Formula Regional Japanese Championship 第1大会(第1戦、第2戦、第3戦)富士スピードウェイTGR-DC育成ドライバーの小山美姫が
FRJデビュー戦で3戦連続表彰台獲得

2022.04.04(月)- 11:30配信

 富士スピードウェイでFormula Regional Japanese Championship(FRJ)の第1大会(第1戦、第2戦、第3戦)が行われ、TGR-DC育成ドライバーとして同シリーズに今季より参戦する小山美姫(SUPER LICENSE)が第1戦、第2戦で2位、第3戦で3位と3戦連続表彰台を獲得しました。

TGR-DC育成ドライバーの小山美姫がFRJデビュー戦で3戦連続表彰台獲得

 4月2日(土)、3日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでFormula Regional Japanese Championship(FRJ)の第1大会(第1戦、第2戦、第3戦)が行われました。
 FRJはFIA-F4の上位に位置するカテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)で制定された規定に則り、2020年より日本国内でJAF地方選としてスタートしたフォーミュラレースシリーズで、今季で3年目を迎えます。
 未来のトップドライバーを目指す若手のためのステップアップカテゴリでもある同シリーズに、今季はTGR-DC(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジ・プログラム)の支援ドライバーとして、小山がフル参戦します。
 今季の同シリーズは、全6大会、そのうち5大会は1大会3レース制で行われ(最終戦のみ2レース制)、全17戦でチャンピオンシップが争われます。

 4月2日(土)午前9時25分より第1戦の決勝グリッドを決定する予選1回目が15分間で実施されました。好天に恵まれたものの、気温は7度、路面温度14度と肌寒いコンディションで、各車コースイン後、入念にタイヤを暖めながら徐々にタイムを更新していきました。
 周回毎にタイムが上がっていく状況で、15分間のセッションをフルに使ってアタックを続けた小山は、チェッカーラップで1分39秒045までタイムを詰め、第1戦決勝での2列目3番手グリッドを獲得しました。また、このセッションでのセカンドベストタイムで決定される第3戦のグリッドも3番手となりました。
 予選1回目の終盤にクラッシュ車両があったため、予定の10分から15分へと延長されたインターバルを経て、午前9時55分より第2戦の決勝グリッドを決定する予選2回目が開始。小山はタイヤのウォームアップを早めるためのセッティング変更などが効を奏し、予選1回目よりもタイムは向上。5周目には1分38秒台へとタイムが上がりました。
 その後もライバルとタイムを塗り替え合う展開となり、最終的に2番手タイムをマークし、第2戦は最前列からスタートを切ることとなりました。

 予選の後、併催のレースを経て午後2時5分より第1戦の決勝レース(15周or30分)が行われました。
 2列目3番手グリッドの小山は若干スタートで遅れたものの、2番手グリッドの車両がエンジンストールを喫したこともあり、3番手でTGRコーナー(1コーナー)へと進入。前を行く2位の車両を追撃しました。
 小山はGRスープラコーナーで前車をパスし、2位へと浮上。しかし、ここまでのバトルの間に首位の車両は大きく逃げ、1周目を終えた時点で首位と2位小山のタイム差は3秒近くに広がってしまいました。
 その後、後続の3位以下との差を広げることに成功した小山でしたが、首位との差はじわじわと広がっていき、逆転には及ばず、2位でチェッカー。FRJでのデビュー戦を2位表彰台という結果で飾りました。

 3日(日)は朝から雨に見舞われ、完全なウェットコンディションの下、午前9時50分より第2戦の決勝レース(15周or30分)が行われました。
 レースはセーフティカー先導でのスタートとなり、3周目まではセーフティカーランが継続。4周目から水煙を巻き上げながらの本格戦が開始されました。
 小山は2番手からのスタート。再スタート直後のTGRコーナーで首位の車両がオーバーランしましたが、そのままコースへと復帰し順位は変わらず。4周目、小山は後続にかわされ3位へと後退しましたが、その車両はセーフティカーラン中の追い越しによりペナルティを科され後退。小山は2位へと復帰しました。
 9周目を終えた時点で首位と4.4秒ほどの差で2位の小山が追う形でしたが、小山を含む上位勢は次々にファステストラップタイムを更新し合いながらの争いとなり、小山は11周を終えた時点で首位と3秒差まで接近。しかし、12周目、周回遅れの車両がスピンを喫したため、これにより降られた黄旗で小山はペースダウンを余儀なくされ、首位との差は再び4秒以上に。また、悪コンディションとセーフティカー走行により今レースは30分のタイムレースとなり、予定よりも1周少ない14周でフィニッシュ。ウェットの難しいコンディションの中、小山は最後2.5秒差まで詰め、2戦連続での2位フィニッシュとなりました。

 第2戦のあと、昼休みを挟んでの第3戦(15周or30分)は、悪天候により予定よりも10分遅れの午後1時45分にスタートが切られました。午前よりヘビーウェットコンディションとなった今レースへ向け、各車は第2戦からさらにセッティングを詰めて挑みました。
 このレースもセーフティカー先導でスタートが切られ、4周を終え、5周目に本格戦を開始。
 3番手スタートの小山はこの再スタートで上手いダッシュを見せ、2位の車両にぴたりと貼り付きましたが、惜しくも逆転には至らず。前者の巻き上げる水煙で視界が悪い中、1.5秒ほどの差を保ったままプレッシャーをかけ続けました。何度か前車はコカコーラコーナーなどでコースアウトするも、順位を守ったままコースへ復帰。小山は難コンディションの中でもコースオフすることなく、最後まで前車を攻めましたが、逆転には至らず、30分制限により13周で終了となったこのレースを3位でフィニッシュ。小山はFRJデビュー大会を3戦連続表彰台という結果で終えました。

FRJ 第1大会 富士スピードウェイに挑む小山美姫
ピットアウトする小山美姫
小山美姫