スーパーフォーミュラ・ライツ 2020年 第4大会(第9,10,11戦)オートポリスTGR-DCドライバーの宮田莉朋が第9戦、第11戦で勝利

2020.11.15(日)- 20:15配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの第4大会がオートポリスで行われ、TGR-DCドライバーの宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が第9戦でポール・トゥ・ウィン。3番手スタートとなった第10戦は3位に終わったものの、第11戦もポール・トゥ・ウィンの完勝を果たし、今季8勝目を挙げました。

第11戦で今季8勝目を挙げた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S : 中央)
第11戦で今季8勝目を挙げた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S : 中央)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第4大会(第9戦、第10戦、第11戦)が11月14日(土)と15日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 今季よりスーパーフォーミュラ・ライツと名称新たに行われることとなったミドルフォーミュラ・シリーズは、今季6大会17戦で行われていますが、ここまで3大会8戦を消化。今大会から後半戦に入ります。
 今季のスーパーフォーミュラ・ライツでは、全日本F3時代から数えると参戦4年目のシーズンとなる宮田がここまで8戦中6勝、4ポールポジションと強さを見せています。その宮田は第2大会に続き、今大会も代役参戦としてスーパーフォーミュラとの掛け持ち出場。宮田にとっては、慌ただしく、体力的にも厳しい週末となりました。

予選

 14日(土)朝8時20分より30分間の予選が行われました。天気は良いものの、気温、路面温度ともに10度と冷え込んだ朝のコンディションで各車アタックを開始しました。
 セッション開始と共にコースインした宮田と小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)は計測4周目に記録したタイムで1番手、2番手につけピットイン。その後アタックしてきたライバルに更新され、残り8分ほどでタイヤを交換して再アタックに入りました。
 しかし、全車がアタックラップに入った残り3分ほどで、コースオフ車両により赤旗が出され、一旦仕切り直して残り3分5秒で再開されることに。一発アタックとなったここで3セット目の新品タイヤを投入した宮田は、1周でタイヤを暖めて見事これまでのコースレコードを更新するトップタイムをマーク。ベストタイムで決される第9戦のポールポジションを獲得しました。第10戦のグリッドを決めるセカンドベストタイムは更新するまでに至らず、宮田は第10戦3番手グリッド。小高は第9戦、第10戦共に4番手スタートとなりました。

第9戦決勝

 予選の後、スーパーフォーミュラの専有走行等を経て、午後12時45分より第9戦の決勝が行われました。
 空は快晴。やや風が強いものの、気温は16度、路面温度24度まで上昇する中で開始された第9戦の決勝レース(21周)は、ポールポジションの宮田がスタートを決めて首位をキープ。2列目4番手スタートの小高は好ダッシュで3番手グリッドの車両に並びかけますが、パスするまでには至らず。
 上位勢はスタート順位を保ち、大きな波乱のないまま周回を重ねることとなり、首位の宮田はじりじりと2位以下との差を広げていきました。
 4位の小高は、3位の車両との差を1秒ちょっとに保って走行を続けていましたが、13周目に冷却系のトラブルに見舞われ、コース脇にストップ。そのままレースを終えることとなってしまいました。
 首位の宮田は最終的には2位に8秒以上の大差をつけてポール・トゥ・ウィン。今季7勝目を挙げると共に、このレース結果でスターティンググリッドが決される第11戦をポールポジションからスタートすることとなりました。

第10戦決勝

 15日(日)も朝から快晴。前日よりはやや暖かいもののまだ朝の寒さが残る午前8時25分、気温12度、路面温度12度のコンディションで第10戦の決勝レース(14周)がスタートしました。
 3番手グリッドと、今季初めて最前列以外からのスタートとなった宮田は、左右にラインを変えながら前車の隙を狙いましたがポジションアップはならず、3位のまま周回を重ねていくことになりました。
 予選で4番手ながら、前日第9戦中のトラブルによりエンジン交換を余儀なくされ、これによる5グリッド降格で9番手スタートとなった小高は、すぐに6位へとポジションを上げると、2周目の1コーナーで5位、第2ヘアピンで4位へと順位を上げました。
 3位の宮田は前車との差を1秒半ほどで保ったまま逆転のチャンスを伺いましたが、追い抜きの難しいオートポリスで仕掛けるまでには至らず、3位でフィニッシュ。小高が4位で続きました。

