SUPER GT 2020年 第7戦 もてぎ FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE平川/山下組GRスープラが6位フィニッシュ
タイトル争いは僅差のまま最終戦富士へ

2020.11.08(日)- 19:15配信

 SUPER GTの第7戦がツインリンクもてぎで行われ、平川亮と、今大会より新たに山下健太がコンビを組むKeePer TOM'S GR Supra 37号車が6位フィニッシュ。ヘイキ・コバライネン/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が8位、立川祐路/石浦宏明組 ZENT GR Supra 38号車が10位に入りポイントを獲得。タイトル争いは僅差のまま最終戦の富士で決されることとなりました。

GRスープラ勢最上位の6位フィニッシュを果たした平川亮/山下健太組 KeePer TOM'S GR Supra 37号車
GRスープラ勢最上位の6位フィニッシュを果たした
平川亮/山下健太組 KeePer TOM'S GR Supra 37号車

 SUPER GT第7戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」が11月7日(土)、8日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。
 全8戦で戦われている2020年のSUPER GTも残り2戦となりました。今季新型車両としてGT500クラスに投入されたGRスープラは、デビュー戦となった開幕戦でトップ5を独占。その後はランキング上位車両に課されるウェイトハンデに苦しみながらも着実にポイント獲得を続け、ドライバーズランキングでは1-2位につけています。しかし、ここまでの6戦で3メーカーがそれぞれ2勝ずつとライバルの追撃も激しく、シーズン2戦を残して、3台のGRスープラを含むランキングトップ5台がわずか2ポイント差の中に入っているという、まれに見る激戦が続いています。
 今大会はウェイトハンデが獲得ポイント×1kgと前戦までに比べて半減されます。前戦まで重いハンデに苦しんできたランキング上位勢にとっては、軽くなるハンデの中で、ノーハンデとなる最終戦でのタイトル争いに残るためにも、絶対に落とせない重要な一戦です。
 なお、ドライバーズランキングで首位に1ポイント差のランキング2位につける37号車は、ここまで6戦を戦ってきたニック・キャシディが、来季参戦する海外シリーズのテスト等準備のためにこの終盤2戦は欠場することが決定。このため今大会より37号車は、キャシディに替わって昨年のシリーズチャンピオンでもある山下が、平川と組んで参戦することとなりました。

予選

 7日(土)午前中は秋晴れの好天。午後になるとやや雲が出てきたものの、気温19度、路面温度24度という11月としてはまずまずなコンディションで、午後1時半からノックアウト方式の予選が開始されました。
 GT500クラスのQ1では、いつもよりも若干早めの、開始2分程から各車コースインを開始。ここではGRスープラ勢で最もウェイトハンデの軽いWedsSport ADVAN GR Supra 19号車を駆る宮田莉朋が速さを見せ2番手タイムをマーク。ランキング8位ながら首位と11ポイント差とまだまだ十分逆転可能な位置につける38号車の石浦が6番手。Q2進出ラインとなる8番手争いは、ランキング首位の坪井翔がドライブするWAKO'S 4CR GR Supra 14号車を、2ポイント差で追うau TOM'S GR Supra 36号車の関口雄飛が僅かに上回り、36号車までがQ2進出。
 14号車は0.033秒及ばず9番手。第5戦で勝利を挙げた39号車はコバライネンのアタック実らず12番手。7月の第1戦以来のSUPER GT参戦となった山下がQ1を担当した37号車も13番手でQ1敗退となってしまいました。
 Q2では国本雄資がアタックした19号車が5番手、立川の38号車が6番手。サッシャ・フェネストラズの36号車は7番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなりました。

 GT300クラスのQ1は、2グループに分けて実施され、それぞれ上位8台がQ2へ進出します。A組では前戦ポールポジション獲得のK-tunes RC F GT3 96号車が阪口晴南のドライブで3番手につけQ2進出を決めました。ランキング6位につけ50kgのウェイトハンデを積む埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車は川合孝汰が懸命のアタックを見せるも最後にはじき出されて9番手。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が14番手となりQ1敗退となりました。
 B組では、織戸学がアタックしたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が2番手、中山裕貴のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が5番手と好調。前戦練習走行でのクラッシュで決勝に出走できなかったたかのこの湯 RC F GT3 244号車も三宅淳詞のアタックで7番手につけQ2進出。一方、前戦よりarto RC F GT3 35号車はWEC等で活躍するマティアス・ベッシェのアタックで注目を集めましたが、10番手に留まり、Q2進出はなりませんでした。
 Q2では244号車の久保凜太郎が速さを見せ、チェッカー目前のアタックで2番手タイムをマークし、チーム初となる最前列グリッドを確保。嵯峨宏紀がアタックした31号車が6番手、新田守男の96号車が13番手、永井宏明の30号車は14番手グリッドに決定しました。

