FIA-F2の第8戦がベルギー・スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受けて同シリーズ3年目に挑戦する宮田莉朋は、予選で後方に沈み、スプリントレース(レース1)は17位に終わりましたが、フィーチャーレース(レース2)では終盤目覚ましい追い上げを見せ、8位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たしました。
7月17日(金)から19日(日)にかけて、ベルギー・スパ・フランコルシャンのスパ・フランコルシャン・サーキットで2026年FIA-F2の第7戦が開催されました。F1直下のカテゴリーとして世界中を転戦するFIA-F2には、TGR-DCドライバーの宮田莉朋が参戦3年目のシーズンを戦っています。
年間14戦で争われているFIA-F2も後半戦に入りました。今季の宮田は開幕戦でのダブル入賞を含め、4レースで入賞していますが、中盤戦に入ってからは苦戦。今大会の舞台となるスパは、昨年自身最高位となる2位表彰台を獲得しているサーキットで、好成績に期待がかかりました。
予選
17日(金)直前に行われたFIA-F3の予選中から小雨が降り始めましたが、まだ路面を本格的に濡らすまでには至らない気温21度、路面温度29度のコンディションで、午後4時から30分間の予選が開始。全車スーパーソフトのドライタイヤを装着してコースに向かいました。
開始から5分ほど経過した所で1台スピンを喫してコース上に停まってしまったため、赤旗が出されました。5分ほどの中断の後にセッションは再開。各車一度タイムを出したあとピットへ戻り、残り10分ほどで再アタックに。しかし、残り4分というところでまたもコース上に停まった車両が出たことで、残り3分26秒で2度目の赤旗が出されました。
セッション再開後、1周が2分近い長いコースでの、残り3分半での一発勝負で全車アタックへ。宮田もタイムを更新しましたが、トラックリミット違反を取られてタイム抹消。最後尾となってしまいました。予選後、赤旗原因の車両がタイム抹消となったことで、宮田は21番手となりました。
【スプリントレース】
18日(土)、天候は回復し、予定より5分遅れの午後2時20分より気温22度、路面温度35度のコンディションでタイヤ交換義務無し、18周で争われるスプリントレースが開始されました。
予選では21番手だった宮田でしたが、その後多くの車両に予選時のペナルティが科されグリッドが降格されたため、宮田は18番手からスタート。スタート直後の混乱の中でひとつ順位を落とすも、3周目には18位へ。しかし、宮田はスローパンクチャー症状に見舞われておりペースは上がらず、序盤は苦戦を強いられました。
6周目、宮田は急坂を駆け上るスパ名物オー・ルージュの頂点付近でコントロールを失いかけるも、懸命にリカバー。これで20位に後退。この宮田をかわそうとした後続が6コーナーでスピンからクラッシュを喫し、セーフティーカー(SC)が導入されました。
8周目からレースが再開されると、トラブルでのリタイア車両により宮田は18位へ。14周目、スピン車両により再びSCが出されると、宮田はこのタイミングでピットイン。スーパーソフトタイヤへと交換し、最後の追い上げにかける作戦に出ました。
しかし、レースは最後の1周でSCからの再スタートが切られる超スプリント勝負となり、宮田は追い上げ叶わず17位でチェッカーとなりました。
【フィーチャーレース】
19日(日)午前10時より、気温14度、路面温度21度のコンディションで、タイヤ交換義務有りの25周もしくは75分+1周で争われるフィーチャーレースが開始されました。
狭く急な1コーナーへの進入で早速多重接触があり、1周目からSC導入。スーパーソフトタイヤを装着して18番手からスタートした宮田は、この混乱をうまく避け、12位へと一気にポジションアップを果たしましたが、車両底面にダメージを負い、手負いの状態で残りのレースを戦うことを余儀なくされてしまいました。
宮田は6周目にピットインしタイヤを硬い方のミディアムタイヤへと交換。17位でコースに復帰しました。
9周目、クラッシュ車両が発生し、SC導入。ピットに入っていなかった車両が一斉にピットへと向かい、タイヤを交換。先にタイヤ交換を終えていた宮田は9位へポジションを上げました。
2度のSCにより、周回数ではなく規定時間内でのタイムレースとなり、残り時間を見ながらの戦いとなりました。残り12分程での再スタートが切られると、宮田はスーパーソフトタイヤに履き替えたばかりの後続勢の猛追を受け、17周目には12位まで後退。しかし、終盤に入るとスーパーソフト勢のタイヤが摩耗してペースが落ち、宮田が逆襲を開始しました。
ペースが落ちたライバルをパスしていった宮田は、最後は9位まで順位を上げてチェッカー。レース後に1台が失格となったことで、8位フィニッシュとなり、8レース振りのポイント獲得を果たしました。
宮田莉朋:
予選は本来のパフォーマンスを最大限に引き出せず、変わらず厳しいセッションになってしまいました。スプリントレースは序盤からスローパンクチャーが起きていて、オー・ルージュで危うくクラッシュする場面がありましたが、なんとかコース上に耐えて走りきることができました。フィーチャーレースも序盤でフロアにダメージを負ってしまって、運良くポイントを獲得できましたが、かなり厳しいレースでした。不確定要素の多いレースウィークでしたが、クラッシュせずに最終的にポイントを取れたことはポジティブですし、しっかり切り替えて、また週末のハンガロリンクに向かいたいと思います。気持ちを切り替えて頑張っていきますので、引き続き応援よろしくおねがいします。ありがとうございました。
FIA-F2第8戦 予選結果
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | ベストタイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | Rafael Câmara | Invicta Racing | 1:56.306 |
| 2 | 17 | Tasanapol Inthraphuvasak | ART Grand Prix | 1:56.345 |
