SUPER GT 第6戦 SUGO SUGO GT 300km RACE 関口/フェネストラズ組GRスープラが2位表彰台
GT300では吉本/河野組LEXUS LC500がポール・トゥ・ウィンでSUGO2連覇

2026.09.29(火)- 17:30配信

 SUPER GTの第6戦がスポーツランドSUGOで行われ、8番手からスタートした関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が見事な追い上げで2位表彰台を獲得。GT300クラスでは、吉本大樹/河野駿佑組 Syntium LMcorsa LC500 GT 60号車がポール・トゥ・ウィンで昨年に続きSUGO大会2連覇を成し遂げました。

関口/フェネストラズ組GRスープラが2位表彰台 GT300では吉本/河野組LEXUS LC500がポール・トゥ・ウィンでSUGO2連覇

 2026年シーズンSUPER GTの第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月19日(土)、20日(日)の両日、宮城県・スポーツランドSUGOで開催されました。
 全8戦で戦われている今季のSUPER GTも後半戦に入りました。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGRスープラ勢は、坪井翔/山下健太組 au TOM'S GR Supra 36号車が開幕2連勝を飾りましたが、その後の2戦ではライバルの後塵を拝することに。それでも坪井/山下組は重いサクセスウェイトをはねのけて着実にポイントを積み重ね、ランキング首位をキープ。他のGRスープラ勢もまだまだタイトルを争える位置につけており、今季3勝目と、シーズン終盤戦へ向けての更なるポイント獲得を目指して挑みました。
 5連休となる秋のシルバーウィーク開催ということもあり、天候はすっきりしなかったものの、スポーツランドSUGOには東北唯一のSUPER GT開催を楽しみにしていたファンが集結。2日間で30,100人のお客様が来場しました。

予選

 19日(土)午後2時30分より、曇り空、気温23度、路面温度28度の中、ノックアウト方式の予選が行われました。朝方に行われた併催レースはウェットコンディションでしたが、その後雨は止んで路面は乾き、午前中のフリー走行に続き、予選もドライコンディションで行われました。
 GT500クラスのQ1では、出走14台中の上位10台がQ2へと進出します。残り時間1分を切って各車激しくタイムを更新し合う中、福住仁嶺のENEOS X PRIME GR Supra 14号車がTGR勢最上位の6番手タイムをマーク。フェネストラズの39号車が7番手、国本雄資のWedsSport BANDOH GR Supra 19号車が8番手、KeePer CERUMO GR Supra 38号車の小林利徠斗も10番手でQ2進出を果たしました。スペインで行われたF1テストから帰ってきたばかりの36号車坪井は重いサクセスウェイトに加えてセッティングに苦しみ12番手で惜しくもQ1敗退となりました。
 Q2では、セッション開始時僅かに雨粒が感じられたものの路面はドライのまま各車アタック。19号車の阪口晴南が好走を見せて2列目3番手グリッドを獲得しました。

 GT300クラスは、Q1を2グループに分け、それぞれの上位9台がQ2へと進出。A組では、河野の60号車がトップタイム。小高一斗のapr LC500h GT 31号車が3番手、松井孝允のHOPPY Schatz GR Supra GT 25号車が4番手でQ2進出を決めました。B組では堤優威のHYPER WATER INGING GR86 GT 2号車が5番手。前戦鈴鹿でクラッシュを喫し、車両に大きなダメージを負いながらも今大会までに修復を成し遂げたGreen Brave GR Supra GT 52号車が吉田広樹のアタックで9番手に入り、Q2進出を決めました。
 Q2では、60号車の吉本がトップタイムをマークし、自身参戦から23シーズン目にして初めて、チームにとっても初となるポールポジションを獲得しました。

