FIA-F4選手権の第6大会(第11戦、第12戦)がオートポリスで開催。予選と第11戦決勝は悪天候により中止となりましたが、第12戦では2番手からスタートした佐野雄城(TGR-DC RS F4)が難コンディションの中、最後まで首位を追い2位表彰台を獲得しました。梅垣清(TGR-DC RS F4)が5位、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が6位、卜部和久(TGR-DC RS F4)が9位でフィニッシュし、4人全員がポイント獲得を果たしました。
10月19日(土)、20日(日)の両日、大分県のオートポリスでFIA-F4選手権の2024年第6大会(第11戦、第12戦)が行われました。
全7大会、14戦で争われる今季の同シリーズですが、鈴鹿で行われる予定だった第4大会が12月に延期となったことで、今大会は実質的な第9戦、第10戦となり、シリーズは今大会含め残り3大会6レースとなりました。
今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、シリーズ2年目を迎える佐野と卜部、今季カートからフォーミュラにステップアップした17歳の鈴木とシリーズ最年少16歳梅垣の4名がシーズン参戦。佐野は第1戦で勝利を挙げた後、前大会SUGOの第9戦でもポール・トゥ・ウィン。今季2勝目を挙げました。
予選
19日(土)は早朝から雨模様。加えて、予選開始の8時10分にはサーキットは濃霧に包まれ、しばらく天候の回復を待ちましたが、視界が確保できないため予選はキャンセルとなりました。
第11戦決勝
予選がキャンセルになった後、霧は晴れていき、一旦雨も止みましたが、第11戦決勝のスタート時間が近づくにつれ再び雨が降り始め、その強さを増すと共に、雷も伴う豪雨となってしまいました。レーススタート時間を延期するも、天候の回復は叶わず、強い雨によりコース上に土砂が出たこともあり、第11戦は中止と決定されました。なお、このあとに予定されていた併催のSUPER GTの予選も翌日に延期となりました。
第12戦決勝
20日(日)はSUPER GT予選が早朝から行われたため、FIA-F4の第12戦決勝は当初の予定よりも遅い、午前9時30分より行われました。
直前のSUPER GT予選で多くの車両が走行したことで、コースのライン上は乾きかけてきているものの、まだ湿っているところもある状態。加えて、寒さを感じるほど気温、路面温度も低いという難しいコンディションで決勝レース(13周)のスタートを迎えました。
スターティンググリッドは、18日(金)に行われたトレーニング走行の結果により決められることとなり、佐野が最前列2番手。梅垣が5番手、鈴木が6番手、卜部が10番手グリッドからスタートすることとなりました。
コンディションを考慮し、セーフティカー先導で走行を開始。3周を終えたところでセーフティカーが退去し、4周目から本格戦が開始されました。
上位勢は順位の変動は無く、1列に連なったまま周回を重ねる中、10位を走行する卜部は7周目に1台をかわし、9位へとポジションアップ。
最前列2番手スタートの佐野は、首位の車両に1秒ほどの差でついていき、3位以下との差が広がったことで、2台での首位争いとなりました。佐野は8周目に自己ベストを更新するなど、一時1.2秒ほどまで広がった首位との差をじりじりと詰めていき、11周目を終える時点では0.7秒を切るまでに。
しかし、残り周回は少なく、逆転には至らず。佐野は2位でチェッカーを受け、今季3度目の表彰台獲得となりました。
梅垣、鈴木はスタートの順位のまま5位、6位でフィニッシュ。卜部は9位でチェッカーを受け、TGR-DC RS支援ドライバーの全員がポイント獲得を果たしました。