全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第2大会（第4戦、第5戦、第6戦）が4月23日（金）から25日（日）にかけて、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
　今季の同シリーズにはTGRドライバー・チャレンジ・プログラム（TGR-DC）支援ドライバーとして小高一斗と平良響がシリーズエントリーしていますが、開幕戦に続き、今大会も小高は代役としてスーパーフォーミュラに出場するため、この小高に代わり、スーパーフォーミュラ・ライツの1号車はTGR-DC レーシングスクールの支援ドライバーとして今季FIA-F4にフル参戦する野中誠太がドライブします。

　23日（金）午後4時45分より30分間の予選が行われました。このセッションのベストタイムで第4戦、セカンドベストタイムで第5戦のスターティンググリッドが決定されます。
　各車セッション開始と共にコースインし、5，6周ほどの走行で1度目のアタックを行ってピットへ戻ってきました。この時点で野中が5番手、平良は6番手。
　タイヤ交換とセッティングの調整を行い、セッション後半に再アタック。ここでは野中が大きくタイムを伸ばし、2番手タイムをマーク。第4戦で自身初の最前列グリッドを獲得しました。野中はその後タイムが伸びず、第5戦は7番手となりました。
　平良もこの後半アタックでタイムを更新しましたが、第4戦は5番手、第5戦は4番手からのスタートとなりました。

　24日（土）、この日最後のレースとなるスーパーフォーミュラ・ライツの第4戦は、日が傾きかけた午後5時に、気温18度、路面温度30度というコンディションで決勝レース（12周）のスタートが切られました。
　初の最前列グリッドにつけた2番手の野中はスタートでやや出遅れ、アウトからライバルにかわされて3位に後退。平良は好ダッシュを決め前の車両に並びかけましたが、抜くまでには到らず5位をキープ。
　3位の野中は7周目にデグナーカーブでコースオフ。4位へとひとつ順位を落としました。その後、首位争いの車両が最終周に接触し1台がストップしたことで3位へと上がり、今季2度目の表彰台を獲得しました。
　平良は酷いオーバーステア症状に苦しみながらの走行となり、終盤ライバル1台にかわされましたが、上位のストップにより5位フィニッシュとなりました。

　25日（日）午前9時55分、気温18度、路面温度27度のコンディションで第5戦（12周）がスタート。4番手グリッドの平良が好スタートを決め、3位へと浮上。7番手グリッドの野中も、前の車両が出遅れたのを一気にかわし、5位へと順位を上げました。
　その後は3位の平良、5位の野中共に、後続からの僅差の追撃を凌ぐ展開に。平良は初表彰台へ向け懸命な走行を続けましたが、残り2周となったストレートで並ばれ、1コーナーで惜しくもかわされて4位へとポジションダウン。そのまま4位でチェッカーを受け、初表彰台獲得はなりませんでした。野中は終盤には後続との差を広げてポジションを守り切り、5位でフィニッシュしました。

　第5戦のあと、スーパーフォーミュラの決勝レースを経て午後4時35分より、第6戦の決勝レース（17周）が行われました。
　スタートでは最前列グリッドの2台が競り合う間に3番手グリッドの野中が追いつきますが、抜くまでには到らず。その後では5番手グリッドの平良が好スタートで4位へと上げると、そのまま3位の野中にピタリとつけ、スプーンコーナー進入でかわして3位へと浮上しました。
　野中はシケイン進入でもライバルの先行を許し、5位へと後退。3位に浮上した平良は、2位の車両との差を1秒ほどに保って追走。終盤5周ほどになると好ペースで1秒以内まで差を詰めていきましたが、逆転はならず。それでも平良は3位でチェッカーを受け、今季スーパーフォーミュラ・ライツにステップアップして初めてとなる表彰台を獲得しました。
　野中は前半ペースが伸びず、7位まで後退。その後は前車に離されずポイント圏内への復帰を目指しましたが、惜しくも届かず7位でフィニッシュしました。