決勝

 20日(日)、午前中は雨で路面がフルウェットのコンディションでしたが、昼頃には雨は止み、ウォームアップ走行ではライン上が乾き始める状態に。気温23度、路面温度25度の曇り空のもと、午後1時半より、通常のローリングスタートではなくセーフティカー(SC)先導で84周の決勝がスタートしました。
 SCは4周で退去し、5周目から本格戦が開始。序盤はほとんど順位変動のないまま周回が重ねられていきました。
 TGR勢最上位の3番手からスタートした19号車国本は、序盤こそ前車との差が開いたものの、周回遅れが現れると巧みなコントロールでその差を詰めていき、17周目にこれをパス。2位へと浮上しました。
 後方では、8番手スタートの39号車関口がタイヤのピックアップに苦しみ順位を落とす一方で、11番手スタートの36号車山下が好走。10位に順位を上げた後、19周目には、9位を走る14号車福住が8位を走るライバルと激しいバトルを繰り広げている後方からその隙を突き、8位へとポジションを上げました。
 首位を追う19号車国本はどんどんその差を詰めていき、24周目にはテール・トゥ・ノーズに。3位以下を15秒ほど引き離す首位争いを展開しました。
 しかし、26周目、最終コーナーでコースオフしたGT300クラスのapr GR86 GT 30号車がコースへ戻ろうとした際に濡れた芝生でバランスを崩しスピン。このすぐ後を走行していたARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 16号車が避けきれずに接触し、クラッシュとなってしまいました。
 このアクシデントによりフルコースイエロー(FCY)からSCが導入され、後続を大きく引き離して首位を争っていた19号車のマージンは帳消しとなってしまいました。
 レースは33周目に再スタート。この時点で一人のドライバーの最少周回数はクリアしていたため、再スタートと同時に36号車がピットインして坪井へと交代。早めにピット作業を済ませてタイムを稼ぐアンダーカット作戦に出ました。翌周に首位を走行していたModulo HRC PRELUDE-GT 64号車がピットインすると、36号車はそのアウトラップでこれをパス。さらにその後にピットインし大湯に交代した38号車と激しい順位争いを繰り広げました。
 38周目、序盤に順位を落としながらも8位まで追い上げていた39号車がピットインし、関口からフェネストラズへと交代。フェネストラズが猛烈な追い上げを開始しました。
 52周目、ピットを遅らせて上位を目指す作戦を採っていた笹原右京の37号車がピットへ向かい、ジュリアーノ・アレジへと交代。これでGT500クラスは全車ピット作業を終え、フェネストラズの39号車が4位、坪井の36号車が5位、阪口の19号車が8位、アレジの37号車が9位で後半スティントに入りました。
 4位の39号車フェネストラズの勢いは止まらず、55周目に3位に上がると、60周目には2位の車両とテール・トゥ・ノーズの争いに。フェネストラズは65周目、ストレートでスリップストリームに入り、1コーナー進入でインに飛びこみ、クロスラインで再び抜き返されるという激しい2位争いを繰り広げると、翌周の1コーナーでついにこれをパス。気迫のこもったバトルで観客を沸かせました。
 後方では、ピットを遅らせた作戦によりライバルよりもタイヤの新しい37号車のアレジが追い上げを見せ、66周目には36号車に続く5位まで浮上しました。
 終盤には、4位の36号車坪井が3位の車両に追いつき、37号車アレジ、19号車阪口も加わっての表彰台争いが展開されました。
 フェネストラズの39号車は8番手スタートから6ポジションアップの2位でチェッカーを受け、表彰台を獲得しました。
 坪井の36号車は最後まで表彰台を争いましたが及ばず4位でチェッカー。11番手スタートから、100kgのサクセスウェイトをはねのけての7ポジションアップで貴重なポイントを獲得しました。
 アレジの37号車が5位、阪口の19号車が6位。大湯の38号車が10位でポイント獲得を果たしました。

 GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした吉本の60号車が首位をキープ。後続のトラブルもあり、24周目には2位に12秒もの大差をつけての独走状態となりました。しかし、この後にクラッシュが発生しSCが導入されたことで、このマージンを失ってしまいました。
 首位の60号車は35周を終えたところでピットインし、タイヤを4本交換して河野へと交代。ピットインを済ませた車両の中では問題なく首位でコースへと復帰しました。しかし、その翌々周にピットインしたリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 56号車がタイヤ無交換作戦を採り、60号車の前に出ることに成功。60号車は8秒ほどの差で56号車を追う形となりました。
 60号車の河野は、38周目にはレース中のファステストラップを出す速さで追い上げを開始し、しばらくは4秒ほどの差で追走を続けていましたが、残り20周ほどとなったところでプッシュ開始。63周目にはその差を1秒以内にして、プレッシャーをかけ続けました。
 68周目、56号車がGT500車両と接触した隙を突いて河野の60号車がトップを奪還。その後は一気に差を広げ、最後は6秒差を付けてトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで昨年に引き続きSUGO戦2連覇を成し遂げました。
 25号車が14位。序盤接触により大きく順位を落としながらも追い上げた31号車が15位でポイント獲得を果たしました。

DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー 関口雄飛:

 前半スティントは数周した頃にかなりペースが落ちてしまって、非常に苦しいスティントになったんですが、1回SCが入ったときに前とのギャップが縮まって、その時にバランスも結構回復しました。SCが開けた後に1台オーバーテイクしてその後も前についていくことができ、なんとかコース上に留まってサッシャ選手にバトンを渡せたので、頑張ったなと自分を褒めたいと思います。

DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー サッシャ・フェネストラズ:

 難しい週末でした。レースでは挽回できましたが、週末の滑り出しで少しつまずいてしまいました。フリー走行は良かったものの予選で苦戦してしまい、(関口)雄飛の第1スティントが非常に厳しくなることはわかっていました。でもその最初のスティントを見事な走りで生き残ってくれました。そして私が8位か9位でバトンを受けとり、適切なタイヤと素晴らしいクルマのおかげで力強く速いペースで追い上げることができました。多くの順位を取り戻し、1コーナーでも良いオーバーテイクができました。ここSUGOはコース幅が狭く、常にトリッキーなのでいつも激しい接戦になります。それでも2位でフィニッシュし、ランキングも5位に浮上できました。これは悪くない結果ですし、鈴鹿ではリタイアを喫しましたが、ランキングでTGR勢2位につけられたのは大きな一歩です。残るはオートポリスの1戦ともてぎの2戦で計3レースです。全力を尽くして頑張ります。

Syntium LMcorsa LC500 GT 60号車 ドライバー 吉本大樹:

 ポールポジションスタートだったので、正直通常スタート(ローリングスタート)がいいなと思っていたのにSCスタートになってしまってちょっと残念だったなというのはありますが、あの数周の間にコースコンディションもどんどん良くなっていきましたし、安全面を考えると非常に正しい判断だったかなと思います。また、自分自身SCからのリスタートも良かったと思います。やはりああいうコンディションの中、トップで走れるというのは有利ですし、2番手の61号車に対してギャップを作ることができました。SCでそれが帳消しになり、というのはありましたけど、前にさえいれば抜かれないという絶対の自信もありましたし、タイヤが本当に常に安定して素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれましたし、ピットストップも良かったですし、セカンドスティントの河野選手の走りも良かったですし、言うことがないくらい完璧なレースだったんじゃないかなと思います。56号車が無交換で行くというのは想定外でしたが、それでもセカンドスティントでもじりじり追い上げていって、どこかで抜けるチャンスは絶対に来るだろうと思ってましたし、よく河野選手も頑張ってくれたと思います。

Syntium LMcorsa LC500 GT 60号車 ドライバー 河野駿佑:

 前半スティントをまずドライで走れたことが本当に良くて、吉本選手も最初ちょい濡れの難しいコンディションの中、本当にギャップを築いてくれました。SCでギャップがなくなっちゃいましたけども、それまでのペースを見ていたらしっかり僕が走れば勝てるなという自信で第2スティントに挑みました。アウトラップからしっかり攻められましたし、良いラップを刻めたと思います。ただ56号車が無交換で来るというのは予想外だったんですが、追いつくことができて、プレッシャーを与え続けられてことによって抜くことができたと思います。前戦の鈴鹿で悔しい思いをしてからSUGOに来て、チーム皆が同じ方向を見て絶対勝ってやるっていう強い意志で、週末を通して予選もポール、決勝も勝てて、ファステストラップも獲れて、本当に完璧な週末を送れたと思います。LC500とダンロップさんとチームと吉本選手と力を合わせてこの優勝を勝ち取れて非常に嬉しいです。