決勝

 8日(日)も好天に恵まれ、午前中から気温も上昇。気温22度、路面温度29度とこの時期としては高めのコンディションで、午後1時に63周で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 序盤は大きな順位変動のないまま周回が重ねられていきましたが、6周目あたりでGT300クラスの周回遅れに遭遇するようになるあたりから各所でバトルが展開。6番手からスタートし、序盤は後方からの猛追を絶妙なブロックで凌いでいた38号車の立川が、17及び18周目に立て続けに2台をパスし4位へ。その後方では、13番手スタートの37号車山下が次々に前車をパスしていき、20周目には7位へポジションアップ。翌周には38号車立川が表彰台圏内の3位へと浮上しました。
 一人のドライバーの最少周回数規定を過ぎた23周目、2台がピットに入った直後に、コース上に止まった車両排除のためにセーフティカーが導入。セーフティカーラン中はピットインができないため、29周目に再スタートが切られると、38号車を含む多くの車両が一斉にピットへと向かいました。
 翌周、翌々周にも残りの車両がピットへと向かい、全車がピット作業を終了。このピット作業とピットタイミングで大きく順位が入れ替わり、平川へと交代した37号車が8位、コバライネンの39号車が9位、宮田の19号車が10位、石浦の38号車が11位、関口の36号車が12位、坪井の14号車が13位と、GRスープラ勢は後方からの追い上げを強いられることとなってしまいました。
 GRスープラ勢最上位を行く平川の37号車は、果敢なアタックで34周目に7位、48周目に6位へとポジションアップ。その後も追走を続けましたが届かず、6位でフィニッシュ。37号車とともに追い上げた39号車が8位、38号車が10位でポイント獲得を果たしました。
 GRスープラ勢にとっては厳しい結果となった第7戦でしたが、そんな中でも手堅く6位でポイントを獲得した37号車の平川は、タイトル争いで首位と同ポイント(51点)、今回ノーポイントに終わった14号車の大嶋/坪井組が4ポイント差の6位と、この2台を含む6台が僅か4ポイント差に入る激戦のまま、ノーハンデの最終戦を迎えることに。また、ランキング8位の36号車関口/フェネストラズ組(45点)、同9位の39号車中山雄一(42点)、同10位の38号車立川/石浦組(37点)までが逆転タイトルの可能性を残して最終戦に挑むこととなります。

 GT300クラスでは、久保がスタートを担当した244号車が、最前列スタートから1周目は2位のポジションを守りましたが、244号車は今回シャシーの交換を行っていたため、ペナルティのピットストップを余儀なくされ最後尾へと後退。
 13番手からスタートした96号車は、トップ10を伺える位置につけて、早めの21周目にピットイン。しかし、この直後に出されたセーフティカーのタイミングが悪く、大きく順位を落とすこととなってしまいました。
 セーフティカーからの再スタート後、18番手から追い上げていた52号車はピットへ向かい、タイヤ無交換作戦で一気に4位へとポジションアップ。その後3位に浮上し終盤まで表彰台を賭けたバトルを繰り広げましたが、最終的に4位でチェッカー。また、30号車が10位でフィニッシュし、今季初のポイント獲得を果たしました。

8位でフィニッシュしたヘイキ・コバライネン/中山 雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車
8位でフィニッシュしたヘイキ・コバライネン/中山 雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車
10位でポイント獲得を果たした立川祐路/石浦宏明組 ZENT GR Supra 38号車
10位でポイント獲得を果たした立川祐路/石浦宏明組 ZENT GR Supra 38号車

第7戦 リザルト GT500クラス

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
18ARTA NSX-GT野尻 智紀/福住 仁嶺631:56'02.055228
264Modulo NSX-GT伊沢 拓也/大津 弘樹6346.238115
3100RAYBRIG NSX-GT山本 尚貴/牧野 任祐631'10.630338
416Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT武藤 英紀/笹原 右京631'12.6841117
517KEIHIN NSX-GT塚越 広大/ベルトラン・バゲット631'19.3791045
637KeePer TOM'S GR Supra平川 亮/山下 健太631'27.4411346
723MOTUL AUTECH GT-R松田 次生/ロニー・クインタレッリ631'31.659445
839DENSO KOBELCO SARD GR Supraヘイキ・コバライネン/中山 雄一631'33.6521239
912カルソニック IMPUL GT-R佐々木 大樹/平峰 一貴631'35.4631418
1038ZENT GR Supra立川 祐路/石浦 宏明631'35.957636
1119WedsSport ADVAN GR Supra国本 雄資/宮田 莉朋631'36.69759
1214WAKO'S 4CR GR Supra大嶋 和也/坪井 翔631'37.226947
1336au TOM'S GR Supra関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ621 Lap745

第7戦 リザルト GT300クラス

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
156リアライズ 日産自動車大学校 GT-R藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ601:57'12.745754
24グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也601.0601032
3360RUNUP RIVAUX GT-R青木 孝行/大滝 拓也591 Lap52
452埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田 広樹/川合 孝汰591 Lap1850
561SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人/山内 英輝591 Lap151
625HOPPY Porsche松井 孝允/佐藤 公哉591 Lap48
710TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R星野 一樹/石川 京侍591 Lap1520
855ARTA NSX GT3大湯 都史樹/松下 信治591 Lap1257
911GAINER TANAX GT-R平中 克幸/安田 裕信591 Lap362
1030TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明/織戸 学591 Lap14
1260SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本 大樹/河野 駿佑591 Lap28
15244たかのこの湯 RC F GT3久保 凜太郎/三宅 淳詞591 Lap2
1796K-tunes RC F GT3新田 守男/阪口 晴南591 Lap1323
2335arto RC F GT3ショーン・ウォーキンショー/マティアス・ベッシェ582 Laps19
2731TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀/中山 友貴573 Laps617

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバー名ポイント
117塚越 広大/ベルトラン・バゲット51
237平川 亮51
323松田 次生/ロニー・クインタレッリ49
4100山本 尚貴/牧野 任祐49
614大嶋 和也/坪井 翔47
737ニック・キャシディ46
836関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ45
939中山 雄一42
1038立川 祐路/石浦 宏明37
1139ヘイキ・コバライネン31
1619国本 雄資/宮田 莉朋9
1739山下 健太6
1837山下 健太5
1939阪口 晴南5

チームポイント(GT500)

順位No.チーム名ポイント
117KEIHIN REAL RACING69
223NISMO68
337TGR TEAM KeePer TOM'S68
414TGR TEAM WAKO'S ROOKIE68
639TGR TEAM SARD63
736TGR TEAM au TOM'S63
938TGR TEAM ZENT CERUMO54
1419TGR TEAM WedsSport BANDOH25