フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ 第7戦イモラ佐野雄城、苦戦しながらも着実にステップアップ

2026.9.7(月)- 18:40配信

 9月3日(木)から6日(日)にかけて、2026年フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(FREC)の第7戦がイタリアのイモラ・サーキットで開催されました。今シーズンFRECに参戦しているTGR-DCドライバーの佐野雄城は、レース1を17位、レース2とレース3をリタイアで終えました。

佐野雄城、苦戦しながらも着実にステップアップ

【テスト走行】

 FREC第7戦の舞台は、イタリア北東部エミリア・ロマーニャ州に位置するイモラ・サーキットです。全長4.909kmのコースは、高低差を持ちながら高速コーナーとシケインが連続し、縁石の使い方やブレーキングの精度がラップタイムを大きく左右する、ドライバーにとってチャレンジングなレイアウトです。
 今シーズン、イモラでは事前の公式テストが行われていないため、9月3日(木)には午前、午後それぞれ約2時間のプレイベントテストが行われました。強い日差しのもと午前のセッションは気温27℃、路面温度36℃でスタート。今大会がイモラでの初走行となった佐野は、まずコースへの習熟を進めながら35周を走行し、1分41秒015の24番手でセッションを終えました。
 午後は気温33℃、路面温度が51℃まで上昇する厳しいコンディションとなりました。佐野は午前からクルマのセットアップを進めながら29周を走行。ベストタイムを1分40秒755まで縮め、27番手で初日の走行を締めくくります。

【フリー走行/予選Q1】

 9月4日(金)は、午前に50分間のフリー走行、午後に予選Q1が行われました。この日も朝から強い日差しのなか、午前のフリー走行では前日のデータをもとにセットアップを進めました。佐野は18周を走行し、前日のベストタイムから1秒以上短縮する1分39秒589を記録。トップから0.515秒差の10番手につけ、午後の予選に向けて好感触を得ます。
 午後の予選Q1では気温36℃、路面温度53℃まで上昇。佐野は後半に出走するグループBからコースインしました。プッシュラップ1周目のセクター4をその時点で全体ベストをマーク。しかし、プッシュラップ2周目のターン3でスピン。その際にリヤウイングにダメージを負ったためピットへ戻り、そのままアタックを終えることとなり予選のタイムはプッシュラップ1周目の1分40秒453。グループBの14番手となり、悔しさの残る金曜日となりました。

【レース1】

 9月5日(土)、午前10時18分からレース1が行われました。気温30℃、路面温度41℃と連日の暑いコンディションのなか、佐野は24番グリッドからスタート。スタート直後からアクシデントが発生する荒れた展開となるなか、佐野はオープニングラップで20番手までポジションを上げます。その後もセーフティーカーがたびたび導入され、レーシングラップが限られる状況のなかで、佐野は前のマシンを追いながらさらなるポジションアップを狙いながら周回を続けます。終盤にこのレース4度目のセーフティーカーが導入されそのままレースは終了。佐野は17位でチェッカーを受けました。

【レース2】

 5日(土)夕方にはRace 2が行われました。このレースは予選Q1の結果をもとに上位グリッドを入れ替えるリバースグリッド方式で行われましたが、佐野のスタート順位には影響なく、レース1と同じ24番グリッドからスタート。気温36℃、路面温度51℃を記録するなか、佐野はオープニングラップで20番手までポジションを上げると、その後も前を追い、4周目には17番手まで浮上します。その後セーフティーカーが入り、レースが再開してから2周後の2コーナーから3コーナーにかけて他車に接触されてコースアウト。グラベルから脱出することができず、そのままリタイアとなりました。残念な結果となりましたが、内容的には前進が見られ、本人も手応えを感じていました。

【予選Q2/レース3】

 9月6日(日)、朝の予選Q2は前日までの厳しい暑さから一転し、気温25℃、路面温度30℃と、週末を通して最も涼しいコンディションでセッションがスタートしました。佐野はセッション序盤からアタックを重ねましたが、強いアンダーステアに悩まされ、思うようにタイムを伸ばすことができません。セッション中盤には赤旗による中断もありましたが、再開後も最後までタイムアップを狙い、最終アタックで1分39秒541を記録。グループBを10番手で予選を終えます。予選終了後、車体の空力パーツに問題が見つかり、これが予選中のバランスの変化を引き起こしていたことが分かりました。午後のレースに向けて該当するパーツを交換し、佐野はポジション挽回を目指します。
 午後のレース3は、この週末を象徴するように再び気温33℃、路面温度が48℃まで上昇するコンディションとなりました。佐野はスタートを決め、ターン7までに4つポジションを上げます。しかしターン7からターン9にかけてのポジション争いの中で他車が接触。左フロントの足回りが壊れてしまい、そのままリタイアとなりました。
 この週末は本人が目指していた結果には届きませんでしたが、木曜日の走り始めからセッションを重ねるごとに着実にステップアップを見せていました。今回得られた手応えを次戦につなげ、見つかった課題を改善していきます。
 今シーズンの最終ラウンドとなる第8戦は9月11日(金)から12日(日)にかけて、ドイツのホッケンハイム・サーキットで開催されます。

