FIA-F2第11戦 マドリード宮田莉朋がレース1で念願の初優勝!
レース2も3位でダブル表彰台獲得

2026.9.14(月)- 17:40配信

 FIA-F2の第11戦がスペイン・マドリンクで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受けて同シリーズ3年目に挑戦する宮田莉朋は、最前列からスタートしたスプリントレース(レース1)で首位を奪い初優勝。フィーチャーレース(レース2)でも9番手から追い上げ3位に入り、今大会の両レースでダブル表彰台を獲得しました。

 9月11日(金)から13日(日)にかけて、スペイン・マドリードのマドリンク・サーキットで2026年FIA-F2の第11戦が開催されました。F1直下のカテゴリーとして世界中を転戦するFIA-F2には、TGR-DCドライバーの宮田莉朋が参戦3年目のシーズンを戦っています。
 年間14戦で争われているFIA-F2。前戦モンツァと2週連続の開催となった今大会の舞台は、マドリードの施設と一部公道を組み合わせた半市街地コースで、FIA-F2だけでなく、F1や併催のFIA-F3も初めて開催されるサーキットです。誰もが初めての走行となる、特設コースならではの壁に囲まれた難コースですが、前大会レース2で5位入賞を果たすなどサマーブレイクのあと調子を上げている宮田の活躍に期待がかかりました。

予選

 11日(金)予定よりも6分遅れの午後3時6分より、30分間の予選が行われました。全チーム、全ドライバーにとって全く初めてのコースとなるここマドリンクで、予選を前に行われた練習走行が重要でしたが、45分間の練習走行セッションはクラッシュによる長時間の赤旗で走行時間が限られてしまい、宮田を含むF2ドライバーは全員が10周前後の走行のみで、予選セッションに臨むこととなりました。
 天候は晴れ、気温29度、路面温度53度のコンディションで開始された予選では、開始6分ほどでクラッシュ車両が発生し赤旗中断。10分ほどで再開され、各車が計測ラップを記録し始めたところでまたクラッシュが発生し赤旗という、予選も荒れた展開となりました。
 再開後、最初のアタックでは宮田は15番手。一旦ピットへ戻り、残り11分ほどで全車最後のアタックに。
 宮田はここでその時点での5番手タイムをマーク。更なるタイム更新を狙いましたが、残り6分を切ったところでまたクラッシュ車両により赤旗。最後は5分半ほどでのラストアタックとなりました。
 宮田はこのラストチャンスでもタイムを更新しましたが、ライバル勢もタイムを上げてきたことで、9番手となりました。

【スプリントレース】

 12日(土)、直前に行われたF1の練習走行でクラッシュによる赤旗中断があった影響で、予定よりも20分遅れの午後2時35分より、気温28度、路面温度53度のコンディションで23周、タイヤ交換義務無しで争われるスプリントレースが開始されました。
 スプリントレースは予選での上位10台が逆順のリバースグリッドとなるため、宮田は最前列2番手と絶好の位置からスタートすることとなりました。
 好スタートを決めた宮田は、ホールショットを決めて1コーナーにトップで進入。後方ではスタート直後の混乱でクラッシュが発生し、1周目からセーフティーカー(SC)が導入されました。
 SCが退去して5周目にレースが再開されると、トップの宮田は上手くタイミングを掴んで再スタートを決め、じりじりと後続との差を広げていく展開に。12周目には2位との差を1.5秒まで広げました。
 14周目には自己ベストタイムを更新するハイペースで、2位との差を2.2秒まで広げることに成功しましたが、その直後、壁にヒットした車両がコース上に停まってしまいSC導入。築いたマージンは帳消しとなってしまいました。
 18周目より、残り6周での再スタートが切られると、宮田はこれも上手く決めてトップをキープ。19周目にはその時点でのファステストラップも更新し、後続との差を広げていきました。
 レースのファステストラップこそ、SC時にピットインしてソフトタイヤに交換した後方勢に更新されたものの、宮田は自己ベストタイムを更新しながら首位を逃げ、最後は2位に2.6秒の差をつけてトップでチェッカー。FIA-F2参戦3年目にして、悲願の初優勝を勝ち取りました。宮田にとって同シリーズでの表彰台は昨年のスパ大会レース2での2位以来ですが、その時はレース後の他車降格による2位だったため、表彰台に実際に上るのは今回が初、そしてついにその中央に立つこととなりました。

