SUPER GT 2021年 第6戦 オートポリス GT 300km RACE立川/石浦組GR SUPRAが最後尾から追い上げ2位表彰台獲得
GT300クラスでは嵯峨/中山友貴組プリウスが今季初勝利

2021.10.24(日)- 19:45配信

 SUPER GTの第6戦がオートポリスで行われ、エンジン交換のペナルティなどもあり一時は最後尾まで後退した立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO GR Supra 38号車が後半の猛烈な追い上げで2位フィニッシュし、今季初の表彰台を獲得。ヘイキ・コバライネン/中山 雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が5位フィニッシュを果たしました。GT300クラスでは嵯峨 宏紀/中山 友貴組 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車がポール・トゥ・ウィン。新田 守男/阪口 晴南組 K-tunes RC F GT3 96号車が2位表彰台を獲得しました。

今季初の2位表彰台を獲得した石浦宏明と立川祐路
今季初の2位表彰台を獲得した石浦宏明と立川祐路

 SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が10月23日(土)、24日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 全8戦で争われている2021年シーズンのSUPER GTも今大会を含め残すところ3戦。次戦第7戦はサクセスウェイトが半減、そして最終戦はサクセスウェイトなしで戦われるため、今大会が最大のサクセスウェイトを搭載しての戦いとなります。
 今大会の舞台となるオートポリスは、昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でSUPER GTは行われなかったため、2年ぶりの開催です。昨シーズンよりSUPER GTに参戦を開始したGR SUPRAにとっては初のオートポリスでのレースでもあります。
 今季のGR SUPRA勢は、開幕戦でトップ4を占めるなどシーズン序盤戦は速さを見せたものの、その後はサクセスウェイトの重さに苦しむ展開が続いています。終盤2戦でのタイトル争いに残るためにも、最後の重いサクセスウェイトでの今大会は重要な一戦となります。
 そのGR SUPRA勢の中で、KeePer TOM'S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されていたものの、これまで新型コロナウイルス感染防止対策により入国できずにいたサッシャ・フェネストラズがついに入国を果たし、平川亮とのコンビで今季初出場します。
 これに伴い、ここまでの5戦、フェネストラズに代わって37号車をドライブしてきた阪口晴南は、本来のGT300クラスの96号車をドライブすることとなります。
 今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に配慮した上で、有観客で開催されました。イベント広場には、「TGRブース」が開設され、レゴランド®・ジャパンとTOYOTA GAZOO Racingのコラボレーションにより、レゴ®ブロックで再現されたレゴ®トヨタGRスープラ実物大レプリカとレゴランド®・ジャパンのジオラマを展示。その他GR SUPRAやGR 86も展示され、2年ぶりに九州に戻ってきたSUPER GTを待ちわびていたモータースポーツファンの皆様の注目を集めていました。