佐野雄城:

 「イモラ・ラウンドが終わりました。初めて走るイモラはハイスピードでチャレンジングなコースで、木曜日はコースへの適応に苦労しました。少しのミスがスピンにもつながるため、新しいコースにアジャストしていくことの難しさを改めて感じました。
 金曜日はフリー走行で感じた課題を予選で改善しようとしましたが、うまく合わせることができず、スピンからクラッシュしてしまいました。そのミスが土曜日のレース1、レース2にも大きく影響し、結果につなげることができなかったのは反省点です。
 日曜日はそれまでに感じたことを活かそうと臨み、レース3ではスタートから1周目で大きくポジションを上げることができましたが、他車との接触でリタイアとなりました。
 3レースを通して結果につなげることはできませんでしたが、木曜日の走り始めからセッションを重ねるごとにステップアップでき、オーバーテイクや新しいコースへの適応など、今後につながる手応えも得ることができました。来週もレースが続くので、今回見つかった課題をしっかり改善し、次は結果につなげられるように頑張ります。今週も応援ありがとうございました」

FREC第7戦 予選1結果(グループB)

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 1’39.227
2 98 Sebastian Wheldon MP Motorsport 1’39.695
3 27 Matteo Giaccardi ART Grand Prix 1’39.700
4 15 Alexander Abkhazava MP Motorsport 1’39.728
5 19 Kabir Anurag ART Grand Prix 1’39.761
13 12 Yuki Sano R-ace GP 1’40.453

FREC第7戦 レース1結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 15 34’08.324 1
2 98 Sebastian Wheldon MP Motorsport 15 0.189 2
3 95 Alexandre Munoz ART Grand Prix 15 0.609 3
4 15 Alexander Abkhazava MP Motorsport 15 0.920 7
5 69 Reno Francot CL Motorsport 15 1.585 8
6 19 Kabir Anurag ART Grand Prix 15 2.024 9
7 27 Matteo Giaccardi ART Grand Prix 15 2.566 4
8 88 Salim Hanna PREMA Racing 15 3.418 12
9 24 Jules Roussel CL Motorsport 15 3.543 11
10 11 Oleksandr Bondarev Van Amersfoort Racing 15 3.833 10
17 12 Yuki Sano R-ace GP 15 5.496 24

FREC第7戦 レース2結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 88 Salim Hanna PREMA Racing 16 33’00.850 1
2 11 Oleksandr Bondarev Van Amersfoort Racing 16 0.352 3
3 69 Reno Francot CL Motorsport 16 0.840 5
4 24 Jules Roussel CL Motorsport 16 1.503 2
5 19 Kabir Anurag ART Grand Prix 16 2.269 4
6 71 Rashid AL Dhaheri R-ace GP 16 2.534 7
7 15 Alexander Abkhazava MP Motorsport 16 2.905 6
8 98 Sebastian Wheldon MP Motorsport 16 3.293 10
9 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 16 3.693 11
10 51 Kean Nakamura-Berta PREMA Racing 16 4.024 13
RET 12 Yuki Sano R-ace GP 7 - 24

FREC第7戦 予選2結果(グループB)

順位No.ドライバーチームベストタイム
1 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 1’38.827
2 24 Jules Roussel CL Motorsport 1.39.075
3 33 Maksimilian Popov Trident Motorsport 1.39.195
4 55 Dion Gowda Van Amersfoort Racing 1.39.202
5 28 Zhenrui Chi MP Motorsport 1.39.218
10 12 Yuki Sano R-ace GP 1.39.541

FREC第7戦 レース3結果

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 11 Oleksandr Bondarev Van Amersfoort Racing 15 32’08.788 1
2 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 15 0.443 2
3 69 Reno Francot CL Motorsport 15 1.089 3
4 60 Tomass Stolcermanis PREMA Racing 15 1.145 5
5 24 Jules Roussel CL Motorsport 15 2.473 4
6 33 Maksimilian Popov Trident Motorsport 15 2.532 6
7 55 Dion Gowda Van Amersfoort Racing 15 3.236 8
8 95 Alexandre Munoz ART Grand Prix 15 3.740 7
9 51 Kean Nakamura-Berta PREMA Racing 15 4.043 9
10 71 Rashid AL Dhaheri R-ace GP 15 4.388 10
RET 12 Yuki Sano R-ace GP 0 - 20

FREC第7戦終了時ランキング

順位No.ドライバーチームポイント
1 73 Emanuele Olivieri R-ace GP 200
2 98 Sebastian Wheldon MP Motorsport 180
3 51 Kean Nakamura-Berta PREMA Racing 175
4 71 Rashid AL Dhaheri R-ace GP 165
5 69 Reno Francot CL Motorsport 123
6 15 Alexander Abkhazava MP Motorsport 85
7 88 Salim Hanna PREMA Racing 74
8 2 Alex Ninovic Rodin Motorsport 63
9 28 Zhenrui Chi MP Motorsport 61
10 95 Alexandre Munoz ART Grand Prix 56
11 12 Yuki Sano R-ace GP 55
12号車
佐野雄城
12号車
12号車
12号車

写真提供:Dutch Photo Agency