SUPER GT 2016年 公式テスト岡山

　2016年シーズン開幕戦を間近に控え、その舞台となる岡山での直前リハーサルは今季勢力図をうかがわせるだけに、関係者やファンは特に注目している。この日は当初雨が予想されていたが早朝のうちに雨は上がり、有益なデータ収集に向けコンディションは上向くことになった。

　午前9時30分より開始されたセッション1はウェットコンディションでスタートし、各車インターミディエイトのレインタイヤで走行を開始。LEXUS勢は序盤トップに立ったKeePer TOM'S RC F 37号車を筆頭に、いずれも好調なスタートを切る。そしてセッション中盤あたりからにドライ走行が可能な状態にまで路面が回復すると、ここから各車とも大きくタイムアップ。今季より新たなドライバーコンビとなる伊藤大輔／ニック・キャシディ組のLEXUS TEAM TOM'S 36号車が最終的に2位、以下5位までをLEXUS勢が占めた。
　2位のタイムをマークした伊藤は「エンジンが改良されたが、ドライバビリティなど違和感はほぼなく、正常にステップアップしたという印象だ。本番のレースに向けてはさらに上がり幅を感じる」と今季のクルマに好印象を持ったようだ。

　LEXUS勢はその後もトラブルやアクシデントに見舞われることなく順調にメニューをこなしていくと、ラスト10分の占有走行で6号車の大嶋がコースレコードを上回る1分18秒877というタイムをたたき出す。大嶋は「予定されていたメニュー通りで午後はロングランでタイヤ評価を行い、その中で一番良かったタイヤで最後にアタックした。そんなに攻めていない割には、良いタイムが出たと思う。開幕戦までまだまだ進化できると思う」とコメントした。

　6号車はそのまま総合トップとなり、2位以下も36号車、37号車、DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車と続き、公式テスト初日はLEXUS勢がトップ4を占める結果となった。
　ZENT CERUMO RC F 38号車（立川 祐路／石浦 宏明）は9番手、新コンビとなったWedsSport ADVAN RC F 19号車（関口 雄飛／国本 雄資）は12番手で初日を終えている。

好天の予報が出ている明日は、午前9時から2時間10分のセッション3、午後1時30分から2時間15分のセッション4が予定されている。