SUPER GT 2026年 第1戦 岡山 OKAYAMA GT 300km RACE 坪井/山下組は開幕戦岡山で3年連続勝利
大湯/小林組が2位、小林利徠斗はデビュー戦表彰台

2026.04.15(水)- 11:00配信

 SUPER GTの第1戦が岡山国際サーキットで行われ、2番手スタートの坪井翔/山下健太組 au TOM'S GR Supra 36号車が逆転優勝で岡山3連勝。2位には大湯都史樹/小林利徠斗組 KeePer CERUMO GR Supra 38号車が入り、小林はGT500デビュー戦で表彰台を獲得しました。GT300クラスでは堤優威/卜部和久組 HYPER WATER INGING GR86 GT 2号車が2位、小高一斗/小山美姫組 apr LC500h GT 31号車が3位表彰台を獲得しました。

坪井/山下組は開幕戦岡山で3年連続勝利 大湯/小林組が2位、小林利徠斗はデビュー戦表彰台

 2026年シーズンSUPER GTの第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月11日(土)、12日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。

 今シーズンもTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、全7戦で開催されるSUPER GTのGT500、GT300両クラスに参戦する各チームと連携し、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを目指していきます。
 昨年はGT500クラスでGRスープラが全9戦中6勝を挙げ、3年連続でドライバー、チームのダブルチャンピオンを獲得しました。今季もGT500クラスにはGRスープラの6台体制で参戦。昨年でGT500の活動を終了した石浦宏明に代わり小林利徠斗が加入した以外は昨年同様の体制で、SUPER GT史上初となる4連覇を目指します。
 GT300クラスはGRスープラ、GR86,LEXUS RC F GT3が2台ずつとLEXUS LC500h、LEXUS LC500がそれぞれ1台ずつ参戦。GT300クラスでのタイトル奪還を目指します。
 例年通り開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットはこの週末好天に恵まれ、土日2日間で25,500人のモータースポーツファンが来場しました。

予選

 11日(土)の岡山国際サーキットは朝から快晴に恵まれました。
 午前中にフリー走行を行ったあと、気温25度、路面温度34度という夏日のコンディションで午後2時よりノックアウト方式の予選が行われました。
 GT500クラスは、全14台で10分間のQ1を戦い、上位10台がQ2へと進出。
 Q1では各車が残り1分を切ってアタックに入る中、残り40秒ほどのところでクラッシュ車両が発生し、赤旗中断に。この時点で関口雄飛のDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が2番手。GT500クラスデビューとなる小林の38号車が3番手につけていました。
 残り4分間でセッションが再開されると、山下がアタックを担当した36号車が1分17秒681のトップタイムをマーク。38号車の小林もタイムを更新し3番手に。再開後は出走しなかった39号車は再開前のタイムで5番手、大嶋和也のENEOS X PRIME GR Supra 14号車が10番手に入り、Q2進出を決めました。
 Q2では、大湯の38号車がチェッカーを前に全セクターベストの好走を見せて1分17秒352でトップに立ちました。他の車両もチェッカーラップでタイムを更新しましたが、大湯のタイムには及ばず、大湯の38号車が昨年の最終戦に続き、自身通算4度目となるポールポジションを獲得することとなりました。
 ディフェンディングチャンピオンの36号車坪井は0.065秒及ばず2番手。さらに0.064秒差の3番手に福住の14号車が続き、GRスープラは開幕戦予選トップ3独占となりました。サッシャ・フェネストラズがアタックした39号車も5番手グリッドを獲得しました。

