SUPER GT 第4戦 富士 FUJI GT 300km RACE 笹原/アレジ組GRスープラが3位表彰台
GT300クラスでは吉田/野中組GRスープラが今季初勝利

2026.08.06(木)- 11:00配信

 SUPER GTの第4戦が富士スピードウェイで行われ、6番手からスタートした笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組 Deloitte TOM'S GR Supra 37号車が3位表彰台を獲得。GT300クラスでは吉田広樹/野中誠太組 Green Brave GR Supra GT 52号車が激戦を制し、今季初勝利を飾りました。

笹原/アレジ組GRスープラが3位表彰台 GT300クラスでは吉田/野中組GRスープラが今季初勝利

 2026年シーズンSUPER GTの第4戦「FUJI GT 300km RACE」が8月1日(土)、2日(日)の両日、静岡県・富士スピードウェイで開催されました。
 6月に予定されていたマレーシアラウンドが延期となったことで、ゴールデンウィークの第2戦以来、3か月ぶりのイベントとなりました。
 今季のSUPER GTは、開幕戦岡山で坪井翔/山下健太組 au TOM'S GR Supra 36号車が優勝、大湯都史樹/小林利徠斗組 KeePer CERUMO GR Supra 38号車が2位で続き幸先の良いシーズンスタート。第2戦富士でも36号車が優勝、福住仁嶺/大嶋和也組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車が2位で続いて、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は開幕から2戦連続での1-2フィニッシュ。36号車は2連勝により2位以下を大きく引き離すランキングトップで、80kgという大きなサクセスウェイトを科されて今大会に臨むこととなりました。
 今大会はかなりの暑さとなったものの、夏休み中の開催ということもあり、富士スピードウェイには家族連れなど多くのモータースポーツファンが集まり、2日間で56,400人が来場しました。

予選

 1日(土)、朝から好天に恵まれたものの、午後はやや雲が出て一時小雨が降るなど天候が心配されましたが、気温32度、路面温度45度という暑さの中、午後2時20分よりノックアウト方式の予選が行われました。
 GT500クラスのQ1は14台全車が出走し、上位10台がQ2へ進出します。
 Q1では、笹原の37号車がチェッカー目前の5周目に1分27秒764でその時点での2番手に。その後、チェッカーラップで各車続々と自己ベストタイムを更新し、37号車は最終的に4番手。福住の14号車が7番手、小林利徠斗の38号車が10番手でTGR勢は3台がQ2進出を決めました。
 80kgものサクセスウェイトを科される36号車は、コンマ2秒及ばず11番手でQ1敗退となりました。
 Q2では、大湯がアタックを担当した38号車が2列目4番手グリッドを獲得しました。

 GT300クラスのQ1は、2グループに分け、それぞれ上位9台がQ2へ進出。
 Q1A組では、午前中の公式練習で2番手タイムをマークするなど好調なHYPER WATER INGING GR86 GT 2号車の卜部和久が3番手。高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が最後6番手に飛びこみQ2進出を決めました。
 B組ではやはり公式練習で3番手と速さを見せていた52号車の吉田が2番手タイム。開幕から2戦連続表彰台を獲得している小高一斗のapr LC500h GT 31号車が3番手。吉本大樹のSyntium LMcorsa LC500 GT 60号車が6番手でQ2に進みました。
 Q2では、河野駿佑がアタックを担当した60号車が最前列2番手グリッドを獲得しました。

