FIA-F3第6戦 スパ・フランコルシャン中村仁がレース1で初優勝!

2026.7.21(火)- 20:10配信

 FIA-F3の第6戦がベルギー・スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受けて今季より同シリーズにフル参戦する中村仁は、スプリントレース(レース1)で初優勝。フィーチャーレース(レース2)でも8位入賞を果たしました。

 7月17日(金)から19日(日)にかけて、ベルギー・スパ・フランコルシャンのスパ・フランコルシャン・サーキットで2026年FIA-F3の第6戦が開催されました。
 同シリーズには今季、TGR-DCドライバーの中村仁が挑戦しています。中村は開幕のオーストラリアラウンドのフィーチャーレースで9位に入り初ポイントを獲得、第2戦モナコでもレース1で8位入賞。そして第4戦シュピールベルクでは、レース1で3位に入り初表彰台を獲得。レース2でも5位入賞を果たしています。

予選

 17日(金)午後3時より、気温23度、路面温度33度のコンディションで30分間の予選が行われました。セッション開始の少し前から小雨が降り始めていましたが、まだレインタイヤを装着するほどではなく、全車路面のコンディションが悪くなる前にタイムを出すべく、序盤から積極的にアタックを開始しました。
 中村は3周目に12番手タイムをマーク。一旦全車ピットへ戻り、さらに雨が強まるという予想の中で2度目のアタックに出ました。多くの車両がスリップストリームの使える良いポジションでアタックすべく、ポジション争いを繰り広げた結果、コースの一部で大渋滞に。この混戦の中で多重接触が発生し、大きなダメージを負った車両がコース上にストップ。遺り9分38秒で赤旗中断となりました。
 その後、雨脚が強まったこともあり、セッションは再開されることなくそのまま終了。前半アタックの順位でグリッドが決定され、中村は12番手となりました。

【スプリントレース】

 18日(土)午前10時より、気温17度、路面温度24度のコンディションで、12周で争われるスプリントレースが行われました。スプリントレースは予選での上位12台がリバースグリッドとなり、予選12番手だった中村はポールポジションかと思われましたが、予選セッションでの混乱で多くの車両にグリッド降格のペナルティが出されており、中村も3グリッド降格。2列目4番手グリッドからスタートすることとなりました。
 4番手グリッドの中村は好ダッシュを決め、狭い1コーナーでアウトから1台をパスし3位へ。さらにオー・ルージュを立ち上がった先のケメルストレートで前車に並ぶと続くレ・コームコーナーでアウトからこれをかわし、1周目にして一気に2位へとポジションを上げました。
 その後方では、レ・コームで複数の接触があり、コースアウトした車両が停まったため1周目からセーフティーカー(SC)が導入されました。
 SCが退去して4周目に本格戦再開のグリーンフラッグが振られると、2位の中村はこの機を逃さず、再びケメルストレートで並んでレ・コームでアウトからパス。首位に立ちました。
 首位の中村はDRS(ドラッグ低減システム:空気抵抗を一時的に減らして追い越ししやすくする)が使えず、DRSが使える後続勢からの猛追を受ける形となりましたが、中村は素晴らしい走りで首位をキープ。
 8周目にコース上の異物排除のためにSCが出され、レースは11周目、残り2周で再スタートとなりましたが、首位の中村はこの再スタートも上手く決めると最後まで逃げ切り、トップでチェッカー。2019年から行われているこのFIA-F3では日本人として5年ぶり3人目の快挙を成し遂げました。

中村仁(スプリントレース終了後):

 スパのスプリントレースで勝ちました。いつも応援していただいている皆さんのおかげですし、本当に少しでも恩返しできたかなと思います。レースとしては4番手からスタートして、初めのセーフティーカーのあとに勢いよくトップに出ることができて、すごい力強いレースを見せられたんじゃないかなと思います。明日まだフィーチャーレースがありますし、まだ今シーズン残り3大会ありますので、このまま勢いをつけて、良いシーズンにしたいと思います。