 GT300クラスはQ1を2グループに分け、それぞれ上位9台がQ2へと進出。
 Q1のA組では、小山の31号車が4周目に1分25秒791の好タイムでトップに立ちました。その後、ライバルに塗り替えられ2番手に。31号車はさらにタイムを更新しましたが、惜しくもトップには届かず2番手でQ2進出。また、このA組では新田守男のK-tunes RC F GT3 96号車も3番手に入り、Q2進出を果たしました。
 B組では、今季より車両をLEXUS RC F GT3にスイッチした清水英志郎のシェイドレーシング RC F GT3 20号車が残り5分を切ったところで車両トラブルによりコース上でストップ。セッションは赤旗中断。
 残り6分間でセッションが再開されると、激しいタイムアタック合戦が展開。河野駿佑のSyntium LMcorsa LC500 GT 60号車がトップタイムをマーク。平良響のapr GR86 GT 30号車が2番手。野中誠太のGreen Brave GR Supra GT 52号車が3番手、SUPER GTデビュー戦となる卜部の2号車が5番手に入り、Q2へ進出。トップ5台は僅か0.1秒内に入る大激戦となりました。
 Q2では、堤の2号車が好タイムで2番手に。小高の31号車は最後にこの2号車のタイムを上回ったかと思われましたが、最終コーナーで走路外走行がありその周のタイムが抹消。それでもその前の周回のタイムで3番手となりました。
 吉本大樹の60号車が6番手、吉田広樹の52号車が7番手、高木真一の96号車が9番手となりました。

決勝

 12日(日)も好天に恵まれ、気温24度、路面温度39度というコンディションで、午後1時20分より、82周で争われる決勝レースが開始されました。
 スタートは上位勢に大きな順位変動なく順当に切られ、トップ3のGRスープラは予選順位のまま序盤の周回を重ねていきました。
 7周目、3位を走行する福住の14号車は12号車にかわされ、4位へと後退。12号車は山下の36号車にも迫りますが、山下は2位のポジションを堅守しました。
 29周目あたりからGT500クラスの車両もピットイン開始。上位勢では、2位を走る山下の36号車が32周を終えたところでピットインし、坪井へとドライバーチェンジ。翌周には首位を行く大湯の38号車もピットへ向かい、注目の小林へとドライバー交代を行いました。

 38号車の小林は、初のGT500での実戦で、冷えたタイヤでのアウトラップも無難にこなしたものの、1周前にピットインしていた36号車のチャンピオン坪井の猛追を受けることに。36号車坪井は37周目のバックストレートで38号車小林に並ぶと一気にパスし、36号車が実質的な首位に浮上しました。
 39周目を終えたところでピットを引っ張っていた39号車がピットインし、関口からフェネストラズへと交代。14号車の後ろ、実質上の5位でコースに復帰しました。
 レースが折り返しを過ぎ、前を走行していた車両がピットに入り首位に立った坪井の36号車は、ハイペースで後続を引き離し始め、独走態勢に入りました。
 レースが終盤に入ると、4位の14号車を5位のフェネストラズの39号車が猛追。一時は6秒以上あった差をみるみるうちに詰め、残り5周はテール・トゥ・ノーズのバトルとなりました。
 首位を行く坪井の36号車は圧倒的な速さで後続を離していき、最後は20秒近い大差をつけてトップチェッカー。開幕戦の岡山大会では3年連続となる勝利を飾りました。
 2位には小林の38号車が入り、20歳の小林はGT500クラスデビュー戦で2位表彰台を獲得しました。
 最後までバトルを繰り広げた4位争いは、大嶋の14号車が逃げ切り、14号車が4位、39号車が5位でフィニッシュとなりました。

 GT300クラスもスタートでは上位勢の大きな順位変動は無し。序盤から2位を行く卜部の2号車を3位の31号車小山が攻め、テール・トゥ・ノーズでのバトルが続きました。
 野中の52号車は7番手スタートから4位までポジションを上げていましたが、ジャンプスタートによりドライブスルーペナルティを科され、大きく後退。
 スタートで3つポジションを落としていた新田の96号車はポジションを取り戻して行き、20周目過ぎには60号車をかわし、8位に浮上しました。
 24周を終えたところで、3位を走る31号車と8位の96号車が早くもピットイン。それぞれ小高と高木へとドライバーチェンジ。
 2位を走行していた2号車は、卜部が38周目まで走行を続けてピットイン。実質上の2位でコースへと復帰しました。
 実質3位を走行している31号車は、ピットでタイヤ2本交換作戦を採ったLEON PYRAMID AMG 65号車に先行され、実質4位へと後退するも、44周目に小高が65号車をパスし、表彰台圏内へと復帰して見せました。
 ペナルティで順位を落としたあと、追い上げを見せていた野中の52号車は、規定ぎりぎりまでピットを引っ張り、52周で吉田へと交代。6位でコースへと復帰しました。
 この52号車にレース終盤、高木の96号車らが追いつき、複数台での激しいバトルを展開。また、3位を行く31号車も後続からの激しい追撃を受け、最後まで気の抜けない争いが続きました。
 結局、堤の2号車が2位、後続の猛追を凌ぎきった小高の31号車が3位でチェッカー。2号車の卜部はSUPER GTデビュー戦で表彰台を獲得。31号車も小山が自身初の表彰台獲得となりました。
 96号車が7位、52号車もペナルティから追い上げ8位。60号車が10位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たしました。

