2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第2大会(第4,5,6戦)オートポリスTGR-DC育成ドライバーの野中誠太が第4,6戦で優勝
デビュー戦の小林利徠斗が第4戦2位、第6戦3位表彰台、
中村仁が第5戦で2位表彰台獲得

2024.05.19(日)- 22:55配信

 若手ドライバーの登竜門であるスーパーフォーミュラ・ライツが開幕し、オートポリスで第4,5,6戦が行われました。TGR-DC育成ドライバーの野中誠太(TOM'S)が第4戦と第6戦で優勝、第5戦も3位表彰台を獲得する速さを見せ、開幕の3戦を終えてランキング首位に立ちました。今季より同シリーズにステップアップしたTGR-DC育成ドライバーの小林利徠斗(TOM'S)はデビュー戦の第4戦でポールポジションを獲得し、第4戦2位、第6戦では3位と表彰台フィニッシュ。同じくTGR-DC育成ドライバーとして同シリーズにステップアップした中村仁(TOM'S)は3番手グリッドからスタートした第5戦で2位表彰台を獲得しました。

TGR-DC育成ドライバーの野中誠太が第4,6戦で優勝 デビュー戦の小林利徠斗が第4戦2位、第6戦3位表彰台、中村仁が第5戦で2位表彰台獲得

 5月18日(土)と19日(日)の両日、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第2大会(第4戦、第5戦、第6戦)が大分県のオートポリスで行われました。
 スーパーフォーミュラ・ライツは、今季も全6大会、18戦で行われる予定ですが、4月末に予定されていた第1大会が車両に関する問題により開催延期となったため、第2大会の今大会が実質的な開幕戦となります(第1大会の代替日程は検討中)。
 今季の同シリーズには、参戦4年目となる野中と、昨年のFIA-F4チャンピオンである小林、同ランキング2位の中村の3名がTGR-DC(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジ・プログラム)の育成ドライバーとしてフル参戦し、チャンピオンを目指します。
 また、今季のスーパーフォーミュラ・ライツは、シャシーは昨年と変わらないものの、エンジンがTOM'S製のワンメイクへ、タイヤ供給メーカーがクムホタイヤへと変更されました。

予選

 18日(土)午前11時5分より、気温25度、路面温度41度という暑さとなる中で、第4戦と第5戦の予選が10分間ずつで行われました。第6戦のスターティンググリッドは第4戦の決勝結果により決定されます。
 第4戦の予選では、野中が1分37秒383でトップに立つも、セクター3で速さを見せた小林がこのタイムを更新する1分37秒276をマーク。小林はスーパーフォーミュラ・ライツのデビュー戦でポールポジションを獲得しました。このクラスのデビュー戦でトヨタの育成ドライバーがポールポジションを獲得するのは、2004年の中嶋一貴、2006年の大嶋和也、2008年の井口卓人以来となります。
 野中が2番手となり、TGR-DC育成ドライバーが最前列を占めることとなりました。
 中村も好タイムを出したものの、ポールから上位7台が0.3秒内に入るという極接近戦で7番手に終わりました。
 10分間のインターバルを経て行われた第5戦の予選では、タイムを伸ばした小林が僅差でポールは逃したものの2番手で2戦連続の最前列グリッドを獲得。中村が3番手と好位置につけました。一方、第4戦でのポールシッターである野中は、アタック中にシフトの不調があり第4戦の予選よりもタイムが伸びず、6番手グリッドとなりました。

第4戦決勝

 予選の後、午後3時半より第4戦決勝が21周で行われました。
 ポールポジションの小林はややスタートで遅れたかに見えましたが首位をキープ。2番手グリッドの野中が続きました。その後方では、3,4番手によるバトルのすぐ後にいた中村がコースオフし、バリアにクラッシュ。早くもセーフティカーが導入されることとなってしまいました。
 3周目にレースが再開されると、2位につける野中が第2ヘアピンで小林をかわし、首位へと浮上。
 首位に立った野中は、周回毎に2位以下との差を広げていきました。一方、2位の小林は後続から1秒ほどの差で追われるかたちとなりましたが、マージンはキープ。
 最後まで安定したペースで走った野中は2位に7秒以上の差をつけ、トップチェッカー。今季の開幕戦を制しました。小林も2位を守ってフィニッシュし、デビュー戦で表彰台獲得を果たしました。

第5戦決勝

 19日(日)午前9時より14周で争われる第5戦の決勝が行われました。空は薄曇りで気温や路面温度もそれほど上がらず、涼しい気候でのレースとなりました。
 スーパーフォーミュラ・ライツはレースウィーク中3セットのタイヤが使用できます。予選で2セットの新品タイヤを使いますが、残り1セットの新品タイヤをどの決勝レースに投入するかも戦略に影響します。第4戦で1周目リタイアを喫した中村は、このレース3番手グリッドと言うこともあり新品を投入し臨みました。
 スタートでは、最前列2番手の小林がまさかのエンジンストール。再始動には成功しましたが、最後尾へと順位を落とすこととなりました。
 小林の2台後方から素晴らしいスタートダッシュを決めた野中が一気に2位へとジャンプアップ。中村が3位で続く形となりました。
 ポールポジションから首位を守る小出峻(B-MAX RACING TEAM)も新品タイヤを装着していたこともあり、第4戦で使用したタイヤの野中は小出には着いていけず、徐々にその差を広げられることとなりました。また、タイヤで有利な中村も野中を猛烈に攻め、7周目の1コーナーでパス。中村が2位、野中が3位となりました。
 9周目、コースオフ車両がグラベル上に停まったため、セーフティカーが導入。これで各車のマージンは帳消しとなり、残り3周でのスプリント勝負となりました。
 12周目に再スタートが切られましたが、上位勢の順位変動はなく、中村が2位、野中が3位をキープ。その後方で、小林は1コーナー進入で1台パスし8位へと順位を上げました。
 結局、そのままの順位でチェッカーを受け、中村は2位で、スーパーフォーミュラ・ライツにデビューして2戦目で初の表彰台を獲得。野中は3位で2戦連続の表彰台となりました。