【フィーチャーレース】

 13日(日)午前11時25分より、好天のもと気温24度、路面温度38度のコンディションで、タイヤ交換義務有りの32周で争われるフィーチャーレースが開始されました。
 このレースはソフトタイヤとハードタイヤの両方を使用する必要があり、宮田を含む上位勢はソフトタイヤでのスタートが多いものの、ハードタイヤでのスタートも混ざり、データの少ない初開催コースらしく各チーム戦略が分かれることとなりました。
 ソフトタイヤでスタートした宮田は、グリッドの9位をキープ。2周目に接触から壁にヒットした車両が停まったためSCが導入され、7周目に再スタート。ソフトタイヤスタート勢がピットインを開始する中、宮田は好ペースを維持したまま、ピットインせずに周回を重ねて行きました。
 上位勢もつぎつぎにピットへ向かう中、順位争いを繰り広げながらもコースに残り続けた宮田は、13周目には3位へと浮上。ピットインしてタイヤを交換したライバル勢よりも速いペースで、16周目には自己ベストタイムも更新して見せました。
 18周目、接触によるクラッシュが発生し、宮田らピットインしていなかった車両が一斉にピットへ。SCが導入され、宮田は3位でコースに復帰しました。
 22周目、残り11周で再スタート。ピットインしてハードタイヤへと交換した3位の宮田に対し、4位以降にはソフトタイヤに交換したライバル勢が続き、再スタート直後は猛追を受けることとなりましたが、タイヤが暖まると宮田もペースアップ。じりじりと後続を引き離していくことに成功しました。
 レースは2度のSC導入の影響もあり、30分+1周のタイムレースに。3位の宮田は後続との差を4秒ほどに広げると、そのまま31周のチェッカーを受けました。
 宮田は前日のスプリントレースに続き、今大会両レースでの表彰台獲得を果たしました。

宮田莉朋:

 スプリントレースではF2初勝利を挙げることができて、本当に特別な一日になりました。ずっと目標にしてきたことがついに達成できて、信じられない気分です。今日も再び表彰台に戻ってこられて、さらに素晴らしい週末になりました。フィーチャーレースはセーフティーカーやアクシデントで非常に荒れたレースでしたが、セーフティーカーが出たときに、我々は最高のタイミングでピットインすることができ、3位でコースに復帰できました。そこからはレースを上手くコントロールできて、フィニッシュできました。F2初勝利とダブル表彰台を獲得できたこの週末のことはずっと忘れないでしょう。サポートしてくれたハイテックチームとTOYOTA GAZOO Racingの皆さんに心から感謝します。これまで続けてきた懸命な努力が、この最高の週末で報われたようで本当に嬉しいです。

FIA-F2第11戦 予選結果

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 7 Dino Beganovic DAMS Lucas Oil 1:44.331
2 15 Alexander Dunne Rodin Motorsport 1:44.561
3 1 Rafael Câmara Invicta Racing 1:44.853
4 14 Martinius Stenshorne Rodin Motorsport 1:44.938
5 6 Nikola Tsolov Campos Racing 1:44.938
6 8 Roman Bilinski DAMS Lucas Oil 1:44.996
7 24 Laurens van Hoepen TRIDENT 1:45.018
8 5 Noel León Campos Racing 1:45.155
9 3 Ritomo Miyata Hitech GP 1:45.267
10 20 Emerson Fittipaldi AIX Racing 1:45.392

FIA-F2第11戦 スプリントレース結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 3 Ritomo Miyata Hitech GP 23 47:21.330 2
2 20 Emerson Fittipaldi AIX Racing 23 2.678 1
3 24 Laurens van Hoepen TRIDENT 23 3.227 4
4 5 Noel León Campos Racing 23 5.242 3
5 14 Martinius Stenshorne Rodin Motorsport 23 5.776 7
6 1 Rafael Câmara Invicta Racing 23 6.551 8
7 15 Alexander Dunne Rodin Motorsport 23 7.099 9
8 12 Mari Boya PREMA Racing 23 8.333 12
9 9 Gabriele Minì MP Motorsport 23 9.419 13
10 7 Dino Beganovic DAMS Lucas Oil 23 9.614 10

FIA-F2第11戦 フィーチャーレース結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 7 Dino Beganovic DAMS Lucas Oil 31 1:03:29.190 1
2 15 Alexander Dunne Rodin Motorsport 32 7.320 2
3 3 Ritomo Miyata Hitech GP 33 14.015 9
4 2 Joshua Dürksen Invicta Racing 34 16.691 15
5 20 Emerson Fittipaldi AIX Racing 35 19.630 10
6 17 Tasanapol Inthraphuvasak ART Grand Prix 36 20.458 20
7 9 Gabriele Minì MP Motorsport 37 21.268 13
8 14 Martinius Stenshorne Rodin Motorsport 38 21.497 4
9 8 Roman Bilinski DAMS Lucas Oil 39 28.311 6
10 1 Rafael Câmara Invicta Racing 40 35.386 3

FIA-F2第11戦終了時ランキング

順位No.ドライバーチームポイント
1 6 Nikola Tsolov Campos Racing 177
2 1 Rafael Câmara Invicta Racing 170
3 9 Gabriele Minì MP Motorsport 153
4 15 Alexander Dunne Rodin Motorsport 139
5 5 Noel León Campos Racing 119
6 7 Dino Beganovic DAMS Lucas Oil 106
7 2 Joshua Dürksen Invicta Racing 90
8 16 Kush Maini ART Grand Prix 88
9 24 Laurens van Hoepen TRIDENT 72
10 17 Tasanapol Inthraphuvasak ART Grand Prix 71
12 3 Ritomo Miyata Hitech GP 70