フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ 第2戦ザントフォールト佐野雄城、難関コースで前進を見せる

2026.5.25(月)- 17:55配信

 5月22日(金)から24日(日)にかけて、オランダにあるザントフォールト・サーキットで2026年フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(FREC)の第2戦が開催されました。TGR-DCドライバーの佐野雄城は、第1レースを18位、第2レースは16位で終えました。

佐野雄城、難関コースで前進を見せる

【コレクティブテスト走行/フリー走行】

 佐野雄城にとって、欧州ラウンド第2戦の舞台となったのは、オランダ北部の北海に面したビーチ沿いに位置する全長4,259mのザントフォールト・サーキット。大きなバンク角を持つコーナーや、うねる路面のなかを流れるように連続するコーナーを擁しクルマとドライバー双方の総合力が試されるテクニカルなコースです。
 このサーキットではオフシーズン中のテストが開催されていないため、5月21日(木)に2回のコレクティブテストが実施されました。ザントフォールト初走行となった佐野は、1回目のセッションを26番手、2回目を24番手で終え、コースへの習熟とクルマへの理解を深めました。
 翌22日(金)から通常のレーススケジュールに入り、50分間のフリー走行を午前と午後に実施。午前のセッションではニュータイヤを装着して予選のシミュレーションを行い、午後は車体のセットアップを中心に走行を重ねました。午前は22番手、午後は23番手となりましたが、クルマのセットアップやドライビング面での収穫も多く、土曜日からの予選・決勝へ向けて着実に準備を進める1日となりました。

【予選Q1/レース1】

 5月23日(土)、8時55分から行われた予選1回目で、佐野はグループBに出走。木曜日、金曜日の走行から着実にステップアップを見せ、グループ7番手でセッションを終えました。その後、車検違反などによるグリッド降格があったため、レース1のスターティンググリッドは10番に繰り上がりました。
 午後4時48分にスタートしたレース1では、スタート直後の1コーナーでポジション争いの中ひとつ順位を落としたものの、7コーナーでアウト側からオーバーテイクを決め10番手を取り戻します。
 その後セーフティーカーが導入され、3周目にレースが再開します。そのリスタート直後、前方2台の接触により一瞬減速したところを後続車にかわされます。しかし続く4周目の1コーナーでポジションを取り返そうとアウト側から仕掛けた際、イン側から接触を受けてコースオフ。大きく順位を落とす展開となりました。それでも佐野は最後まで粘り強く走行を続け、ふたつポジションを挽回して19位でチェッカー。さらにチェッカー後ペナルティにより1台が降格となったため、正式結果は18位となりました。

【予選Q2/レース2】

 5月24日(日)、午前8時50分から予選Q2が行われました。この日はQ1とは走行グループ順が入れ替わり、佐野のグループBが先にコースイン。佐野はアタックラップ1周目に全体ベストのタイムを記録する速さをみせます。しかし前日とは異なるクルマのバランスに苦しみ2周目以降はなかなかタイムを更新できず、最終アタックでなんとか運転を合わせたもののグループ10番手に終わり、レース2のグリッドは20番と悔しい予選となりました。
 レース2は午後5時6分にスタート。佐野は1周目から果敢に攻めて18番手に浮上。その後も積極的な走りで前を追いかけます。15周目にメインストレートで1台をオーバーテイクして17番手に浮上、さらに終盤には前方で車両の接触もあり16番手フィニッシュしました。

 入賞には届かなかったものの、週末を通して改善と前進が見られており、次戦へ向けて手応えを感じるラウンドとなりました。
 FREC第3戦は5月29日(金)から31日(日)にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されます。

佐野雄城:

 「週末を通して、初めてのコースとしては走り出しのペースを改善できたことは良かったポイントだと思っています。予選に向けたアジャストや、セッションごとにドライビングを改善していく部分についても、少しずつ前進できた感触があります。その一方で、まだドライビング面で改善しなければいけない部分も多くありますし、レース1では接触によって結果につなげることができず、とても悔しいレースになりました。Q2では、クルマのバランスにうまく合わせ込むことができなかったことが課題だったと感じています。ただ、その中でも以前から課題としていた1周目からしっかりタイムを出すという部分については、少しずつ改善できている感覚があります。レース2では、1周目からアグレッシブに戦うことができましたし、ポジションを上げてフィニッシュできたことはポジティブに捉えています。一方で、改めて予選順位の重要性を強く感じた週末でした。次戦のスパでは、より良いスタートポジションを獲得できるよう、木曜日の走行からしっかり準備していきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」

FREC第2戦 予選1結果(グループB)

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 98 S.Wheldon MP Motorsport 1:29.943
2 88 S.Hanna Prema Racing 1:30.071
3 15 A.Abkhazava MP Motorsport 1:30.174
4 28 Z.Chi MP Motorsport 1:30.273
5 71 R.Al Dhaheri R-ace GP 1:30.298
6 12 Y.Sano R-ace GP 1:30.299
7 5 M.Costa RPM 1:30.335
8 24 J.Roussel CL MOTORSPORT 1:30.403
9 19 K.Anurag ART GRAND PRIX 1:30.552
10 8 J.Przyrowski RPM 1:30.652

FREC第2戦 レース1結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 98 S.Wheldon MP Motorsport 20 32:35.336 1
2 88 S.Hanna Prema Racing 20 0.249 2
3 73 E.Olivieri R-ace GP 20 1.488 5
4 69 R.Francot CL MOTORSPORT 20 11.940 7
5 71 R.Al Dhaheri R-ace GP 20 14.621 8
6 2 A.Ninovic Rodin Motorsport 20 16.827 11
7 15 A.Abkhazava MP Motorsport 20 18.138 4
8 28 Z.Chi MP Motorsport 20 20.987 6
9 55 D.Gowda VAN AMERSFOORT RACING 20 21.738 9
10 60 T.Stolcermanis Prema Racing 20 21.976 3
18 12 Y.Sano R-ace GP 20 27.985 10

FREC第2戦 予選2結果(グループB)

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 98 S.Wheldon MP Motorsport 1:30.208
2 71 R.Al Dhaheri R-ace GP 1:30.277
3 28 Z.Chi MP Motorsport 1:30.340
4 95 A.Munoz ART GRAND PRIX 1:30.399
5 15 A.Abkhazava MP Motorsport 1:30.546
6 8 J.Przyrowski RPM 1:30.588
7 24 J.Roussel CL MOTORSPORT 1:30.592
8 88 S.Hanna Prema Racing 1:30.698
9 19 K.Anurag ART GRAND PRIX 1:30.749
10 12 Y.Sano R-ace GP 1:30.769

FREC第2戦 レース2結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 98 S.Wheldon MP Motorsport 19 45:37.430 2
2 51 K.Nakamura-Berta Prema Racing 19 0.749 1
3 69 R.Francot CL MOTORSPORT 19 0.809 3
4 71 R.Al Dhaheri R-ace GP 19 1.133 4
5 28 Z.Chi MP Motorsport 19 1.727 6
6 73 E.Olivieri R-ace GP 19 2.326 5
7 60 T.Stolcermanis Prema Racing 19 3.225 7
8 95 A.Munoz ART GRAND PRIX 19 3.243 8
9 15 A.Abkhazava MP Motorsport 19 3.588 10
10 55 D.Gowda VAN AMERSFOORT RACING 19 3.812 9
16 12 Y.Sano R-ace GP 19 5.342 20
12号車
佐野雄城
12号車
12号車

写真提供:Dutch Photo Agency