SUPER GTの第5戦が鈴鹿サーキットで行われ、大湯都史樹/小林利徠斗組 KeePer CERUMO GR Supra 38号車が5位フィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGRスープラ勢は、重いサクセスウェイトに苦しみながらも、福住仁嶺/大嶋和也組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車が8位、坪井翔/山下健太組 au TOM'S GR Supra 36号車が9位、笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組 Deloitte TOM'S GR Supra 37号車が10位で貴重なポイント獲得を果たしました。
2026年シーズンSUPER GTの第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」が8月22日(土)、23日(日)の両日、三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。
今季のSUPER GTは、第3戦が延期(最終戦で2レース開催)となったことで、今大会で前半戦を折り返すこととなりました。GRスープラ勢は、坪井/山下組36号車が開幕2連勝を飾り、第4戦でも重いサクセスウェイトを科されながら4位に入るという強さを見せ、大差でランキング首位に立っています。今大会、ランキング上位のGRスープラ勢は厳しい戦いが予想されましたが、タイトルへ向け、着実なポイント獲得を目指し挑みました。
鈴鹿大会は2日共に猛暑の中での開催となりましたが、前大会富士同様に夏休み中の熱いレースを満喫すべく、鈴鹿サーキットには2日間で52,500人のお客様が来場しました。
予選
22日(土)午後3時30分より、ノックアウト方式の予選が行われました。好天の下、気温は34度、路面温度も46度という暑さの中での戦いとなりました。
GT500クラスのQ1では、全14台がアタックし、上位10台がQ2へと進出します。各車はチェッカーラップで次々にタイムを更新し、上位8台が1秒以内に入る厳しい争いとなる中、阪口晴南のWedsSport BANDOH GR Supra 19号車が6番手、大湯の38号車が7番手、笹原の37号車が9番手でQ2へと進出。坪井の36号車は、96kgという厳しいサクセスウェイトを科せられながら健闘を見せましたが、0.025秒及ばず11番手でQ1敗退となりました。
Q2では、19号車の国本雄資がTGR勢最上位の6番手グリッドを獲得。午前中のフリー走行で他車の撒いた液体に乗ってクラッシュを喫し、修復に時間を要したことにより全く走行ができなかった38号車の小林利徠斗は、この予選Q2がGT500クラス車両での鈴鹿初走行となりましたが、それでも果敢なアタックで7番手グリッドを獲得しました。
GT300クラスでは、Q1は2グループに分けてそれぞれ上位9台がQ2へ。A組では平良響のapr GR86 GT 30号車が2番手、吉本大樹のSyntium LMcorsa LC500 GT 60号車が3番手、高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が4番手、ランキング首位のGreen Brave GR Supra GT 52号車は吉田広樹が80kgのサクセスウェイトを科せられながらも健闘し8番手でQ2進出。B組ではTGR勢のQ2進出はなりませんでした。
Q2では河野駿佑の60号車が2列目4番手グリッドを獲得しました。
決勝
23日(日)も鈴鹿は晴れて暑い1日となりました。気温34度、路面温度49度のコンディションの下、午後1時30分より、300km、52周で争われる決勝が開始されました。
スタートでは、国本の19号車が6位をキープ。9番手からスタートした笹原の37号車は順位をキープしていましたが、エンジン交換によるペナルティストップを科され、5周目にこれを消化したことで後退。これにより、11番手スタートの山下の36号車がポイント圏内へと順位を上げました。
序盤から6位を走行し、さらに上位を伺っていた国本の19号車でしたが、14周目のストレートで右前タイヤにトラブルが発生。スロー走行で1周走り抜いてピットへ戻り、タイヤを交換してレースに復帰しましたが、周回遅れとなり、上位争いからは脱落してしまいました。
一人のドライバーの最低周回数をクリアする18周を過ぎると各車は徐々にピットイン。19号車の脱落によりTGR勢最上位となっていた38号車は、小林利徠斗が36号車山下からの猛追を懸命に凌ぎながら、20周を終えた所でピットインして大湯へと交代。24周目には福住の14号車、翌25周目には山下の36号車を含む、その時点でのトップ3が一斉にピットイン。36号車はサクセスウェイトによる給油リストリクターで給油タイムにもハンデを負っているにもかかわらず、素晴らしい作業とドライバーの燃費走行でこのタイムロスを最小限に抑えてコースへと復帰しました。
