スーパーフォーミュラ・ライツ 2021年 第4大会(第10,11,12戦)SUGOTGR-DCドライバーの平良響が3戦連続3位表彰台獲得

2021.06.20(日)- 19:45配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの第4大会(第10戦、第11戦、第12戦)がスポーツランドSUGOで行われ、TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)支援ドライバーの平良響(TOM'S)が3戦連続で3位表彰台を獲得しました。

3戦連続3位表彰台を獲得した平良響(TOM'S #37)
3戦連続3位表彰台を獲得した平良響(TOM'S #37)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第4大会(第10戦、第11戦、第12戦)が6月19日(土)と20日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 今季の同シリーズには、TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援ドライバーとして小高一斗と平良がシリーズエントリーしていますが、小高はスーパーフォーミュラに小林可夢偉の代役として出場するため、今大会も引き続き、TOM'Sの1号車はTGR-DCレーシングスクールのスカラシップドライバーとして今季FIA-F4に参戦している野中誠太がドライブします。

予選

 19日(土)は朝から雨模様となり、ウェットコンディションで午前11時5分から30分間の予選が行われました。この予選セッションでのベストタイムで第10戦、セカンドベストタイムで第11戦のスターティンググリッドが決定されます。
 セッション開始と同時にほとんどの車両がコースイン。周回を重ねてタイヤを暖め、タイムを更新していきますが、平良はトップ3には届かず4番手。野中は6番手につけます。
 7周を終えて平良らは一旦ピットイン。タイヤを交換して再びアタックに出ますが、野中はピットインせず、1セットのタイヤでのアタックを続けました。
 再アタックで平良は、セクター2での全体ベストをマークする速さを見せ、自己ベストタイムは更新したものの、上位勢もタイムを伸ばし、4番手は変わらず。野中も6番手で、第10戦、第11戦ともに4,6番手グリッドからスタートすることとなりました。

第10戦決勝

 予選の後、スーパーフォーミュラの予選を経て、予定よりも15分遅れの午後4時40分に、第10戦の決勝レース(26周or40分)が行われました。
 相変わらずのウェットコンディションでしたが、セーフティカー先導ではなく、通常通りのスタンディングスタートでレースが開始されました。4番手グリッドの平良はやや出遅れたものの、3番手グリッドの車両がエンジンストールを喫し、後方から来た車両とのポジション争いとなりましたが、これをなんとか制して3位へ。一方で野中は前の車両に詰まる形で1台にかわされ、6位をキープ。
 3位の平良は、前を行く2台からは大きく引き離されますが、後方も引き離して行き単独走行に。6位の野中は水煙を浴びながら前の車両をテール・トゥ・ノーズで攻め続けました。
 レースは10周目にクラッシュした車両があり、セーフティカーが導入。16周目にレース再開。この再スタート時には、平良は前に周回遅れ車両がいた関係で加速できず、後続からの猛追を受けましたが、ポジションを守り切り、3位で終盤戦へ。その後方では野中が3台になった5位争いを展開しました。
 レースは規定の最大延長時間40分に達したため、24周でチェッカー。平良は自己最高位タイとなる、2度目の3位表彰台フィニッシュ。野中は最後までバトルを繰り広げましたが逆転には至らず、6位でチェッカーを受けました。

第11戦決勝

 20日(日)は雨が止み、午前10時20分からの第11戦決勝(19周)は、ストレート上などが若干湿っているものの、他はほぼ乾き、全車スリックタイヤでスタートが切られました。
 2列目4番手グリッドの平良は好スタートを切り、3位へと浮上。その後方では、6番手スタートの野中が5位を争う中で、並びながら進入していった1コーナーで接触。野中は車両にダメージを負い戦線離脱。レースは1周目からセーフティカーが導入されました。
 5周目にセーフティカーが退去しレースが再開されると、平良は再スタートで後続からの猛追を受けるも3位を堅守。その後も平良は1秒以内で後続からの追撃を受け、最後までテール・トゥ・ノーズでの争いが続きましたが、ポジションを守り切った平良が3位でフィニッシュ。連続表彰台獲得となりました。

