フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ 第1戦レッドブルリンク佐野雄城、欧州デビュー戦で初入賞

2026.4.27(月)- 20:45配信

 4月24日(金)から26日(日)にかけて、オーストリアにあるレッドブルリンクで2026年フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(FREC)の開幕戦が開催されました。今シーズンFRECに初参戦するTGR-DCドライバーの佐野雄城は、第1レースで10位入賞を果たし、第2レースは12位、第3レースはリタイア。連続入賞には届きませんでしたが、欧州デビュー戦でしっかりとポイントを獲得しました。

佐野雄城、欧州デビュー戦で初入賞

 FRECは、世界自動車連盟(FIA)の選手権として、オーストリア、オランダ、ベルギー、イタリア、ハンガリー、フランス、ドイツの計7カ国、8箇所のサーキットを使用し、全8ラウンド・20レースを戦います。佐野はこのFRECの前哨戦として、今年1月から2月にかけて行われたフォーミュラ・リージョナル・ミドル・イースト・トロフィー(FRMET)にフランスを拠点とするR-ace GPから参戦。FRECも同チームから継続参戦します。
 開幕前の3月から4月にかけて、ホッケンハイム(ドイツ)、ポールリカール(フランス)、レッドブルリンク(オーストリア)の3つのサーキットでテストを行い、この開幕戦を迎えました。

 FRECのレース週末は、50分間のフリー走行、15分ずつの予選が2回。そして30分間+1周のレースが2回もしくは3回行われます。オフシーズンのテストが行われなかったサーキットでは通常のフリー走行の前日に追加のテスト走行枠が設けられる予定です。
 開幕戦の舞台となるレッドブルリンクはオーストリア・アルプスの麓シュピールベルグに位置する全長4,318mのサーキットで、山岳部の高低差を生かしたレイアウトを持ちこれまで数多くの国際格式のレースを開催しています。

【フリー走行/予選Q1】

 4月24日(金)、午前11時10分から行われた50分間のフリー走行では、4月上旬のテストで使用した中古タイヤを履いてコースの状況と持ち込んだクルマのセットアップを確認。その後新品タイヤに履き替えて予選に向けたパフォーマンスチェックを行い、佐野は16番手でセッションを終えました。
 午後の予選1回目では、フリー走行の結果の奇数順位がグループA、偶数順位がグループBに振り分けられ、佐野はグループBに出走しました。フリー走行後、チームは予選に向けてクルマのセットアップを変更しますが、佐野は変化したクルマのバランスへの対応に苦戦。1分26秒491のタイムでグループ12番手となりました。
 決勝第1レースのスターティンググリッドは、予選1回目の各グループの最速タイムを比較し、より速いタイムを記録したドライバーがポールポジションを獲得。今回はグループAのドライバーがポールポジションを獲得し、グループB最上位のドライバーが2番手となりました。2番手以下の順位はポールポジションを獲得したグループから、予選の結果順で交互に振り分けられてグリッドが決定され、佐野は第1レースを24番手からのスタートになりました。

【レース1】

 4月25日(土)。気温10度、路面温度25度の快晴のもとレース1が行われました。24番グリッドからスタートした佐野は、好スタートを決めて1周目に18番手までポジションアップ。2周目には16番手まで順位を上げたところでセーフティーカーが導入されます。5周目にレースが再開されると,佐野はさらにふたつポジションを上げて14番手。6周目には13番手まで順位を上げるなど、追い上げを続けます。その後2度目のセーフティーカーを挟みながらもポジションを上げ11位でチェッカーフラッグを受けました。レース後、前方でフィニッシュした車両に10秒加算ペナルティーが科されたことで、佐野の最終順位は10位に繰り上がり、FRECデビュー戦で初ポイントを獲得しました。

【レース2】

 レース1から約5時間後に行われたレース2は、予選1回目の上位12台がリバースグリッドとなるフォーマットで実施され、13番手以下のスターティンググリッドは変わらず。佐野はレース1と同じ24番グリッドからスタートしました。レース1同様にスタートを決めた佐野は、1周目に20番手まで上げたところでセーフティーカーが導入されます。4周目にレースが再開されるとすぐにひとつポジションを上げましたが、後方で多重クラッシュが発生し再びセーフティーカーが導入されました。9周目のリスタート後も佐野は着実にポジションを上げ、11周目には16番手まで浮上。ファイナルラップには2台をオーバーテイクし14位でフィニッシュしました。レース後他車にペナルティーが出たため、佐野の最終順位は12位に繰り上がりました。

【予選Q2】

 4月26日(日)、この日は朝8時45分から予選Q2が行われました。Q1から走行順が入れ替わり、佐野が出走するグループBが先に走行。気温、路面温度ともに低いコンディションのなか、佐野は入念にタイヤを温めてからアタックを開始します。最終アタックではセクター2で全体ベストを更新しながら1分25秒798をマークし、グループBで3番手を記録。その後に走行したグループAのドライバーが総合トップタイムを記録したため、佐野は総合6番手となりました。しかしながら、予選後の車検で、佐野の車両はディフューザーの高さが既定の許容範囲を超えていたことが判明。予選失格となり、レース3を最後尾からスタートすることになりました。

【レース3】

 レース3を最後尾からスタートした佐野ですが、スタート直後に右前方でストールしているクルマを確認。その車両を避けるため、左前方走るクルマとクロスするような形でコース左側のラインを取ろうとしましたが、その車両の影にもう1台ストールしていたクルマが隠れており、目の前に突然現れたクルマを避けようとしたところ、右側の車両と接触しリタイアとなりました。
 悔しい形で週末を終えることになりましたが、土曜日のレースや日曜日の予選でのパフォーマンス面で手応えを得ることができました。