33周目、ピットインを遅らせて上位を目指す作戦を採っていた39号車と37号車がピットイン。しかし39号車はホイールナットのトラブルに見舞われ、戦線離脱を余儀なくされてしまいました。
翌周、最後の1台がピットへ向かい、全車がピット義務を消化。この時点で大湯の38号車が5位、大嶋の14号車が8位、坪井の36号車は10位を走行。上位勢は各車の差が開いた状態で走行していましたが、7位以降は僅差で連なる形となり、14号車と36号車はひとつでも上の順位を獲得すべくバトルを繰り広げました。
45周目、36号車の坪井が再三にわたってバトルを繰り広げていた9位のModulo HRC PRELUDE-GT 64号車が、デグナーカーブの2つ目でGT300クラスの52号車に追突。この隙を突いて36号車は9位へとポジションアップ。さらに36号車は前を行く14号車にも迫りました。
しかし、48周目、52号車が130R出口で激しくクラッシュしたことによりセーフティーカー(SC)が導入され、レースはSC先導のままチェッカー。38号車が5位。14号車が8位、36号車が9位。37号車が10位に入り、GRスープラ勢は苦しみながらもポイント獲得を果たしました。
GT300クラスでは、2列目4番手グリッドからスタートした吉本の60号車が7周目に3位へ浮上し、上位争いを展開。13番手グリッドの野中の52号車は好スタートで11位へとジャンプアップを果たしました。
60号車は19周を終えた所でピットインし、河野へと交代。一方、52号車はピットを遅らせて29周を終えた所でピットインし、フロントのみタイヤ交換してピット作業時間を短縮する作戦を採り、吉田へと交代。全車がピットを終えた時点で、60号車が2位、52号車は7位につけ、52号車の吉田はさらに6位へと順位を上げました。
しかし、52号車は41周目にGT500車両に追突されてコースオフ。この接触で右リヤタイヤにダメージを負って緊急ピットイン。大きく順位を落とすこととなってしまいました。
また、2位を走行していた60号車は、42周目、突然のタイヤバーストに見舞われピットイン。表彰台争いから無念の脱落。
52号車はタイヤを交換してコースへと戻りましたが、復帰直後の130Rでコントロールを失いバリアに激しくクラッシュ。吉田は無事でしたが、レースはこのクラッシュによりSCが導入され、SC先導のままチェッカーとなりました。
その結果、26番手スタートから追い上げたapr LC500h GT 31号車が11位、序盤最後尾近くまで後退しながら平良が追い上げた30号車が12位でフィニッシュ。タイヤバーストで緊急ピットインを強いられた60号車は13位でチェッカーを受け、ポイントを獲得しました。
第5戦リザルト
GT500クラス
| 順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | タイム/差 | グリッド | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | 野尻智紀/佐藤蓮 | #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 52 | 4 | 26 | |
| 2 | 17 | 塚越広大/野村勇斗 | Astemo HRC PRELUDE-GT | 52 | 2.220 | 1 | 18 |
| 3 | 8 | 太田格之進/大津弘樹 | #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 52 | 3.011 | 3 | 32 |
| 4 | 23 | 千代勝正/高星明誠 | MOTUL Niterra Z | 52 | 3.500 | 8 | 28 |
| 5 | 38 | 大湯都史樹/小林利徠斗 | KeePer CERUMO GR Supra | 52 | 3.850 | 7 | 42 |
| 6 | 12 | 平峰一貴/ベルトラン・バゲット | TRS IMPUL with SDG Z | 52 | 5.326 | 5 | 30 |
| 7 | 24 | 名取鉄平/三宅淳詞 | リアライズコーポレーション Z | 52 | 7.928 | 10 | 14 |
| 8 | 14 | 福住仁嶺/大嶋和也 | ENEOS X PRIME GR Supra | 52 | 8.830 | 12 | 56 |
| 9 | 36 | 坪井翔/山下健太 | au TOM'S GR Supra | 52 | 9.070 | 11 | 96 |
| 10 | 37 | 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra | 52 | 11.296 | 9 | 22 |
| 13 | 19 | 国本雄資/阪口晴南 | WedsSport BANDOH GR Supra | 50 | 2 Laps | 6 | 4 |
| 39 | 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 33 | 19 Laps | 13 | 34 |
GT300クラス