決勝

 2日(日)はスタート進行中に強い雨に見舞われ、路面は一転ウェットに。しかし、すぐに雨は止み、タイヤ選択が難しい状況でスタートを迎えました。
 気温は34度、路面温度47度と非常に高く、すぐに路面が乾くことが予想されたため、ほとんどの車両がドライタイヤを装着し、午後1時半より、66周で争われる決勝レースがセーフティーカー(SC)先導で開始されました。
 SCは4周で退去し、5周目から本格戦が開始されましたが、このスタート時のホームストレート上で、GT500クラス中団の3台が接触し、1台が空中に舞い上がる大クラッシュに。これでレースは赤旗中断。
 30分強の中断後、再びSC先導で走行が開始され、10周目から本格戦が再開されました。
 TGR勢最上位の4番手でスタートした38号車は小林利徠斗がポジションをキープ。6番手スタートの37号車は、笹原が激しく前車を攻め、15周目のパナソニックオートモーティブコーナー(最終コーナー)でパス。続くストレートで並ばれるもこれを抑えきり、5位へと浮上しました。
 レース序盤、コースの後半セクションで雨が落ちてくるという難しいコンディションとなる中、GRスープラ勢は素晴らしい追い上げを見せました。
 11番手スタートの36号車山下が、サクセスウェイトを感じさせない速さで着実に順位を上げ、20周目には37号車に続く6位へ。4位を行く小林利徠斗の38号車も、21周目に前車をかわして3位へとポジションアップ。この3位争いに5位の37号車笹原も加わり、22周目のGRコーナー(1コーナー)進入から立ち上がりにかけて一気に2台をパス。3位へと浮上しました。
 一人のドライバーが走らなくてはならない最低周回数である22周を終えたところで、38号車が先陣を切ってピットイン。小林利徠斗から大湯へとドライバーチェンジ。このピット作業で38号車は#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 16号車の先行を許しましたが、大湯はタイヤが温まると猛追し、27周目のGRコーナー進入でインをつき、ポジションを奪還しました。
 レース折り返しにかけて各車がピットへ向かい、最後までピットインを引っ張ったDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が32周目に関口雄飛からサッシャ・フェネストラズへと交代。7位でコースへ復帰するも、タイヤが温まるまでに2台の車両にかわされ、9位へと後退。
 全車がドライバー交代のピットインを終え、いったん順位が落ち着いた時点で、アレジに交代した37号車が2位、大湯の38号車が5位、坪井の36号車が6位、大嶋の14号車が7位、フェネストラズの39号車が9位、国本雄資から阪口晴南に交代したWedsSport BANDOH GR Supra 19号車が11位。
 6位の36号車坪井は、前を行く38号車大湯を攻め、2台のGRスープラはさらに前を行くAstemo HRC PRELUDE-GT 17号車に近づき、3台での4位争いとなりました。
 54周目、36号車坪井が38号車大湯にGRコーナー立ち上がりで並ぶと、続く100Rでパスし、5位へ浮上。
 2位を行くアレジの37号車は、#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 8号車からの激しい追撃を受け、59周目にかわされて3位へと後退。アレジは順位を取り戻すべくファイト溢れるバトルを繰り広げました。
 その後方では36号車の坪井が、61周目のGR GTコーナーで見事なパッシングを見せ4位へとポジションを上げました。
 3位のアレジ37号車は最後まで諦めることなく前車との差を詰めていき、ファイナルラップには1位から3位まで、それぞれ1秒ほどの差まで詰まりましたが、追い上げもそこまで。
 37号車は3位でチェッカーを受け、今季初表彰台を獲得しました。36号車は重いサクセスウェイトをはねのける速さで7ポジションアップの4位。38号車が6位。14号車が7位、39号車が8位。19号車も10位に入り、GRスープラは6台全車がポイント獲得を果たしました。

 GT300クラスでは、最前列2番手スタートの60号車河野はポジションをキープ。6番手からスタートした野中の52号車は再スタート直後の10周目にいきなり2台をパスして4位へ。さらに16周目にも1台かわし、60号車の後方3位に浮上しました。
 その後も前半戦は野中の52号車と河野の60号車がトップ4圏内で周回。レースが折り返しを過ぎた32周目に3位走行中の河野がピットイン。吉本へと交代しました。
 52号車は野中が走行を続け、41周目にピットイン。ここで、前輪の2本のみタイヤを交換する作戦に出てピットタイムを短縮。吉田へと交代して首位を守ったままコースに復帰しました。
 コースに復帰した吉田の60号車に、2位のPONOS FERRARI 296 EVO 45号車が迫り、45周目のパナソニックオートモーティブコーナーでいったん抜かれて2位へ後退。しかし、ストレートで並びかけると、GRコーナーからヘアピンまでサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、ヘアピンで再逆転。観客を魅了しました。
 その後も追撃をしのぎ切った52号車は、終盤には後続との差を広げてトップチェッカー。チームと吉田にとっては3年ぶり、野中にとってはSUPER GTで初となる勝利を飾りました。
 2号車が7位、60号車が11位。開幕から2戦連続表彰台の31号車は重くなったサクセスウェイトに苦しみながらも、終盤に小山が追い抜きを見せ14位。96号車が15位に入り、ポイント獲得を果たしました。

Deloitte TOM'S GR Supra 37号車 ドライバー 笹原右京:

 6番手スタートから色んなコンディションで最初は結構大変だったんですけれども、チームが用意してくれたクルマもタイヤも全て素晴らしくて、自分のスティントでは結構オーバーテイクもできて、良い流れを継続することができたかなと思います。最終的に3位っていうのと、トップとの差を見るとすごく悔しい部分は2人とも今あるのですが、これはまだまだ自分たちへの課題だということで、次に向けてはまだまだ鈴鹿も軽い状態で挑めると思いますし、前向きに捉えて鈴鹿こそは優勝したいなと思っています。

Deloitte TOM'S GR Supra 37号車 ドライバー ジュリアーノ・アレジ:

