スーパーフォーミュラの第8戦がスポーツランドSUGOで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)が7番手スタートから追い上げ今季2勝目。坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が7位、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が8位、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が9位でポイント獲得を果たしました。
8月8日(土)と9日(日)の両日、宮城県・スポーツランドSUGOで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第8戦が行われました。
全12戦で戦われている今季のスーパーフォーミュラも、残すところ5戦。1大会3レースの忙しいフォーマットだった前大会から3週間のインターバルで開催された今大会は、1大会1レースで、土曜、日曜それぞれフリー走行の後に予選と決勝を行う、やや余裕のあるスケジュールで実施されました。
今季のTGR勢は、第4戦でフェネストラズ、第5戦で福住が勝利を挙げていますが、ホームコースである富士で行われた前大会では未勝利に終わり、終盤戦へ向け勢いに乗るためにも、その雪辱を期して今大会に臨みました。
特に8日(土)は猛暑に見舞われたスポーツランドSUGOでしたが、東北で唯一開催の今大会には、夏休み期間ということもあり家族連れを含む多くのモータースポーツファンが集まり、2日間で昨年を上回る1万7千人が来場されました。
予選
8日(土)、午前中は強い日差しに照らされ猛暑の中でフリー走行が実施されましたが、午後に入ると雲が増え、遠くには雷雲も確認されるなど、降雨も心配される状況に。午後2時20分、曇り空の下、気温29度、路面温度は43度の中、第3戦オートポリス以来となる、Q3まで行うノックアウト方式での予選が開始されました。
Q1は2グループに分けられ、それぞれ12台ずつが10分間のセッションで争い、上位6台ずつがQ2へと進出します。
Q1のA組では、トップ8台が0.3秒に入るという僅差のラストアタックで順位が入れ替わる中、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が2番手、福住が4番手タイム。小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)は6番手に入り、今季3度目のQ2進出を決めました。
B組では、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が3番手、坪井が4番手、オサリバンが6番手でQ2に進みました。
Q2では、出走した12台のうち、2番手から11番手までの10台がコンマ2秒内に入るという、スーパーフォーミュラならではの超僅差の争いに。TGR勢では坪井が最後4番手に飛びこんで、トップ5で争うQ3へ進出。小林利徠斗は1000分の3秒、福住も1000分の9秒及ばず6,7番手で惜しくもQ3進出を逃すこととなりました。
その後7分間で実施されたQ3では、坪井は5番手となりました。
第8戦予選結果
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | Q3 | Q2 | Q1 | 組 | エンジン |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 1’04.864 | 1’05.226 | 1’05.412 | B | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 2 | 6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1’04.896 | 1’04.994 | 1’05.354 | B | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 3 | 65 | イゴール・オオムラ・フラガ | PONOS NAKAJIMA RACING | 1’05.137 | 1’05.196 | 1’05.625 | B | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 4 | 5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1’05.150 | 1’05.305 | 1’05.625 | A | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 5 | 36 | 坪井翔 | VANTELIN TEAM TOM’S | 1’05.250 | 1’05.231 | 1’05.621 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 6 | 28 | 小林利徠斗 | KDDI TGMGP TGR-DC | 1’05.308 | 1’05.829 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 7 | 14 | 福住仁嶺 | NTT docomo Business ROOKIE | 1’05.315 | 1’05.708 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 8 | 50 | 野村勇斗 | San-Ei Gen with B-Max | 1’05.332 | 1’05.765 | A | HONDA/M-TEC HR-417E | |
| 9 | 1 | 岩佐歩夢 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 1’05.348 | 1’05.698 | A | HONDA/M-TEC HR-417E | |
| 10 | 38 | 阪口晴南 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 1’05.389 | 1’05.535 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 11 | 39 | 大湯都史樹 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 1’05.402 | 1’05.647 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 12 | 19 | ザック・オサリバン | TEAM IMPUL | 1’05.651 | 1’05.656 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 13 | 53 | チャーリー・ブルツ | TEAM GOH | 1’05.996 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 14 | 64 | 佐藤蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING | 1’05.866 | A | HONDA/M-TEC HR-417E | ||
| 15 | 97 | ロマン・スタネック | ナビクル Buzz MK RACING | 1’06.000 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 16 | 37 | サッシャ・フェネストラズ | VANTELIN TEAM TOM’S | 1’05.924 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 17 | 9 | ジュリアーノ・アレジ | KCMG | 1’06.286 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 18 | 8 | 山下健太 | KCMG | 1’06.035 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 19 | 12 | 小出峻 | ThreeBond Racing | 1’06.363 | B | HONDA/M-TEC HR-417E | ||
| 20 | 22 | 松下信治 | DELiGHTWORKS RACING | 1’06.195 | B | HONDA/M-TEC HR-417E | ||
| 21 | 3 | ルーク・ブラウニング | REALIZE KONDO RACING | 1’06.417 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 22 | 4 | 笹原右京 | REALIZE KONDO RACING | 1’06.691 | A | TOYOTA/TGR-D TRD01F | ||
| 23 | 10 | ジュジュ | HAZAMA ANDO Triple Tree Racing | 1’07.359 | A | HONDA/M-TEC HR-417E | ||
| * | 7 | 小林可夢偉 | KDDI TGMGP TGR-DC | 1’14.223 | B | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
決勝
9日(日)は朝から曇り空で、午前中のフリー走行は比較的過ごしやすいコンディションでの実施となりました。決勝前にはさらに雲が多くなり、レース中の雨が心配される状況の中、午後2時20分、気温26度、路面温度35度のコンディションで、51周で争われる決勝がスタートしました。