| 順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | タイム/差 | グリッド | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9 | 冨林勇佑/藤原優汰 | PACIFIC ウマ娘 NAC BMW | 48 | 1 | ||
| 2 | 7 | ザック・オサリバン/梅垣清 | CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO | 48 | 4.429 | 6 | 48 |
| 3 | 18 | 小林崇志/新原光太郎 | UPGARAGE AMG GT3 | 48 | 6.621 | 5 | 8 |
| 4 | 777 | 藤井誠暢/チャーリー・ファグ | D'station Vantage GT3 | 48 | 7.563 | 2 | 70 |
| 5 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織 | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 48 | 11.224 | 18 | 76 |
| 6 | 88 | 小暮卓史/ダニール・クビアト | VENTENY Lamborghini GT3 | 48 | 11.711 | 16 | 20 |
| 7 | 360 | 荒川麟/金丸ユウ | RUNUP × SOL GT-R | 48 | 12.836 | 14 | |
| 8 | 5 | 塩津佑介/荒尾創大 | マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 | 48 | 16.624 | 11 | 10 |
| 9 | 11 | 富田竜一郎/大木一輝 | GAINER TANAX Z | 48 | 17.241 | 10 | 4 |
| 10 | 32 | 石浦宏明/鈴木斗輝哉 | ENEOS X PRIME AMG GT3 | 48 | 20.563 | 23 | 60 |
| 11 | 31 | 小高一斗/小山美姫 | apr LC500h GT | 48 | 27.136 | 26 | 68 |
| 12 | 30 | 永井宏明/平良響 | apr GR86 GT | 48 | 28.413 | 17 | |
| 13 | 60 | 吉本大樹/河野駿佑 | Syntium LMcorsa LC500 GT | 48 | 29.039 | 4 | 22 |
| 16 | 25 | 松井孝允/洞地遼大 | HOPPY Schatz GR Supra GT | 48 | 33.388 | 27 | |
| 20 | 2 | 堤優威/卜部和久 | HYPER WATER INGING GR86 GT | 48 | 45.190 | 24 | 80 |
| 21 | 20 | 平中克幸/清水英志郎 | シェイドレーシング RC F GT3 | 48 | 48.310 | 28 | |
| 26 | 96 | 新田守男/高木真一 | K-tunes RC F GT3 | 47 | 1 Lap | 15 | 32 |
| 27 | 52 | 吉田広樹/野中誠太 | Green Brave GR Supra GT | 41 | 7 Laps | 13 | 80 |
※SW:サクセスウェイト(kg)
ドライバーズポイント(GT500)
| 順位 | No. | ドライバー | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 36 | 坪井翔/山下健太 | 50 |
| 2 | 16 | 野尻智紀/佐藤蓮 | 33 |
| 3 | 14 | 福住仁嶺/大嶋和也 | 31 |
| 6 | 38 | 大湯都史樹/小林利徠斗 | 27 |
| 10 | 39 | 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ | 17 |
| 11 | 37 | 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ | 12 |
| 13 | 19 | 国本雄資/阪口晴南 | 2 |
チームポイント(GT500)
| 順位 | No. | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 36 | TGR TEAM au TOM’S | 62 |
| 2 | 16 | ARTA MUGEN | 45 |
| 3 | 14 | TGR TEAM ENEOS ROOKIE | 42 |
| 6 | 38 | TGR TEAM KeePer CERUMO | 36 |
| 10 | 39 | TGR TEAM SARD | 26 |
| 12 | 37 | TGR TEAM Deloitte TOM’S | 19 |
| 13 | 19 | TGR TEAM WedsSport BANDOH | 10 |
