくれていると思いますし、エンジニアもいい関係で2台揃って調子が良いので、チームとして最高の結果を目指したいです。長らくセルモを応援してくれているファンの皆さんと、チームと喜びを分かち合うために、明日からまた頑張ります。

NTT docomo Business ROOKIE 14号車 ドライバー 福住仁嶺:

ROOKIE RacingがSFに参戦して以来、苦しい時期が長かったんだろうなと思うと、こうやって自分が初戦から表彰台に乗れたことで、みんなをちょっとほっとさせることができたのかなという点では嬉しいです。ただ、ちょっと展開にも恵まれたところもあったし、課題としては色々あったレースでした。僕にとってROOKIE RacingはSFでは1年目ですが、GTでは今年3年目なので、よく皆さんのことも知っていますし、テストから1年目とは思えないくらい馴染んでやらせて貰っています。昨日は予選で上位に入りながら、失格で最後尾スタートになってしまったんですけれども、皆で支え合うチームなので、そこまで落ち込むこともなく、今日に向けて集中できたことがこの結果に繋がったのかなと思います。今日の予選は、昨日のことを考えるとちょっと悔しい7番手でしたが、昨年大嶋さんもここもてぎではパフォーマンスが高かったので、決勝には自信がありました。スタートは全然良くなくて、順位を落としてしまいましたが、そこからは手応えもあったし、チームの戦略もうまくハマりました。ピットで多少ミスがありましたが、チームも初表彰台がかかっている中でプレッシャーもあったと思いますし、ちゃんとコースに戻してくれたことがこの結果に繋がったと思っています。まだ満足はしていませんが、表彰台で終わることが出来たのは良かったです。目標はズバリ優勝しかありません。早くモリゾウさんを表彰台のてっぺんに連れていけるように頑張りたいと思います。

第2戦 決勝結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッドエンジン
1 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 37 1:00’49.123 1 HONDA/M-TEC HR-417E
2 38 阪口晴南 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 37 0.958 5 TOYOTA/TGR-D TRD01F
3 14 福住仁嶺 NTT docomo Business ROOKIE 37 13.210 7 TOYOTA/TGR-D TRD01F
4 3 ルーク・ブラウニング REALIZE KONDO RACING 37 20.345 21 TOYOTA/TGR-D TRD01F
5 39 大湯都史樹 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 37 24.350 2 TOYOTA/TGR-D TRD01F
6 19 ザック・オサリバン TEAM IMPUL 37 24.770 10 TOYOTA/TGR-D TRD01F
7 8 山下健太 KCMG 37 25.553 8 TOYOTA/TGR-D TRD01F
8 1 岩佐歩夢 TEAM MUGEN AUTOBACS 37 25.769 3 HONDA/M-TEC HR-417E
9 12 小出峻 ThreeBond Racing 37 26.105 6 HONDA/M-TEC HR-417E
10 22 松下信治 DELiGHTWORKS RACING 37 26.965 15 HONDA/M-TEC HR-417E
11 64 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING 37 27.386 11 HONDA/M-TEC HR-417E
12 7 小林可夢偉 KDDI TGMGP TGR-DC 37 27.912 17 TOYOTA/TGR-D TRD01F
13 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 37 28.736 18 HONDA/M-TEC HR-417E
14 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S 37 28.872 12 TOYOTA/TGR-D TRD01F
15 50 野村勇斗 San-Ei Gen with B-Max 37 31.373 9 HONDA/M-TEC HR-417E
16 65 イゴール・オオムラ・フラガ PONOS NAKAJIMA RACING 37 32.760 14 HONDA/M-TEC HR-417E
17 97 ロマン・スタネック ナビクル Buzz MK RACING 37 33.408 20 TOYOTA/TGR-D TRD01F
18 16 野尻智紀 TEAM MUGEN AUTOBACS 37 42.067 4 HONDA/M-TEC HR-417E
19 9 野中誠太 KCMG 37 51.727 19 TOYOTA/TGR-D TRD01F
20 53 チャーリー・ブルツ TEAM GOH 37 53.147 23 TOYOTA/TGR-D TRD01F
21 4 笹原右京 REALIZE KONDO RACING 37 59.633 22 TOYOTA/TGR-D TRD01F
22 10 ジュジュ HAZAMA ANDO Triple Tree Racing 37 1’16.497 24 HONDA/M-TEC HR-417E
37 サッシャ・フェネストラズ VANTELIN TEAM TOM’S 28 9Laps 13 TOYOTA/TGR-D TRD01F
28 小林利徠斗 KDDI TGMGP TGR-DC 1 36Laps 16 TOYOTA/TGR-D TRD01F

第1,2戦(開幕戦)もてぎ