第11戦決勝

 第10戦決勝のあと、スーパーフォーミュラの予選などを経て、午後1時5分より第11戦の決勝レース(14周)のスタートが切られました。
 第9戦の決勝結果により決定されたスターティンググリッドで、ポールポジションの宮田はまずまずのスタートを切り首位をキープ。第9戦リタイアに終わったため、最後尾10番手スタートとなった小高は、抜群のスタートダッシュを見せて一気に5位へとポジションアップ。さらに4位の車両を攻め、2周目にこれをパスして4位に浮上しました。
 首位を行く宮田は、序盤にただ一人1分37秒台のファステストラップを記録すると、その後もじりじりと2位以下を引き離して行き、トップチェッカー。今季8勝目を挙げました。
 4位に上がった小高は、後半1秒以内の差で3位争いを繰り広げましたが、最後はコンマ5秒届かず4位でフィニッシュしました。

第9戦と第11戦を制した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
第9戦と第11戦を制した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
第9戦と第11戦を制した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第9戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2134'23.08711'35.493TOYOTA TOM'S TAZ31
250阪口 晴南B-MAX RACING TEAM218.35521'35.669SPIESS A41
32名取 鉄平TODA RACING2118.51331'36.049TODA TR-F301
435河野 駿佑RS FINE2134.69151'36.501TOYOTA TOM'S TAZ31
513石坂 瑞基B-MAX ENGINEERING2135.27761'36.967SPIESS A41
63ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM2155.78581'38.063TOMEI TB14F3 2020
75入山 翔ALBIREX RACING TEAM211'02.04071'37.884TOMEI TB14F3 2020
830DRAGONB-MAX ENGINEERING211'27.40091'39.309SPIESS A41
10植田 正幸Rn-sports174Laps101'40.108SPIESS A41
37小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S138Laps41'36.063TOYOTA TOM'S TAZ31

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第10戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
150阪口 晴南B-MAX RACING TEAM1422'46.57421'36.240SPIESS A41
22名取 鉄平TODA RACING148.20711'36.071TODA TR-F301
336宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S148.78631'36.548TOYOTA TOM'S TAZ31
437小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1412.98741'36.701TOYOTA TOM'S TAZ31
535河野 駿佑RS FINE1421.87251'37.331TOYOTA TOM'S TAZ31
63ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM1434.95271'38.172TOMEI TB14F3 2020
75入山 翔ALBIREX RACING TEAM1445.18281'38.455TOMEI TB14F3 2020
830DRAGONB-MAX ENGINEERING1448.2011'49.357SPIESS A41
910植田 正幸Rn-sports141'08.01591'40.163SPIESS A41

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第11戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッドエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1422'58.2771TOYOTA TOM'S TAZ31
250阪口 晴南B-MAX RACING TEAM143.7572SPIESS A41
32名取 鉄平TODA RACING1411.0353TODA TR-F301
437小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1411.5910TOYOTA TOM'S TAZ31
535河野 駿佑RS FINE1418.9394TOYOTA TOM'S TAZ31
613石坂 瑞基B-MAX ENGINEERING1426.6585SPIESS A41
75入山 翔ALBIREX RACING TEAM1451.3087TOMEI TB14F3 2020
830DRAGONB-MAX ENGINEERING1453.2438SPIESS A41
910植田 正幸Rn-sports141'06.7529SPIESS A41
3ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM95Laps6TOMEI TB14F3 2020

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ31113
2阪口 晴南SPIESS A4188
3名取 鉄平TODA TR-F30138
4小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3138