| 3 | 15 | Alexander Dunne | Rodin Motorsport | 1:56.492 |
| 4 | 6 | Nikola Tsolov | Campos Racing | 1:56.699 |
| 5 | 25 | John Bennett | TRIDENT | 1:56.759 |
| 6 | 7 | Dino Beganovic | DAMS Lucas Oil | 1:56.807 |
| 7 | 2 | Joshua Dürksen | Invicta Racing | 1:56.822 |
| 8 | 8 | Roman Bilinski | DAMS Lucas Oil | 1:56.859 |
| 9 | 14 | Martinius Stenshorne | Rodin Motorsport | 1:56.872 |
| 10 | 11 | Sebastián Montoya | PREMA Racing | 1:56.918 |
| 21 | 3 | Ritomo Miyata | Hitech GP | 1:59.295 |
FIA-F2第8戦 スプリントレース結果
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/差 | グリッド |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | Joshua Dürksen | Invicta Racing | 18 | 41:53.482 | 4 |
| 2 | 14 | Martinius Stenshorne | Rodin Motorsport | 18 | 0.606 | 2 |
| 3 | 7 | Dino Beganovic | DAMS Lucas Oil | 18 | 1.273 | 5 |
| 4 | 6 | Nikola Tsolov | Campos Racing | 18 | 1.798 | 7 |
| 5 | 15 | Alexander Dunne | Rodin Motorsport | 18 | 3.357 | 8 |
| 6 | 1 | Rafael Câmara | Invicta Racing | 18 | 4.054 | 10 |
| 7 | 8 | Roman Bilinski | DAMS Lucas Oil | 18 | 4.607 | 3 |
| 8 | 10 | Oliver Goethe | MP Motorsport | 18 | 5.173 | 13 |
| 9 | 11 | Sebastián Montoya | PREMA Racing | 18 | 5.867 | 1 |
| 10 | 24 | Laurens van Hoepen | TRIDENT | 18 | 6.236 | 16 |
| 17 | 3 | Ritomo Miyata | Hitech GP | 18 | 19.066 | 18 |
FIA-F2第8戦 フィーチャーレース結果
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/差 | グリッド |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | Rafael Câmara | Invicta Racing | 21 | 11:20.230 | 1 |
| 2 | 17 | Tasanapol Inthraphuvasak | ART Grand Prix | 21 | 5.458 | 2 |
| 3 | 6 | Nikola Tsolov | Campos Racing | 21 | 7.463 | 4 |
| 4 | 15 | Alexander Dunne | Rodin Motorsport | 21 | 7.882 | 3 |
| 5 | 9 | Gabriele Minì | MP Motorsport | 21 | 8.179 | 14 |
| 6 | 23 | Rafael Villagómez | Van Amersfoort Racing | 21 | 10.972 | 19 |
| 7 | 4 | Colton Herta | Hitech GP | 21 | 20.377 | 15 |
| 8 | 3 | Ritomo Miyata | Hitech GP | 21 | 21.887 | 18 |
| 9 | 12 | Mari Boya | PREMA Racing | 21 | 23.657 | 17 |
| 10 | 14 | Martinius Stenshorne | Rodin Motorsport | 21 | 24.622 | 9 |
FIA-F2第8戦終了時ランキング
| 順位 | No. | ドライバー | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 6 | Nikola Tsolov | Campos Racing | 161 |
| 2 | 9 | Gabriele Minì | MP Motorsport | 134 |
| 3 | 1 | Rafael Câmara | Invicta Racing | 125 |
| 4 | 15 | Alexander Dunne | Rodin Motorsport | 108 |
| 5 | 5 | Noel León | Campos Racing | 69 |
| 6 | 16 | Kush Maini | ART Grand Prix | 63 |
| 7 | 7 | Dino Beganovic | DAMS Lucas Oil | 63 |
| 8 | 14 | Martinius Stenshorne | Rodin Motorsport | 58 |
| 9 | 24 | Laurens van Hoepen | TRIDENT | 47 |
| 10 | 17 | Tasanapol Inthraphuvasak | ART Grand Prix | 46 |
| 13 | 3 | Ritomo Miyata | Hitech GP | 34 |