FIA-F4 2022年 第4大会(第7,8戦)鈴鹿サーキットTGR-DC RS支援ドライバーの荒川が第7戦、第8戦で連続3位表彰台

2022.08.28(日)- 19:15配信

 鈴鹿サーキットでFIA-F4 Japanese Championship(以下FIA-F4)の第4大会(第7戦、第8戦)が行われ、TOYOTA GAZOO Racing ドライバーズ・チャレンジプログラム レーシングスクール(TGR-DC RS)のスカラシップドライバーとしてシリーズに参戦している荒川燐(TGR-DC RSトムススピリットF4)が両レース共に3位表彰台を獲得しました。

TGR-DC RS支援ドライバーの荒川が第7戦、第8戦で連続3位表彰台

 8月27日(土)、28日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットでFIA-F4の2022年第4大会(第7戦、第8戦)が行われました。
 世界標準の規格に沿ったワンメイク車両で、カートからのステップアップなど、未来のトップドライバーを目指す若手ドライバーがしのぎを削る同シリーズには、今季TGR-DC RSの支援を受け、シリーズ3年目を迎える荒川と、昨年までカートで戦い、今季よりフォーミュラにステップアップする18歳の平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)、17歳の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)と16歳の中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)の3名を加えた4名がフル参戦しています。
 全7大会14戦で競われている今季のFIA-F4は、今大会で折り返しとなります。毎戦多くのエントリーを集める同シリーズ、3週間前の富士大会に続き、暑い8月の開催となった今大会も39台という多くのエントリーで激戦が繰り広げられました。

予選

 27日(土)は朝から蒸し暑いコンディション。エントリー台数が多いこともあり、2グループに分けて20分ずつの予選が行われました。A組では小林と中村が出走。小林は好ペースで5周目に2番手タイムをマーク。翌周もハイペースでアタックを続けましたが、セクター3で他車に引っかかり更新ならず。それでもトップと0.1秒差の2番手につけました。中村は3周目にベストタイムをマークしますが、その後はタイムが伸びず、5番手となりました。
 B組では荒川と平安山が出走。荒川はアタックのためのスペース取りに苦しみ、それでもこの組2番手タイムをマーク。平安山は10番手に終わりました。
 この結果、トップのタイムが良かったB組が奇数列、A組が偶数列に並ぶこととなり、第7戦は荒川が3番手、小林が4番手、中村が10番手、平安山は19番手グリッド。セカンドベストタイムで決定される第8戦は、荒川が3番手、小林4番手、中村8番手、平安山が21番手からスタートすることとなりました。

第7戦決勝

 予選の後、SUPER GTの公式練習中に出された赤旗の影響で、予定よりも20分遅れた午後2時20分より、第7戦の決勝(11周)が開始されました。
 スタートでは、3番手グリッドの荒川が抜群のスタートを決め、2位へとポジションアップ。後方グループでは、ヘアピンで接触があり、コース上に車両が停まったため1周目からセーフティカーが導入。4周目にレースが再開されると、荒川は130Rで小出峻にかわされ3位へと後退。
 6周目にも他車のクラッシュでセーフティカーが出され、9周目に再開されましたが、3位の荒川、4位の小林は順位の変動無くチェッカー。荒川が3位表彰台を獲得しました。
 10番手からスタートした中村は7位まで順位を上げてフィニッシュ。平安山も19番手スタートから着実に順位を上げていき、14位でチェッカーを受けました。

第8戦決勝

 28日(日)やや涼しい気候の中、午前8時30分より第8戦の決勝レース(11周)が行われました。朝方降った雨の影響で、コースには部分的に湿った場所が残るものの、ほぼドライコンディションで、全車スリックタイヤでスタートを切りました。
 前日の第7戦と同様、3番手スタートの荒川が好ダッシュで1コーナー進入時に2位へと浮上。その後方、4番手スタートの小林も1コーナー進入ではアウトから3位に上がりかけましたが、続くS字コーナーで抜き返され、4位で1周目を終えました。その後方では8番手スタートの中村が6位へとポジションアップ。
 2周目の終盤から3周目のS字コーナーにかけて、ほぼ同じタイミングで3箇所での接触やスピンなどアクシデントが発生。セーフティカーが導入されました。
 6周目からレースが再開されると、2位の荒川と3位の小出のバトルが繰り広げられることとなり、8周目のシケインで小出が荒川をパス。荒川は3位へと順位を落としました。
 中村は10周目に5位へと順位を上げると、翌周には前を行く小林もかわして4位へ。
 荒川は3位でチェッカーを受け、今大会の2戦連続、今季4度目の表彰台獲得となりました。4位に中村が入り自己最高位フィニッシュ。小林は5位。平安山は17位フィニッシュとなりました。

荒川 麟(TGR-DC RSトムススピリットF4 35号車)
小林 利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4 36号車)
中村 仁(TGR-DC RSフィールドF4 37号車)
平安山 良馬(TGR-DC RSフィールドF4 38号車)