au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー 坪井翔:

 前半の山下選手はGT300との巡り合わせも悪くて、なかなかつらいスティントだったと思います。ただペースは良さそうで、後半スティントが勝負だということもわかっていましたし、そこで抜くしかないというのはレース前からなんとなく想像はしていました。38号車の小林選手はGT500初レースだったということもあって、最初がチャンスと狙っており、しっかりそこでパスすることができました。その後はペースも良く、最終的には大差で優勝することができました。個人的にはやっぱり昨日の予選でちょっと足りずに2番手になってしまって悔しい部分があったので、それをしっかり晴らして、昨年に引き続き優勝という形でシーズンスタートが切れたのは良かったと思います。次戦の富士も、しっかりまた皆で頑張って良い結果を出したいと思います。

au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー 山下健太:

 僕がスタートを担当させてもらって、本当は抜いて坪井選手に渡したかったんですが、思ったより自分のパフォーマンスが高くありませんでした。本当はピット直前にビタビタについて入りたかったんですけど、それもできず、ちょっと離れた状態で渡すことになってしまいました。坪井選手には申し訳なかったんですが、想定通りピットと坪井選手の素晴らしい仕事で、最終的には20秒差をつけて優勝できたので、本当に開幕戦としては良かったと思います。

KeePer CERUMO GR Supra 38号車 ドライバー 大湯都史樹:

 色々課題はあるけど2位ですよ。しかも利徠斗はデビューイヤー。なんなら優勝まであと一歩というレースができたのは良かったかなと思います。ファンの皆さんにもすごく応援してもらって、パワーをもらって良い走りができたなと感じるところもあります。次は得意な富士で、次こそはてっぺんを獲れるように頑張りたいですし、今日はまた気が引き締まったレースになったなという感じです。

KeePer CERUMO GR Supra 38号車 ドライバー 小林利徠斗:

 僕としては開幕戦を無事に完走できて、表彰台にも乗れて嬉しいところはあるんですけれども、僕自身の内容としてはかなり反省点も多いですし、チーム、クルマ、大湯選手の走りは非常に良かったと思うので、あとは僕がここから先どれだけ成長できるかというところだと思います。ただこの先もチームは非常に良い状態だと思うので、またいいレースができるように頑張ります。

HYPER WATER INGING GR86 GT 2号車 ドライバー 堤優威:

 今回非常にトップが速かった中で、ブリヂストン勢、またトヨタ勢でトップということで、僕らも全力を出し切った2位だったと思います。チームとしてもノーミスでしたし、卜部選手も初レースでしっかり落ち着いたレースができて、今後第2戦以降もさらにレベルアップしたチームとして結果を出しにいきたいと思います。

HYPER WATER INGING GR86 GT 2号車 ドライバー 卜部和久:

 まず僕がスタートで2位をキープして走って、途中後方の車両が迫ってくるときもあったんですけれども、自信を持って走れたので、しっかり抑え切れて、悪くない形で優威くんにバトンタッチできて、とりあえずほっとしています。でもやっぱり勝ちに来ていたので、この2位は嬉しいよりも悔しい方が正直大きくて、次の富士に向けてもこの悔しさを糧にして、今日はたくさん色んな経験もできたので、またレベルアップした卜部をお目にかけられるよう頑張ります。

apr LC500h GT 31号車 ドライバー 小高一斗:

