スーパーフォーミュラ・ライツ 2020年 第2大会(第4,5戦)岡山TGR-DCドライバーの宮田莉朋が4連勝
第5戦では2位に終わるもランキング首位を守る

2020.09.27(日)- 20:00配信

スーパーフォーミュラ・ライツの第2大会が岡山国際サーキットで行われました。前大会3レースを完全制覇したTGR-DCドライバーの宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が第4戦も制し4連勝。第5戦は惜しくも勝利を逃し2位フィニッシュとなりましたが、ランキング首位は堅守。同じくTGR-DCドライバーの小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)は第4戦7位。第5戦は3位表彰台を獲得しました。

第4戦でトップチェッカーを受ける宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S 36号車)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第2大会(第4戦、第5戦)が9月26日(土)と27日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。
 今季の同シリーズには、トヨタのTGRドライバーズ・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーとして、宮田莉朋と小高一斗の2名がエントリー。シリーズ初年度のチャンピオンを目指します。
 宮田は開幕もてぎ大会での3レースを全てポール・トゥ・ウィンかつファステストラップという圧倒的な速さで制しています。勢いに乗る宮田は、併催のスーパーフォーミュラで欠場となった中嶋一貴の代役としてSF19もドライブすることとなり、この週末は2カテゴリーにダブルエントリー。忙しく体力的にも厳しい週末を過ごすこととなりました。

予選

26日(土)午前9時半より30分間で予選が行われました。この予選セッションでのベストタイムで第4戦、セカンドベストタイムで第5戦のスターティンググリッドが決定されます。
 空には雲がかかり、気温20度とやや肌寒い中で開始されたセッションでは、スタートと同時に宮田、小高が先陣を切ってコースイン。タイヤを暖めてタイムを更新していき、10分ほどで一旦ピットへ。タイヤを交換し、残り10分ほどで再アタックに入ると、宮田はベスト、セカンドベストタイム共にトップタイムをマークし、第4戦、第5戦共にポールポジション。開幕から5戦連続でのポールを獲得しました。
 小高はベストタイムでは1分21秒台に入れて3番手とし、第4戦は2列目グリッドを確保。セカンドベストタイムでの第5戦は5番手からのスタートとなりました。

第4戦決勝

予選の後、スーパーフォーミュラの走行などを経て午後3時55分から第4戦の決勝レース(18周)が行われました。直前まで行われていたスーパーフォーミュラでの練習走行から乗り換えたばかりの宮田は、ポールポジションからのスタート。最前列のライバルに何度か並びかけられるも、これを制してトップで1周目を終えると、その後は着実に後続との差を拡げていきました。
 一方、2列目3番手スタートの小高は、こちらも同じく2列目のライバルとサイド・バイ・サイドのバトルとなり、1コーナー立ち上がりでコースアウト。7位へと大きく順位を落としてしまいました。
 首位を行く宮田は、1周あたりコンマ3,4秒ずつ後続との差を拡げていき、9周目にもファステストタイムを更新。10周目には2位との差は4.6秒まで広がりました。しかし、12周目に後方グループで接触があり、コース脇に車両がストップ。この車両排除のためにセーフティカーが導入されました。
 5秒近くまで拡げていたマージンを失うこととなった宮田ですが、残り2周で切られた再スタートも上手く決めると、ライバルにつけいる隙を見せず、最終周にもファステストラップを更新する速さを見せてトップチェッカー。開幕から4連勝を飾りました。
 7位に後退した小高は前を追いましたがペースが上がらず、7位のままフィニッシュしました

第5戦決勝

27日(日)は朝から秋晴れの好天。気温22度ほどのコンディションで午前9時より第5戦の決勝(25周)が行われました。
 ポールポジションの宮田はスタートダッシュでライバルの先行を許し、2位で1コーナーへ。小高は5番手からのスタートを切りましたが、直前で3位を争っていた2台が1周目に接触。小高はこれを間一髪でかわし、3位へ浮上。レースは1周目からセーフティカーが導入されました。
 レースは5周目に再スタートが切られ、2位の宮田は逆転のチャンスを伺い、首位の車両に0.5秒ほどの差で食らいつき、プレッシャーをかけ続けました。しかし、追い抜きの難しい岡山で逆転は叶わず、宮田は2位でフィニッシュ。それでも宮田はファステストラップをマークし、このレースでポールポジションも含め9ポイントを獲得。1点詰められたものの、ランキング首位の座は堅守しました。
 小高は首位争いの後方ながら、上位2台と遜色ないラップタイムで周回を重ね、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台獲得を果たしました。

スーパーフォーミュラ・ライツ 第5戦 スタートシーン
スーパーフォーミュラ・ライツ 開幕から4連勝を飾った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S 36号車)

第4戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1829'19.05711'21.349TOYOTA TOM'S TAZ31
250阪口 晴南B-MAX RACING TEAM181.759 21'21.502SPIESS A41
351片山 義章B-MAX RACING TEAM183.197 41'22.095SPIESS A41
42名取 鉄平TODA RACING184.260 51'22.155TODA TR-F301
53神 晴也ALBIREX RACING TEAM185.459 61'22.382TOMEI TB14F3 2020
635河野 駿佑RS FINE186.241 71'22.394TOYOTA TOM'S TAZ31
737小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S186.879 31'21.976TOYOTA TOM'S TAZ31
852影山 正美B-MAX RACING TEAM189.538 91'23.271SPIESS A41
910植田 正幸Rn-sports1813.275 111'23.854SPIESS A41
1030DRAGONB-MAX ENGINEERING1840.176 81'23.114SPIESS A41
1113吉田 基良B-MAX ENGINEERING171 Lap121'25.926SPIESS A41
5入山 翔ALBIREX RACING TEAM117 Laps101'23.586TOMEI TB14F3 2020

第5戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
150阪口 晴南B-MAX RACING TEAM2539'16.52721'21.788SPIESS A41
236宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S250.444 11'21.430TOYOTA TOM'S TAZ31
337小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S254.713 51'22.380TOYOTA TOM'S TAZ31
42名取 鉄平TODA RACING2521.466 41'22.333TODA TR-F301
55入山 翔ALBIREX RACING TEAM2537.066 101'23.658TOMEI TB14F3 2020
652影山 正美B-MAX RACING TEAM2545.642 81'23.374SPIESS A41
730DRAGONB-MAX ENGINEERING2546.989 91'23.421SPIESS A41
810植田 正幸Rn-sports251'01.238111'23.971SPIESS A41
913吉田 基良B-MAX ENGINEERING241 Lap121'26.398SPIESS A41
35河野 駿佑RS FINE421 Laps71'22.649TOYOTA TOM'S TAZ31
51片山 義章B-MAX RACING TEAM25 Laps31'22.214SPIESS A41
3神 晴也ALBIREX RACING TEAM25 Laps61'22.491TOMEI TB14F3 2020

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3156
2阪口 晴南SPIESS A4136
3小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3120