第6戦決勝

 第5戦決勝の後、気温は23度、路面温度35度まで上昇する中で、午後12時35分より第6戦の決勝が14周で行われました。第6戦のスターティンググリッドは第4戦の決勝結果によって決められ、野中がポールポジション。小林が2番手で最前列に並ぶ一方、中村は11番手と最後尾からのスタートとなりました。
 ポールポジションの野中が好スタートを決めた一方で、2番手グリッドの小林はやや出遅れ、ケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)の先行を許し3位へ後退。最後尾11番手スタートの中村は7位へと一気にジャンプアップを果たしました。
 首位を行く野中が周回毎に後続との差を広げていく一方で、中盤ペースの落ちたフレデリックに小林はテール・トゥ・ノーズで追撃。激しい2位争いを展開しました。
 7位に上がった中村は、6位以上で得られるポイントをかけたバトルを展開。11周目の1コーナーで前を行く小出をパスし6位へとポジションを上げました。
 首位を行く野中は最終的に2位に10秒もの大差をつけて独走優勝。今季2勝目を挙げると共に、今大会3レースで表彰台の活躍を見せ、ポイントランキングで首位に立ちました。
 小林は最後まで追撃を続けましたが逆転には至らず3位。それでもデビュー戦で2度目の表彰台を獲得しました。中村は前を行く車両に0.5秒差まで迫りましたが6位でフィニッシュし、2戦連続でのポイント獲得を果たしました。

第5戦で2位と3位表彰台を獲得した中村仁(TOM'S 左)と野中誠太(TOM'S 右)
第5戦で2位と3位表彰台を獲得した中村仁(TOM'S 左)と野中誠太(TOM'S 右)
第4戦と第6戦で優勝、第5戦も3位表彰台と速さを見せた野中誠太(TOM'S #36)
第4戦と第6戦で優勝、第5戦も3位表彰台と速さを見せた野中誠太(TOM'S #36)
第4戦でデビューポールから2位表彰台を獲得。第6戦も3位表彰台に上った小林利徠斗(TOM'S #38)
第4戦でデビューポールから2位表彰台を獲得。第6戦も3位表彰台に上った小林利徠斗(TOM'S #38)
第5戦で2位表彰台を獲得した中村仁(TOM'S #35)
第5戦で2位表彰台を獲得した中村仁(TOM'S #35)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第4戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 36 野中 誠太 TOM'S 21 36'46.685 2 1'37.383
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 21 7.272 1 1'37.276
3 13 荒川 麟 TEAM DRAGON 21 9.653 3 1'37.396
4 1 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 21 20.09 8 1'37.962
5 50 小出 峻 B-MAX RACING TEAM 21 20.548 5 1'37.484
6 37 古谷 悠河 TOM'S 21 21.709 4 1'37.413
7 2 荒尾 創大 TODA RACING 21 22.791 6 1'37.557
8 4 今田信宏 JMS RACING TEAM 21 51.329 9 1'40.324
9 30 DRAGON TEAM DRAGON 21 1'25.238 10 1'40.885
10 8 清水 康弘 GNSY RACING 21 1'34.516 11 1'41.869
35 中村 仁 TOM'S 7 1'37.580

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第5戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 小出 峻 B-MAX RACING TEAM 14 25'43.349 1 1'37.060
2 35 中村 仁 TOM'S 14 0.551 3 1'37.425
3 36 野中 誠太 TOM'S 14 2.876 6 1'37.630
4 1 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 14 4.695 8 1'37.887
5 37 古谷 悠河 TOM'S 14 5.263 4 1'37.502
6 13 荒川 麟 TEAM DRAGON 14 6.026 5 1'37.566
7 2 荒尾 創大 TODA RACING 14 7.343 7 1'37.868
8 38 小林 利徠斗 TOM'S 14 8.196 2 1'37.191
9 4 今田信宏 JMS RACING TEAM 14 10.94 9 1'40.557
10 30 DRAGON TEAM DRAGON 14 11.836 10 1'40.792
8 清水 康弘 GNSY RACING 7 7Laps 11 1'42.583

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第6戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 36 野中 誠太 TOM'S 14 23'35.388 1
2 1 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 14 10.708 4
3 38 小林 利徠斗 TOM'S 14 11.244 2
4 37 古谷 悠河 TOM'S 14 12.813 6
5 13 荒川 麟 TEAM DRAGON 14 13.73 3
6 35 中村 仁 TOM'S 14 14.259 11
7 2 荒尾 創大 TODA RACING 14 18.996 7
8 50 小出 峻 B-MAX RACING TEAM 14 22.935 5
9 4 今田信宏 JMS RACING TEAM 14 33.211 8
10 30 DRAGON TEAM DRAGON 14 34.709 9
11 8 清水 康弘 GNSY RACING 14 1'21.707 10

ドライバーズポイント
(第3戦終了時)

順位ドライバー名ポイント
1 野中 誠太 25
2 小出 峻 13
3 小林 利徠斗 13
4 ケイレン・フレデリック 13
5 中村 仁 8