 予選3番手から決勝3位で終わることができました。今年は自分の中でも環境の変化があって、結果を残すという強い思いを持ってレースに臨んだので、開幕戦からしっかりと表彰台で終えられたことは、シーズンのすごく良いスタートが切れたかなと思います。今シーズンは、シリーズチャンピオンと、次のレースも優勝を目指して頑張りますので、これからも応援お願いします

apr LC500h GT 31号車 ドライバー 小山美姫:

 今日は3位スタートからスタートドライバーを担当して、3位表彰台でした。自分のスティントとしてはもう少しやれることがあったなというところがあるので、悔しさが多いんですけれども、タイヤとチームとクルマと小高選手、そして応援してくれている皆さんのおかげで、SUPER GTで初めての3位表彰台を獲得できて、本当に感謝しています。ちょっと嬉しさよりは自分自身に対しては悔しさの方が強いんですけれども、ひとつこうして結果を残せて、皆さんの喜んでいる顔が見られて良かったなと思っています。

第1戦決勝結果 GT500クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッド
1 36 au TOM'S GR Supra 坪井翔/山下健太 82 1h54'38.677 2
2 38 KeePer CERUMO GR Supra 大湯都史樹/小林利徠斗 82 19.602 1
3 12 TRS IMPUL with SDG Z 平峰一貴/ベルトラン・バゲット 82 22.013 7
4 14 ENEOS X PRIME GR Supra 福住仁嶺/大嶋和也 82 31.078 3
5 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ 82 31.537 5
6 16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 野尻智紀/佐藤蓮 82 41.539 6
7 100 STANLEY HRC PRELUDE-GT 山本尚貴/牧野任祐 82 57.626 8
8 23 MOTUL Niterra Z 千代勝正/高星明誠 82 1'18.188 10
9 24 リアライズコーポレーション Z 名取鉄平/三宅淳詞 82 1'22.315 9
10 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越広大/野村勇斗 81 1 Lap 4
12 19 WedsSport BANDOH GR Supra 国本雄資/阪口晴南 81 1 Lap 11
14 37 Deloitte TOM'S GR Supra 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ 74 8 Laps 13

第1戦決勝結果 GT300クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッド
1 777 D'station Vantage GT3 藤井誠暢/チャーリー・ファグ 77 1h55'56.330 1
2 2 HYPER WATER INGING GR86 GT 堤優威/卜部和久 77 7.325 2
3 31 apr LC500h GT 小高一斗/小山美姫 76 1 Lap 3
4 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也 76 1 Lap 5
5 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/菅波冬悟 76 1 Lap 11
6 88 VENTENY Lamborghini GT3 小暮卓史/ダニール・クビアト 76 1 Lap 14
7 96 K-tunes RC F GT3 新田守男/高木真一 76 1 Lap 9
8 52 Green Brave GR Supra GT 吉田広樹/野中誠太 76 1 Lap 7
9 6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 片山義章/ニクラス・クルッテン 76 1 Lap 4
10 60 Syntium LMcorsa LC500 GT 吉本大樹/河野駿佑 76 1 Lap 6
22 30 apr GR86 GT 永井宏明/平良響 75 2 Laps 17
27 25 HOPPY Schatz GR Supra GT 松井孝允/洞地遼大 74 3 Laps 27
28 20 シェイドレーシング RC F GT3 平中克幸/清水英志郎 74 3 Laps 29

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバーポイント
1 36 坪井翔/山下健太 20
2 38 大湯都史樹/小林利徠斗 16
3 12 平峰一貴/ベルトラン・バゲット 11
4 14 福住仁嶺/大嶋和也 8
5 39 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ 6

チームポイント(GT500)

順位No.チームポイント
1 36 TGR TEAM au TOM’S 23
2 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 18
3 12 TEAM IMPUL 14
4 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 11
5 39 TGR TEAM SARD 9
12 19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 2
14 37 TGR TEAM Deloitte TOM’S 1

第1戦(開幕戦)岡山