LEXUS GAZOO Racing

SUPER GT 2016年 第2戦 富士

決勝

2位表彰台を獲得したDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車のヘイキ・コバライネンと平手晃平

コバライネン/平手組LEXUS RC Fが2位、ロシター/平川組が3位表彰台
後方スタートの36号車、6号車も追い上げ4位、5位入賞

富士スピードウェイでSUPER GTの第2戦が行われ、ヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が2位に入り、コバライネンにとって初表彰台を獲得。9番手スタートのジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車が3位となり、2戦連続の表彰台獲得を果たした。

 4日(水)は、夜半に降った雨は朝には止み、午前8時半からのフリー走行時はほぼドライに。その後、空は晴れ渡り、風があるものの強い日差しにより気温21度、路面温度40度というコンディションで、5万人以上のファンが見守る中、午後2時に第2戦決勝レース(110周)のスタートが切られた。

 スタートはグリッド順を保ったまま順当に切られ、大きな順位変動のないまま前半戦は周回が重ねられていった。
 30周目を過ぎたあたりから各チーム1回目のピットへ。40周目に最後の車両がピットインした時点で、ZENT CERUMO RC F 38号車は迅速なピット作業にも助けられ2位に浮上したが、43周目にかわされ3位へ後退。39号車は5位、9番手スタートの37号車が6位、13番手スタートのau TOM'S RC F 36号車が8位、最後尾15番手からスタートしたWAKO'S 4CR RC F 6号車も9位へとポジションを上げてきた。

 56周目、アンドレア・カルダレッリの駆る6号車がニック・キャシディの36号車をパスし、8位へ浮上。6号車の勢いは止まらず、61周目には7位へと浮上した。
 その後、上位勢は間隔が開き、まもなく2度目のピットを迎えるかと思われた72周目、他車のトラブルにより部品が大量にコース上に散らばったため、セーフティカーが導入されることとなった。
 セーフティカーランで上位勢のマージンは無くなり、78周目に再スタート。39号車、37号車などは再スタートと同時にピットへ。2位に浮上した38号車は、ピットに向かわず再スタートを切ったが、レース再開周の途中で燃料切れに見舞われスローダウン。ピットまで戻ってくることが出来ず、痛恨のリタイアとなってしまった。
 残る車両も翌周以降に続々ピットインし、全車が2度目のピットを終えた時点で、39号車が3位、37号車が4位、36号車が5位、6号車が6位で、終盤の逆転を狙った。

スタート直後のシーン

3位表彰台を獲得したKeePer TOM'S RC F 37号車

au TOM'S RC F 36号車とWAKO'S 4CR RC F 6号車

 39号車の最後のスティントを担当するコバライネンは、懸命の追走を開始。首位を争う2台のGT-Rを追った。
 一時は6秒以上あった差を4秒台まで詰めていった107周目、首位を走行していたGT-Rがトラブルに見舞われコースアウト。これにより39号車は2位に浮上。
 39号車からはやや離されたものの、37号車と36号車は終盤表彰台をかけたバトルを展開した。
 しかし、残り周回は少なく、そのまま39号車が2位、37号車が3位でチェッカー。39号車は、SUPER GT参戦2年目のコバライネンにとって初めての表彰台となった。37号車は9番手スタートながら開幕戦に続く2戦連続の表彰台。
 36号車は表彰台こそ叶わなかったものの、13番手と後方スタートから追い上げて4位フィニッシュ。最後尾15番手からのスタートとなった6号車も見事な追い上げで5位に入り、ポイント獲得を果たした。

 ご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車 ヘイキ・コバライネン

この表彰台は、SUPER GTでの初めての表彰台だが、日本での表彰台は2007年のF1日本GP以来で、とても久しぶりだ。もちろん表彰台に上ることが出来て喜んでいるが、それ以上に、チームのために良い結果が得られて嬉しい。昨年は厳しいシーズンだっただけに、今年はハードワークで車両や、ドライビングなど全ての面で改善を進めてきた。それが報われた結果だと思う。もちろん、日産勢とのギャップを詰めるべく、更に努力を続けて行かなくてはならない。次戦SUGOについては、昨年は(平手)晃平のアクシデントがあり、我々にとっては良いレースではなかった。今年はセットアップの良いアイデアもあるし、次戦を楽しみにしている。

DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車 平手晃平

昨年は苦しいシーズンだったこともあり、今年はヘイキ(コバライネン)を中心に体制を変えてチームの皆で努力を続けてきたが、この結果でようやく報われた。今日のレースでのタイヤやセッティングについても、昨日の予選でヘイキが良いペースで走れていたので、彼にあわせ、それが良いレースペースに繋がった。これに満足せず、次戦SUGOに向けてチーム一丸となって頑張って行く。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ジェームス・ロシター

信じられない結果だ。もちろん幸運もあったが、序盤は、高い路面温度でタイヤにも厳しく、とてもポジションを上げていくのが難しい状況だった。週末を通して圧倒的に速かったライバルに不運があってのこの結果ではあるが、表彰台に上れたのは嬉しい。次戦SUGOでは、更にウェイトハンデも重くなるので、着実にポイント獲得を狙って行く。

開幕戦に続き、表彰台を獲得したKeePer TOM'S RC F 37号車のジェームス・ロシターと平川亮

KeePer TOM'S RC F 37号車 平川亮

自分のスティントの序盤は良いペースで走れたが、後半はタイヤが厳しくなり、1周1周が長く感じた。何とかポジションをキープしてジェームスに渡せたので、役割は果たせたと思っている。予選が終わった時点では厳しいレースになるかと思ったが、諦めずにチーム一丸となって頑張ったことが良い結果に繋がったと思っている。次戦は重量があるので無理をせず、チャンスがあれば活かして、とにかく出来るだけ多くポイントを稼いでシーズンを有利に進めて行きたい。

RESULT
SUPER GT 2016年 第2戦 富士 決勝結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
11MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
1101'30.7482:58'58.430MI40
239DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
1101'31.0482.666BS8
337KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
ジェームス・ロシター
平川 亮
1101'30.86014.346BS32
436au TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ニック・キャシディ
1101'31.02315.025BS6
56WAKO'S 4CR RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
A.カルダレッリ
1101'31.26720.158 BS16
68ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
1101'30.8651'00.064BS
746S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正
1091'30.8621LapMI22
819WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
関口 雄飛
国本 雄資
1091'31.6791LapYH4
924フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
柳田 真孝
1091'30.4701LapYH
1064Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
1091'31.4221LapDL
1112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
1061'30.5924LapsBS12
1217KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
小暮 卓史
941'30.95716LapsBS
1315ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
武藤 英紀
オリバー・ターベイ
941'31.29016LapsBS
1438ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
771'31.14333LapsBS10
100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
671'31.45443LapsBS2