【フィーチャーレース】

 19日(日)午前8時半より、気温14度、路面温度25度という肌寒いコンディションで、15周で争われるフィーチャーレースが開始されました。
 中村はグリッド降格により15番手からスタート。1周目から中団グループでは激しいポジション争いが繰り広げられ、接触やコースアウトも多発。1台がグラベルで停まってしまったため、1周目からまたもSC導入となりました。
 この混乱をかわした中村は13位で1周目を終え、4周目から本格戦が再開。リスタート後は再び激しいポジション争いとなる中、9周目に12位に上がると、前を行く数台とのトップ10入りをかけたバトルに。
 中村は13周目に10位に上がるも、なおも激しいバトルが最後まで続きました。
 中村は14周目に9位に上がり、さらにファイナルラップでも1台パスして8位に。最後は前車に0.3秒まで迫りましたが追い上げもそこまで。それでも15番手スタートから7ポジションアップの8位でチェッカーを受け、6度目となるポイント獲得。前日の初優勝と合わせ、ランキングも12位へと浮上しました。

中村仁(フィーチャーレース終了後):

 15番手からスタートして、8位でチェッカーを受けることができました。クルマ側でうまくいかないことがあったのですが、しっかり自分のできること、ベストを尽くして、沢山オーバーテイクすることができました。いつもこうやって良いクルマを用意してくれて、本当にチームに感謝ですし、あと夏休み前に一戦、来週末ブダペスト戦(ハンガリー)があるので、引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

FIA-F3第6戦 予選結果

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 5 Freddie Slater TRIDENT 2:05.150
2 8 Tuukka Taponen MP Motorsport 2:05.401
3 14 Hiyu Yamakoshi Van Amersfoort Racing 2:05.489
4 4 Noah Strømsted TRIDENT 2:05.518
5 3 Ernesto Rivera Campos Racing 2:05.526
6 7 Mattia Colnaghi MP Motorsport 2:05.695
7 17 Pedro Clerot Rodin Motorsport 2:05.770
8 18 Brando Badoer Rodin Motorsport 2:05.851
9 2 Ugo Ugochukwu Campos Racing 2:05.905
10 1 Théophile Naël Campos Racing 2:05.928
12 25 Jin Nakamura Hitech GP 2:05.976

FIA-F3第6戦 スプリントレース結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 25 Jin Nakamura Hitech GP 12 31:08.854 4
2 18 Brando Badoer Rodin Motorsport 13 0.978 1
3 17 Pedro Clerot Rodin Motorsport 14 1.459 2
4 7 Mattia Colnaghi MP Motorsport 15 3.053 3
5 10 Taito Kato ART Grand Prix 16 3.370 5
6 1 Théophile Naël Campos Racing 17 3.730 8
7 8 Tuukka Taponen MP Motorsport 18 3.996 9
8 3 Ernesto Rivera Campos Racing 19 4.514 6
9 9 Alessandro Giusti MP Motorsport 20 4.966 15
10 4 Noah Strømsted TRIDENT 21 5.657 14

FIA-F3第6戦 フィーチャーレース結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 3 Ernesto Rivera Campos Racing 15 34:44.732 4
2 14 Hiyu Yamakoshi Van Amersfoort Racing 15 1.685 3
3 5 Freddie Slater TRIDENT 15 4.453 1
4 7 Mattia Colnaghi MP Motorsport 15 4.927 5
5 11 Maciej Gładysz ART Grand Prix 15 5.337 10
6 10 Taito Kato ART Grand Prix 15 7.815 12
7 8 Tuukka Taponen MP Motorsport 15 9.054 2
8 25 Jin Nakamura Hitech GP 15 9.378 15
9 9 Alessandro Giusti MP Motorsport 15 10.652 11
10 4 Noah Strømsted TRIDENT 15 12.524 9

FIA-F3第6戦終了時ランキング

順位No.ドライバーチームポイント
1 2 Ugo Ugochukwu Campos Racing 104
2 5 Freddie Slater TRIDENT 103
3 1 Théophile Naël Campos Racing 65
4 4 Noah Strømsted TRIDENT 59
5 3 Ernesto Rivera Campos Racing 56
6 11 Maciej Gładysz ART Grand Prix 54
7 14 Hiyu Yamakoshi Van Amersfoort Racing 54
8 18 Brando Badoer Rodin Motorsport 50
9 16 Bruno Del Pino Van Amersfoort Racing 49
10 17 Pedro Clerot Rodin Motorsport 48
12 25 Jin Nakamura Hitech GP 39