FIA-F4 2022年 第5大会(第9,10戦)スポーツランドSUGOTGR-DC RSドライバーの16歳中村仁が第10戦で初優勝!
第9戦では2位中村に続き小林利徠斗が3位に入り初表彰台獲得

2022.09.18(日)- 19:15配信

 スポーツランドSUGOでFIA-F4 Japanese Championship(以下FIA-F4)の第5大会(第9戦、第10戦)が行われ、TOYOTA GAZOO Racing ドライバーズ・チャレンジプログラム レーシングスクール(TGR-DC RS)のスカラシップドライバーとして今季よりシリーズに参戦している16歳の中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が第9戦で2位初表彰台を獲得、第10戦でデビューイヤーながら初勝利を飾りました。

TGR-DC RSドライバーの16歳中村仁が第10戦で初優勝!第9戦では2位中村に続き小林利徠斗が3位に入り初表彰台獲得

 9月17日(土)、18日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOでFIA-F4の2022年第5大会(第9戦、第10戦)が行われました。
 世界標準の規格に沿ったワンメイク車両で、カートからのステップアップなど、未来のトップドライバーを目指す若手ドライバーがしのぎを削る同シリーズには、今季TGR-DC RSの支援を受け、シリーズ3年目を迎える荒川燐(TGR-DC RSトムススピリットF4)、昨年までカートで戦い、今季よりフォーミュラにステップアップする18歳の平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)、17歳の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)と中村の4名がフル参戦しています。

予選

 今大会も35台という多くのエントリーを集めたFIA-F4。予選は2グループに分けて行われました。17日(土)午前8時10分から20分ずつのセッション、A組では小林が4周目に1分24秒510をマークし2番手。荒川も1分24秒677で3番手につけました。平安山も1分24秒台に入れたものの、4番手からほぼコンマ1秒ほどという僅差ながら7番手となりました。
 B組では中村が1分24秒481のタイムで2番手。終盤、更なるタイムアップを目指し、セクター3では全体ベストタイムをマークするも、その翌周にスピンを喫しタイムアップはならず。
 今大会の1レース目となる第9戦はこの予選でのベストタイムで決され、B組の方がトップタイムが良かったため、B組が奇数列、A組が偶数列に並ぶこととなり、中村が3番手、小林が4番手、荒川が6番手、平安山は14番手グリッドとなりました。
 セカンドベストタイムでは、A組では小林がトップ、B組では中村がトップタイムをマークしたため、18日(日)に行われる第10戦は中村が自身初となるポールポジション、小林が2番手で最前列をTGR-DC RS支援ドライバーが占めることに。荒川は3列目6番手、平安山は16番手となりました。

第9戦決勝

 予選の後、やや雲はあるもののまずまずの天候の下、午後1時半に17周で競われる第9戦決勝レースがスタートしました。3番手スタートの中村が良い反応を見せましたが、最前列の2台も好スタートを切り、4番手の小林を含むトップ5はグリッドの順位を維持。6番手グリッドの荒川は好スタートで5位を狙いますが、1コーナーでアウト側の縁石に乗りコースアウト。9位へと順位を落としてしまいました。
 3位の中村は前を行く三井優介(HFDP RACING TEAM)を攻め、2周目の3コーナーでパス。2位へと浮上しました。
 6周目、コース上に停まった車両によりセーフティカーが導入され、11周目に残り7周でレースは再開。12周目に4位の小林が1コーナーで三井をパスし、3位へポジションアップ。2台はそのまま順位を守り、中村が2位、小林が3位でフィニッシュ。共にFIA-F4デビューイヤーで初の表彰台獲得を果たしました。
 荒川は一旦10位に落ちるも、その後2台をかわして8位でフィニッシュ。平安山は14番手スタートから1周目に12位へと2つポジションを上げましたが、終盤かわされ13位でチェッカーを受けました。

第10戦決勝

 18日(日)好天の下、朝早くから集まった多くのモータースポーツファンが見守る中、午前9時より第10戦の決勝レース(17周)が行われました。
 初ポールの中村と、2番手の小林は共にまずまずのスタートを切りましたが、小林の方がやや伸びが良く、1コーナーで中村に並びかけると、2コーナー立ち上がりで首位を奪取しました。
 1周目から後続グループで多重クラッシュが発生し、セーフティカーが導入。7周目に再スタートが切られると、トップの小林は良いダッシュを見せましたが、2位の中村がやや遅れ、3位の小出峻(HFDP RACING TEAM)にかわされ3位に後退。
 しかし、首位を行く小林は馬の背コーナーで痛恨のオーバーラン。7位へと順位を落としてしまいました。
 これで中村が2位、荒川が4位へポジションアップ。加えて、首位の小出がセーフティカー退去後の再スタート時に違反があったとしてドライブスルーペナルティを科され、中村が首位に立ちました。
 首位に立った中村は、後続との差を広げていき、トップでチェッカー。16歳の中村が、FIA-F4デビューイヤー、参戦10戦目にして初優勝を飾りました。荒川は3位表彰台を獲得。小林は7位、平安山は14位に終わりました。

荒川 麟(TGR-DC RSトムススピリットF4 35号車)
小林 利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4 36号車)
中村 仁(TGR-DC RSフィールドF4 37号車)
平安山 良馬(TGR-DC RSフィールドF4 38号車)