 彼(笹原右京)のスティントもすごく良かったし、色んなオーバーテイクもできました。トップがすぐそこに見える位置での3位という結果は、もちろん悔しい部分もありますが、次戦の鈴鹿はまだ軽いですし、トップのポジションで戦えるポテンシャルもあると思います。チームもみんな一丸となって頑張っていますので、次戦も応援よろしくお願いします。

Green Brave GR Supra GT 52号車 ドライバー 吉田広樹:

 ずっと応援してくださった皆様になかなか優勝が報告できなくて、(野中)誠太とも3年目でやっと優勝できたのですが、このGRスープラGTっていうマシンも、チームの努力もあり、高いパフォーマンスで戦えたので、今回の優勝は間違いなくその力も大きかったかなと思っています。これでシリーズランキングも戦える場所に戻って来られたと思いますし、まだ後半戦残りのレースも多いので、マシンのポテンシャルを引き出しながら、誠太とチームと良いレースができればと思っています。

Green Brave GR Supra GT 52号車 ドライバー 野中誠太:

 僕にとってSUPER GTでの初優勝を挙げることができました。非常に時間がかかったのですが、本当に皆さんの応援のおかげですし、GRスープラの素晴らしいパフォーマンスも最大限発揮できたんじゃないかなと思います。これで大量のポイントを獲得できたので、チャンピオンシップに向けて、後半戦この勢いのまま行きたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。

第4戦リザルト
GT500クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッドSW
1 100 山本尚貴/牧野任祐 STANLEY HRC PRELUDE-GT 66 2 14
2 8 太田格之進/大津弘樹 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 66 0.662 1
3 37 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra 66 1.478 6
4 36 坪井翔/山下健太 au TOM'S GR Supra 66 15.901 11 80
5 17 塚越広大/野村勇斗 Astemo HRC PRELUDE-GT 66 21.182 3 6
6 38 大湯都史樹/小林徠斗 KeePer CERUMO GR Supra 66 21.518 4 32
7 14 福住仁嶺/大嶋和也 ENEOS X PRIME GR Supra 66 23.166 10 48
8 39 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ DENSO KOBELCO SARD GR Supra 66 24.371 13 28
9 16 野尻智紀/佐藤蓮 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 66 29.239 5 22
10 19 国本雄資/阪口晴南 WedsSport BANDOH GR Supra 66 33.049 12 2

GT300クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッドSW
1 52 吉田広樹/野中誠太 Green Brave GR Supra GT 62 6 30
2 32 石浦宏明/鈴木斗輝哉 ENEOS X PRIME AMG GT3 62 7.881 7 20
3 7 ザック・オサリバン/梅垣清 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO 62 9.156 4 16
4 45 篠原拓朗/川端伸太朗 PONOS FERRARI 296 EVO 62 9.660 1
5 56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 62 17.268 10 54
6 666 スヴェン・ミューラー/藤波清斗 seven x seven PORSCHE GT3R EVO 62 19.189 15 34
7 2 堤優威/卜部和久 HYPER WATER INGING GR86 GT 62 21.518 11 62
8 62 平木湧也/平木玲次 HELM MOTORSPORTS GT-R 62 27.986 19 6
9 6 片山義章/ニクラス・クルッテン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 62 36.790 3 14
10 65 蒲生尚弥/菅波冬悟 LEON PYRAMID AMG 62 39.169 9 62
11 60 吉本大樹/河野駿佑 Syntium LMcorsa LC500 GT 62 40.842 2 12
14 31 小高一斗/小山美姫 apr LC500h GT 61 1 Lap 16 64
15 96 新田守男/高木真一 K-tunes RC F GT3 61 1 Lap 14 30
20 25 松井孝允/洞地遼大 HOPPY Schatz GR Supra GT 61 1 Lap 28
21 30 永井宏明/平良響 apr GR86 GT 61 1 Lap 22
26 20 平中克幸/清水英志郎 シェイドレーシング RC F GT3 60 2 Laps 23

※SW:サクセスウェイト(kg)

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバーポイント
1 36 坪井翔/山下健太 48
2 14 福住仁嶺/大嶋和也 28
3 100 山本尚貴/牧野任祐 27
4 38 大湯都史樹/小林徠斗 21
5 39 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ 17
10 37 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ 11
13 19 国本雄資/阪口晴南 2

チームポイント(GT500)

順位No.チームポイント
1 36 TGR TEAM au TOM’S 57
2 100 STANLEY TEAM KUNIMITSU 36
3 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 36
4 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 27
5 39 TGR TEAM SARD 26
12 37 TGR TEAM Deloitte TOM’S 15
13 19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 9

第4戦 富士