予選

 23日(土)はやや風が強く肌寒いものの好天に恵まれ、午前中の公式練習走行で赤旗が多発したことによる遅延で予定よりも15分遅れの午後1時55分、気温14度、路面温度26度というコンディションでノックアウト方式の予選が行われました。
 Q1では、石浦がアタックを担当した38号車がまず1分32秒782というタイムを出したものの、その後各車がそのタイムを更新。Q2進出争いは非常に僅差の争いとなりました。
 中山雄一の39号車は1分32秒434と好タイムをマークし5番手。山下健太の駆るENEOS X PRIME GR Supra 14号車が70kgという重いサクセスウェイトにもかかわらず1分31秒台に入れる好走で3番手につけました。
 最後の最後に平川の駆る37号車が1分32秒699でギリギリ8番手に飛びこみQ2へ進出。38号車はこの平川のタイムと0.08秒差ながら10番手に終わり、関口雄飛のau TOM'S GR Supra 36号車が12番手、国本雄資のWedsSport ADVAN GR Supra 19号車が14番手で3台がQ1敗退となりました。
 Q2では10か月ぶりのSUPER GTドライブとなったフェネストラズが早めにコースへ向かい、アタックを続け6番手。一方で、好調な14号車は大嶋和也がポールポジションと僅か1000分の7秒差という好タイムを叩き出し、最前列2番手グリッドを獲得。39号車はコバライネンがアタックしましたが8番手に終わりました。
 GT300クラスは、台数が多いためQ1を2グループに分けて実施。A組では中山裕貴がアタックした31号車がトップタイムをマーク。織戸学のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が2番手で続き、2台のプリウスがQ2へと進出。ジュリアーノ・アレジがアタックを担当したarto RC F GT3 35号車は惜しくも9番手。第3戦で初勝利を挙げ、100kgのサクセスウェイトを積むたかのこの湯 GR Supra GT 244号車は三宅淳詞のアタックもタイムが伸びず13番手に終わりました。
 B組では66kg、87kgとそれぞれサクセスウェイトの重い埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車とSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 60号車が川合孝汰、河野駿佑のアタックで2,3番手と速さを見せました。そして今季初めて96号車を駆る阪口晴南も5番手タイムをマークしQ2進出を決めました。
 Q2では、31号車を駆る嵯峨がコースレコードを更新する見事な走りで、昨年の第3戦鈴鹿以来となるポールポジションを獲得。吉田広樹の52号車が3番手。新田の96号車が5番手、吉本大樹の60号車が6番手、永井宏明の30号車が14番手グリッドから決勝レースのスタートを切ることとなりました。

決勝

 24日(日)はやや肌寒く感じられる曇り空の下、気温16度、路面温度19度というコンディションで午後1時30分より65周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
 今大会、GR SUPRA勢の14号車、37号車、38号車の3台はエンジンを交換することになり、規定を超える1シーズン3基目のエンジン投入となるために、スタート後ペナルティとしてピットでの5秒ストップペナルティを科されることとなりました。
 最前列2番手スタートの14号車を駆る山下は、ペナルティを受けることは分かっていながら、1周目のヘアピンで見事なオーバーテイクを見せて首位に浮上。後方では8番手スタートの39号車コバライネンが6位へ、10番手スタートの38号車立川が8位へとそれぞれ順位を上げました。
 ペナルティの3台は、前戦までのランキング順での消化となり、6周目を終えたところで首位を走行していた山下の14号車がペナルティを消化すべくピットロードへ。翌周にフェネストラズの37号車、9周を終えたところで立川の38号車がペナルティを終え、14号車、38号車、37号車の順で最後尾に続きました。
 その直後の10周目にGT300クラスの車両が激しくクラッシュ。これでフルコースイエローが出されたあと、セーフティカーが導入され、それぞれの車両間隔は詰まっての再スタートとなりました。
 17周目にセーフティカーが退出して再スタートが切られましたが、18周目に首位を走る車両がタイヤ脱落によりリタイア。そして20周目にもまたGT300クラス車両が接触からクラッシュを喫し、この日2度目のセーフティカーが導入されました。
 25周目にレースが再開されると、ドライバー交代が可能となる全周回数の3分の1を超えていることから、各車ピットインを開始。39号車、36号車、37号車、19号車がすぐにピットへと向かいました。翌々周には14号車、28周目終了時に38号車もピットイン。翌周、GT500クラスの全車両がピットを終えた時点で、中山雄一に代わった39号車が3位、坪井の36号車が7位、大嶋の14号車が8位、宮田の19号車が9位、平川の37号車が12位、石浦へと代わった38号車はこの時点での最後尾14位で後半戦に入りました。
 表彰台圏内の3位を走行する中山雄一の39号車が、後続からの猛追を懸命に凌ぎながら周回を重ねる一方、一時最後尾を走行していた石浦の38号車が猛烈なペースで追い上げを開始。41周目にトップ10入りを果たすと、47周目には6位へ。その時点で10秒弱あった前車との差をみるみるうちに詰めていきました。
 その前方では、3位を走る中山雄一の39号車が、ペースの落ちた前車との激しい2位争いを展開。この集団に石浦の38号車も追いつき、5台による2位争いが展開されました。
 激しいバトルの中で中山雄一の39号車が2位へとポジションを上げましたが、石浦の38号車はこれをも上回るハイペースでの追い上げを見せ、54周目に一気に2台かわして3位に上がると、その勢いで39号車もかわし、2位へと浮上しました。
 さらに上を目指した38号車でしたが、残り11周の時点で首位の車両との差は30秒以上あり、追い上げましたが2位でフィニッシュ。今季初となる表彰台を獲得しました。
 39号車は終盤ペースが落ちて苦しみましたが、懸命な走りでポジションを守り、5位でフィニッシュ。
 重いサクセスウェイトに苦しんだランキング上位のGR SUPRA勢は、タイトル争いのためにも貴重なポイント獲得を目指し、37号車が9位、36号車が10位でポイントを獲得。14号車は惜しくも11位。19号車は13位でレースを終えました。

 GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした中山裕貴の31号車がポジションをキープ。2度にわたるセーフティカー導入によりマージンは帳消しになったものの、ドライバー交代後も、全車がピットを終えると首位に復帰しました。その後方には、新田がスタートを担当した96号車が、こちらも好ピット判断で阪口晴南へと交代後、2位にポジションアップ。吉田へと交代した52号車が4位で続く形となりました。
 首位に立った嵯峨の31号車は、ハイペースで後続を引き離し独走。2位の96号車は、今季初めて96号車を駆る阪口晴南が健闘を見せ、中盤は後続からの猛追を受けるもこれを凌ぎきって2位をキープ。その後方では、52号車が激しい3位争いを終盤まで繰り広げました。
 31号車は、最後はややペースを抑えながらも2位に10秒以上の大差をつけ、ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利。31号車としての勝利は2016年菅生大会以来5年ぶり。ベース車両をプリウスPHVにチェンジしてから初の勝利となります。
 そして96号車が2位で続き、今季初の表彰台を獲得しました。52号車は猛追叶わず、コンマ3秒差で表彰台を逃し4位でフィニッシュしました。

2位表彰台を獲得した立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO GR Supra 38号車
2位表彰台を獲得した立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO GR Supra 38号車
5位フィニッシュを果たしたヘイキ・コバライネン/中山 雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車
5位フィニッシュを果たしたヘイキ・コバライネン/中山 雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車
イベント広場では「TGRブース」が開設され、レゴ®ブロックで再現されたレゴ®トヨタGRスープラ実物大レプリカやレゴランド®・ジャパンのジオラマなどが展示された
イベント広場では「TGRブース」が開設され、レゴ®ブロックで再現されたレゴ®トヨタGRスープラ実物大レプリカやレゴランド®・ジャパンのジオラマなどが展示された
今季初勝利を挙げたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車の嵯峨 宏紀/中山 友貴組(右)と、2位に入ったK-tunes RC F GT3 96号車の新田 守男/阪口 晴南組(左)
今季初勝利を挙げたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車の嵯峨 宏紀/中山 友貴組(右)と、2位に入ったK-tunes RC F GT3 96号車の新田 守男/阪口 晴南組(左)
ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げた嵯峨 宏紀/中山 友貴組 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車
ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げた嵯峨 宏紀/中山 友貴組 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車

ZENT CERUMO GR Supra 38号車 ドライバー 立川祐路:

 自分たちは今シーズンここまで流れが上手く行かなくて、なかなか結果が出せなかったのですが、今日はスタートしてからずっとクルマの調子が良く、タイヤのフィーリングもすごく良かったので、ずっと安定して走ることができました。それが最終的な結果に繋がったと思います。今日は2位でしたが、途中ペナルティストップなどがあった中で、2位までハンデを跳ね返して上がることができたので、残り2戦はさらに上、優勝を目指して頑張ります。