第6戦リザルト
GT500クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッドSW
1 17 塚越広大/野村勇斗 Astemo HRC PRELUDE-GT 84 1:59:13.559 2 50
2 39 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ DENSO KOBELCO SARD GR Supra 84 4.729 8 34
3 100 山本尚貴/牧野任祐 STANLEY HRC PRELUDE-GT 84 5.236 4 54
4 36 坪井翔/山下健太 au TOM'S GR Supra 84 6.101 11 100
5 37 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra 84 6.856 13 24
6 19 国本雄資/阪口晴南 WedsSport BANDOH GR Supra 84 8.810 3 4
7 24 名取鉄平/三宅淳詞 リアライズコーポレーション Z 84 19.037 14 22
8 23 高星明誠/佐々木大樹 MOTUL Niterra Z 84 45.482 12 44
9 8 太田格之進/大津弘樹 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 84 50.787 7 54
10 38 大湯都史樹/小林利徠斗 KeePer CERUMO GR Supra 84 1:00.526 5 54
11 14 福住仁嶺/大嶋和也 ENEOS X PRIME GR Supra 84 1:04.659 10 62

GT300クラス

順位No.車名ドライバー周回タイム/差グリッドSW
1 60 吉本大樹/河野駿佑 Syntium LMcorsa LC500 GT 80 1:59:55.590 1 28
2 56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 80 6.104 19 98
3 61 井口卓人/山内英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT 80 7.314 2 2
4 666 スヴェン・ミューラー/渡会太一 seven x seven PORSCHE GT3R EVO 80 29.563 10 58
5 18 小林崇志/新原光太郎 UPGARAGE AMG GT3 80 36.700 14 40
6 11 富田竜一郎/大木一輝 GAINER TANAX Z 80 37.104 7 18
7 87 元嶋佑弥/松浦孝亮 OPEN HOUSE Lamborghini GT3 80 39.437 11 10
8 88 小暮卓史/ダニール・クビアト VENTENY Lamborghini GT3 80 40.004 13 40
9 6 片山義章/ニクラス・クルッテン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 79 1 Lap 15 28
10 4 谷口信輝/片岡龍也 グッドスマイル 初音ミク AMG 79 1 Lap 6 48
14 25 松井孝允/洞地遼大 HOPPY Schatz GR Supra GT 79 1 Lap 17
15 31 小高一斗/小山美姫 apr LC500h GT 79 1 Lap 16 78
17 2 堤優威/卜部和久 HYPER WATER INGING GR86 GT 79 1 Lap 12 80
20 52 吉田広樹/野中誠太 Green Brave GR Supra GT 79 1 Lap 4 80
24 96 新田守男/高木真一 K-tunes RC F GT3 79 1 Lap 22 32
25 20 平中克幸/清水英志郎 シェイドレーシング RC F GT3 79 1 Lap 24
30 永井宏明/平良響 apr GR86 GT 23 57 Laps 21 8

※SW:サクセスウェイト(kg)

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバーポイント
1 36 坪井翔/山下健太 58
2 17 塚越広大/野村勇斗 45
3 100 山本尚貴/牧野任祐 38
4 16 野尻智紀/佐藤蓮 33
5 39 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ 32
6 14 福住仁嶺/大嶋和也 31
8 38 大湯都史樹/小林利徠斗 28
12 37 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ 18
14 19 国本雄資/阪口晴南 7

チームポイント(GT500)

順位No.チームポイント
1 36 TGR TEAM au TOM’S 73
2 17 Astemo REAL RACING 57
3 100 STANLEY TEAM KUNIMITSU 53
4 16 ARTA MUGEN 45
5 14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 45
6 39 TGR TEAM SARD 44
8 38 TGR TEAM KeePer CERUMO 40
12 37 TGR TEAM Deloitte TOM’S 28
13 19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 18

第6戦 SUGO