第12戦決勝

 第11戦決勝のあと、スーパーフォーミュラの決勝レースを経て、この大会最後のレースとなる第12戦の決勝(19周)が午後3時45分にスタートしました。この頃には天候は完全に回復し、気温は25度、路面温度も33度まで上昇。
 第10戦の結果でスターティンググリッドが決定され、3番手グリッドとなった平良は、またも好スタートを決め2位へ。しかし、2周目のストレートから1コーナー進入でかわされ、3位へと順位を落とすこととなりました。
 野中は6番手グリッドからスタートで1台に先行され7位に後退。
 3位の平良は、前の2台から離されていき、後方から追い上げられるも、後半に入ると後方の4位争いが激しくなり、一旦は単独走行に。終盤には再度後続に詰められたものの逃げ切り、今大会3戦連続での3位表彰台フィニッシュを果たしました。
 野中は最後まで前の4位、5位争いについていきましたが、順位は変わらず、7位でチェッカーを受けました。

3戦連続3位表彰台を獲得した平良響(TOM'S)
3戦連続3位表彰台を獲得した平良響(TOM'S)
第10戦で6位入賞を果たした野中誠太(TOM'S #1)
第10戦で6位入賞を果たした野中誠太(TOM'S #1)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第10戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136ジュリアーノ・アレジTOM'S2441'22.23711'30.045TOM'S TAZ31
250名取 鉄平B-MAX RACING TEAM241.16121'30.054SPIESS A41
337平良 響TOM'S2416.53141'30.491TOM'S TAZ31
435河野 駿佑RS FINE2422.29151'31.377TOM'S TAZ31
510三宅 淳詞ルーニースポーツ2433.37181'33.651SPIESS A41
61野中 誠太TOM'S2433.83361'31.523TOM'S TAZ31
72佐藤 蓮TODA RACING2434.45831'30.104SPIESS A41
851畑 享志B-MAX ENGINEERING2452.690101'34.230SPIESS A41
94今田 信宏B-MAX ENGINEERING241'05.75191'34.055SPIESS A41
1011植田 正幸ルーニースポーツ231 Lap1'39.995SPIESS A41
113ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM213 Laps71'33.492TOMEI TB14F3 2020
30DRAGONB-MAX ENGINEERING1113 Lapsタイム抹消SPIESS A41

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第11戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
150名取 鉄平B-MAX RACING TEAM1930'06.01011'30.107SPIESS A41
22佐藤 蓮TODA RACING192.88321'30.177SPIESS A41
337平良 響TOM'S1910.02341'30.779TOM'S TAZ31
436ジュリアーノ・アレジTOM'S1910.69931'30.250TOM'S TAZ31
510三宅 淳詞ルーニースポーツ1912.15781'34.007SPIESS A41
63ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM1922.10671'33.565TOMEI TB14F3 2020
74今田 信宏B-MAX ENGINEERING1929.68491'34.334SPIESS A41
830DRAGONB-MAX ENGINEERING1935.338dnqタイム抹消SPIESS A41
951畑 享志B-MAX ENGINEERING1942.602101'34.667SPIESS A41
1011植田 正幸ルーニースポーツ1945.328dnq1'40.923SPIESS A41
35河野 駿佑RS FINE019 LAPS51'31.466TOM'S TAZ31
1野中 誠太TOM'S019 LAPS61'31.546TOM'S TAZ31

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第12戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
136ジュリアーノ・アレジTOM'S1923'57.2081TOM'S TAZ31
250名取 鉄平B-MAX RACING TEAM191.8582SPIESS A41
337平良 響TOM'S1913.4283TOM'S TAZ31
410三宅 淳詞ルーニースポーツ1913.6475SPIESS A41
535河野 駿佑RS FINE1918.4874TOM'S TAZ31
62佐藤 蓮TODA RACING1918.8097SPIESS A41
71野中 誠太TOM'S1920.1186TOM'S TAZ31
83ルッカ・アレンALBIREX RACING TEAM1926.82111TOMEI TB14F3 2020
930DRAGONB-MAX ENGINEERING1951.198SPIESS A41
104今田 信宏B-MAX ENGINEERING1953.5779SPIESS A41
1111植田 正幸ルーニースポーツ191'02.76910SPIESS A41
1251畑 享志B-MAX ENGINEERING191'17.0378SPIESS A41

ドライバーズポイント
(第12戦終了時)

順位ドライバー名エンジンポイント
1名取 鉄平SPIESS A4195
2ジュリアーノ・アレジTOM'S TAZ3166
3三宅 淳詞SPIESS A4138.5
5平良 響TOM'S TAZ3135.5
7野中 誠太TOM'S TAZ3115