SUPER GT 2017年 第1戦（開幕戦）岡山

　午後2時45分、曇り空の下でQ1開始。2015年のFIA-F4チャンピオン、昨年は全日本F3でシリーズ3位というキャリアから、今年SUPER GTにデビューすることとなった21歳の坪井が、共にデビュー戦となったJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車でいきなりの好走を見せ、赤旗からの残り10分での再開直後にその時点でのトップに立った。

　その後タイムを上げたライバルに更新されていったものの、坪井の51号車は6番手と好位置につけ、坪井はデビュー戦でQ1通過を果たした。

　佐々木孝太がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 30号車が3番手。嵯峨宏紀がアタックした31号車は9番手となりQ2へ進出。吉本大樹のドライブしたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は22番手でグリッドが確定した。

Q1は坪井選手が初めてのGTの予選だったがしっかりと通ってくれて、とても良い仕事をしてくれた。自分が担当したQ2は、ピットの位置に恵まれて先頭で出られたので、自分のペースでタイヤを暖めることが出来た。いち早くアタック出来たことで、赤旗が出る前にその時点で2番手のタイムをマーク出来た。ただ、赤旗が出た時点でもうタイヤが残っておらず、これ以上アタックしてもタイムは伸びないと判断して、再開後はコースに出なかった。みんながアタックしていた赤旗のタイミングもあり、もうちょっと良いタイムが出せたクルマもあったかも知れないが、その中で何とか4番手で留まれたので良かった。

初めての予選で何もわからず、中山君に教えてもらってのアタックだった。とはいえ、タイミングは決まっていたし、予選自体は一人で走るだけなので、練習の感じからQ1通過の自信はあった。ただ、赤旗が出たのは予想外で、アタックしようとしたタイミングだったのでちょっと戸惑ったが、再開後は雨も降りそうだったので早めにアタックした。正直、予定よりも早めのアタックだったので、もうちょっと走れば更なるタイムアタックの余力はあったと思うが、Q1は通るタイムなので大丈夫だと言われてピットへ戻った。正直Q1トップタイムは狙いたかったので、ちょっと悔しい部分はある。ただ、チームとしての2人で戦うレースは初めてで、繋げることが出来て、初めてにしては上出来かなと思う。これまでと違ったレースで、良い意味で違った緊張感を持てているし、楽しんでいる。ただ、混走などがある明日の決勝が自分にとっての課題になると思うので、一つ一つ走りながら勉強していきたい。