スタートではTGR勢最上位の坪井が5位をキープ。7番手グリッドの福住が6番手グリッドの小林利徠斗をかわして6位へ。12番手スタートのオサリバンが10位、15番手スタートのロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)が14位、17番手スタートの山下健太(KCMG)が15位、最後尾24番手スタートの小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)が20位へとそれぞれポジションアップ。4周目には11番手スタートの大湯が9位へと順位を上げました。
タイヤ交換義務消化が可能となる13周を終えた所で、大湯、山下らがピットイン。その際、ピットアウトしようとした大湯がピットインしようとした山下と交錯し、ともにタイムロス。順位を落とすこととなってしまいました。
その後は各車戦略の違いで、先にピットインした車両と、ピットインを遅らせる車両とで、見えないバトルが続きました。
ほぼ折り返しとなる25周目を終えたところで坪井がピットイン。タイヤ交換を終えた組では4位でコースに復帰しました。
26周目、阪口がトラブルに見舞われコース脇にストップ。ほぼ同じタイミングで、別の場所ではスタネックが単独スピンを喫してコースアウト。これを見て、それまでピットインしていなかった車両が一斉にピットへと向かいました。
しかし、福住と岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)の2台のみはピットインせずストレートを通過。その後セーフティーカー(SC)が導入され、福住と岩佐は翌周ピットへと向かいました。
SC導入前にピットインした車両は、SCの後方につく形となり、その後にピットを終えて他の車両よりも1周多く走行した形となった福住と岩佐が追いつきました。
このため、他の車両は規定に則ってSCを追い越して1周し、福住と岩佐の後方につく形に。これで福住が首位に立ちました。
35周でSCが退去し、36周目に残り16周を残して再スタート。首位の福住がスタートでうまく逃げ、岩佐を先頭とするホンダ勢が激しく追撃する終盤戦となりました。
福住は多めに残していたオーバーテイクシステム(OTS)も上手く使って後続を押さえきり、トップでチェッカー。第4戦に続く今季2勝目を挙げました。
坪井が7位、フェネストラズが8位、オサリバンが9位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たしました。
NTT docomo Business ROOKIE 14号車 ドライバー 福住仁嶺:
7番手スタートから6位を走行していましたが、ピット戦略が難しいレースの中で、セーフティーカーの影響で自分たちに有利な展開となり、トップで再スタートすることができました。最後は岩佐選手がすごく速くて、抑えるのは難しいかなと思いましたが、OTSもうまく使いながらなんとか守り切り、今季2勝目を挙げることができました。展開に恵まれた部分も大きく、素直に全力で勝ったという感じではないですけれども、石浦さん、大嶋さんをはじめ、戦略やピット作業で頑張ってくれたチームのみんなのおかげで、こういうチャンスを結果につなげることができたと思います。また、F1にも乗らせていただいて、いろいろ刺激になりましたし、ここからもっともっと頑張らないといけないと改めて思いました。今回勝つことはできましたが、トップ勢に追いつくためにはまだパフォーマンスを上げていかないといけないので、次戦に向けて今回の課題をしっかり分析し、チームと一丸となって改善していきたいと思います。第8戦決勝結果
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/差 | グリッド | エンジン |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 14 | 福住仁嶺 | NTT docomo Business ROOKIE | 51 | 1h05’17.129 | 7 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 2 | 1 | 岩佐歩夢 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 51 | 0.505 | 9 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 3 | 65 | イゴール・オオムラ・フラガ | PONOS NAKAJIMA RACING | 51 | 0.939 | 3 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 4 | 6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 51 | 4.808 | 2 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 5 | 16 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN AUTOBACS | 51 | 6.138 | 1 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 6 | 5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 51 | 8.631 | 4 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 7 | 36 | 坪井翔 | VANTELIN TEAM TOM’S | 51 | 9.251 | 5 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 8 | 37 | サッシャ・フェネストラズ | VANTELIN TEAM TOM’S | 51 | 9.975 | 16 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 9 | 19 | ザック・オサリバン | TEAM IMPUL | 51 | 12.265 | 12 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 10 | 64 | 佐藤蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING | 51 | 14.161 | 14 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 11 | 3 | ルーク・ブラウニング | REALIZE KONDO RACING | 51 | 14.446 | 21 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 12 | 7 | 小林可夢偉 | KDDI TGMGP TGR-DC | 51 | 15.114 | * | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 13 | 12 | 小出峻 | ThreeBond Racing | 51 | 17.356 | 19 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 14 | 8 | 山下健太 | KCMG | 51 | 35.152 | 18 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 15 | 39 | 大湯都史樹 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 51 | 39.852 | 11 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 16 | 22 | 松下信治 | DELiGHTWORKS RACING | 51 | 41.395 | 20 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 17 | 10 | ジュジュ | HAZAMA ANDO Triple Tree Racing | 51 | 44.758 | 23 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 18 | 53 | チャーリー・ブルツ | TEAM GOH | 51 | 44.872 | 13 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 19 | 9 | ジュリアーノ・アレジ | KCMG | 51 | 45.494 | 17 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 20 | 50 | 野村勇斗 | San-Ei Gen with B-Max | 51 | 48.830 | 8 | HONDA/M-TEC HR-417E |
| 21 | 28 | 小林利徠斗 | KDDI TGMGP TGR-DC | 51 | 1’00.940 | 6 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |
| 4 | 笹原右京 | REALIZE KONDO RACING | 27 | 24 Laps | 22 | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 38 | 阪口晴南 | SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | 25 | 26 Laps | 10 | TOYOTA/TGR-D TRD01F | |
| 97 | ロマン・スタネック | ナビクル Buzz MK RACING | 25 | 26 Laps | 15 | TOYOTA/TGR-D TRD01F |