 FREC第2戦は5月22日(金)から24日(日)にかけて、オランダのザンドフールトで開催されます。

佐野雄城:

 「自分にとって初めてのヨーロッパラウンドだったので、中東での経験も意識しながら、新たな気持ちで週末に挑みました。
 結果だけを見れば、すごくいい週末だったとは言えない部分もありますが、経験という面では多くの収穫がありました。レース1ではしっかりオーバーテイクもできましたし、予選でもQ1からQ2にかけてドライビング面でも大きく改善できた手応えがありました。Q2はグループ3番手でしたが、少しミスがあった中での結果だったので、しっかりまとめることができれば、さらに上のポジションも狙えるという自信にもつながりました。最後は残念な終わり方になってしまいましたが、シーズンを戦っていくうえで手応えを感じられる週末になりましたし、気持ちを切り替えて次戦に向けてしっかり準備していきます。応援よろしくお願いいたします」

FREC第1戦 予選1結果

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 71 R.Al Dhaheri R-ACE GP 1:25.951
2 98 S.Wheldon MP Motorsport 1:26.015
3 69 R.Francot CL MOTORSPORT 1:26.038
4 60 T.Stolcermanis Prema Racing 1:26.041
5 95 A.Munoz ART GRAND PRIX 1:26.181
6 4 R.Seewooruthun Rodin Motorsport 1:26.183
7 87 K.Daryanani Trident Motorsport 1:26.196
8 78 G.Gomez Rodin Motorsport 1:26.268
9 7 A.Dupe VAN AMERSFOORT RACING 1:26.306
10 27 M.Giaccardi ART GRAND PRIX 1:26.308
12 12 Y.Sano R-ace GP 1:26.491

FREC第1戦 レース1結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 51 K.Nakamura-Berta Prema Racing 19 32:26.094 1
2 71 R.Al Dhaheri R-ACE GP 19 1.176 2
3 98 S.Wheldon MP Motorsport 19 3.580 4
4 28 Z.Chi MP Motorsport 19 6.783 9
5 69 R.Francot CL MOTORSPORT 19 7.066 6
6 33 M.Popov Trident Motorsport 19 8.086 7
7 15 A.Abkhazava MP Motorsport 19 8.380 13
8 87 K.Daryanani Trident Motorsport 19 9.940 14
9 5 M.Costa RPM 19 10.304 27
10 12 Y.Sano R-ACE GP 19 10.636 24

FREC第1戦 レース2結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 71 R.Al Dhaheri R-ACE GP 17 31:40.683 11
2 4 R.Seewooruthun Rodin Motorsport 17 1.081 1
3 69 R.Francot CL MOTORSPORT 17 2.017 7
4 55 D.Gowda VAN AMERSFOORT RACING 17 2.877 2
5 28 Z.Chi MP Motorsport 17 3.516 4
6 51 K.Nakamura-Berta Prema Racing 17 3.978 12
7 73 E.Olivieri R-ACE GP 17 4.320 8
8 87 K.Daryanani Trident Motorsport 17 5.361 14
9 11 F.Macedo VAN AMERSFOORT RACING 17 6.145 19
10 88 K.Hanna Prema Racing 17 6.866 15
12 12 Y.Sano R-ace GP 17 7.519 24

FREC第1戦 予選2(グループA)結果

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 51 K.Nakamura-Berta Prema Racing 1:25.246
2 2 A.Nlnovic Rodin Motorsport 1:25.416
3 88 K.Hanna Prema Racing 1:25.435
4 55 D.Gowda VAN AMERSFOORT RCING 1:25.573
5 8 J.Przyrowski RPM 1:25.628
6 5 M.Costa RPM 1:25.660
7 73 E.Olivieri R-ACE GP 1:25.689
8 33 M.Popov Trident Motorsport 1:25.755
9 28 Z.Chi MP Motorsport 1:25.787
10 19 K.Anurag ART Grand Prix 1:25.910

FREC第1戦 予選2(グループB)結果

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 69 R.Francot CL MOTORSPORT 1:25.655
2 98 S.Wheldon MP Motorsport 1:25.741
3 12 Y.Sano R-ace GP 1:25.798
4 95 A.Munoz ART GRAND PRIX 1:25.877
5 4 R.Seewooruthun Rodin Motorsport 1:25.911
6 71 R.Al Dhaheri R-ACE GP 1:25.925
7 78 G.Gomez Rodin Motorsport 1:26.049
8 27 M.Giaccardi ART GRAND PRIX 1:26.133
9 60 T.Stolcermanis Prema Racing 1:26.205
10 87 K.Daryanani Trident Motorsport 1:26.277

FREC第1戦 レース3結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 69 R.Francot CL MOTORSPORT 17 32:05.557 2
2 2 A.Nlnovic Rodin Motorsport 17 1.336 3
3 98 S.Wheldon MP Motorsport 17 2.528 4
4 88 K.Hanna Prema Racing 17 3.069 5
5 71 R.Al Dhaheri R-ACE GP 17 4.076 15
6 55 D.Gowda VAN AMERSFOORT RACING 17 5.233 7
7 78 G.Gomez Rodin Motorsport 17 6.914 11
8 95 A.Munoz ART GRAND PRIX 17 7.253 6
9 5 M.Costa RPM 17 7.415 10
10 87 K.Daryanani Trident Motorsport 17 9.134 18
R 12 Y.Sano R-ACE GP - - 30
佐野雄城
12号車
佐野雄城
佐野雄城
12号車
12号車

写真提供:Dutch Photo Agency