ZENT CERUMO GR Supra 38号車 ドライバー 石浦宏明:

 今回のレース、ペナルティを受けるということで、かなり苦しいレースになるという覚悟はしていましたが、昨日の時点から、チーム全員絶対に諦めないという気持ちで臨みました。その甲斐あってか、走っている間もどんどんオーバーテイクできて楽しいレースでしたし、チーム全員で準備してきたことが最後結果に繋がって、本当に嬉しく思います。まだ優勝ではなくて2位ですが、自分たちにとっては、苦しいシーズンだったので、この2位というのはすごく大きな意味があると思っています。この先まだ2戦ありますので、しっかり優勝を目指して、良い結果で終われるように頑張ります。

第6戦 リザルト GT500クラス

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドSW
18ARTA NSX-GT野尻 智紀/福住 仁嶺652:04'50.793430
238ZENT CERUMO GR Supra立川 祐路/石浦 宏明6528.5481022
323MOTUL AUTECH GT-R松田 次生/ロニー・クインタレッリ6533.469552
43CRAFTSPORTS MOTUL GT-R平手 晃平/千代 勝正6540.7001556
539DENSO KOBELCO SARD GR Supraヘイキ・コバライネン/中山 雄一6543.636840
61STANLEY NSX-GT山本 尚貴/牧野 任祐6544.08013110
712カルソニック IMPUL GT-R平峰 一貴/松下 信治6547.7991156
817Astemo NSX-GT塚越 広大/ベルトラン・バゲット6554.458782
937KeePer TOM'S GR Supra平川 亮/サッシャ・フェネストラズ651'02.817656
1036au TOM'S GR Supra関口 雄飛/坪井 翔651'12.3091280
1114ENEOS X PRIME GR Supra大嶋 和也/山下 健太651'12.606270
1319WedsSport ADVAN GR Supra国本 雄資/宮田 莉朋651'37.3791440

第6戦 リザルト GT300クラス

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドSW
131TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀/中山 友貴612:04'54.9081
296K-tunes RC F GT3新田 守男/阪口 晴南6110.946524
361SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人/山内 英輝6116.9802100
452埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田 広樹/川合 孝汰6117.279366
511GAINER TANAX GT-R平中 克幸/安田 裕信6118.2562278
64グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也6135.8051960
710GAINER TANAX with IMPUL GT-R星野 一樹/石川 京侍6154.2811521
865LEON PYRAMID AMG蒲生 尚弥/菅波 冬悟611'01.262475
99PACIFIC NAC CARGUY Ferrari木村 武史/ケイ・コッツォリーノ611'07.7341636
1025HOPPY Porsche松井 孝允/佐藤 公哉611'14.0142127
17244たかのこの湯 GR Supra GT三宅 淳詞/堤 優威601 Lap25100
1960SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT吉本 大樹/河野 駿佑601 Lap687
2330TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明/織戸 学601 Lap1424
35arto RC F GT3ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ2833 Laps17

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバー名ポイント
11山本 尚貴60
21牧野 任祐57
317塚越 広大/ベルトラン・バゲット44
436関口 雄飛/坪井 翔41
714大嶋 和也/山下 健太35
1037平川 亮30
1137阪口 晴南28
1238立川 祐路/石浦 宏明26
1339ヘイキ・コバライネン/中山 雄一26
1419国本 雄資/宮田 莉朋20
1937サッシャ・フェネストラズ2

チームポイント(GT500)

順位No.チーム名ポイント
11TEAM KUNIMITSU77
217Astemo REAL RACING60
336TGR TEAM au TOM'S57
514TGR TEAM ENEOS ROOKIE50
937TGR TEAM KeePer TOM'S45
1039TGR TEAM SARD44
1138TGR TEAM ZENT CERUMO38
1219TGR TEAM WedsSport BANDOH34

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TOYOTA GAZOO Racing SUPER GT 2021年 第6戦 オートポリス ダイジェストムービー

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