FIA-F4選手権の第7大会(第11戦、第13戦、第14戦)がツインリンクもてぎで開催され、佐野雄城(TGR-DC RS F4)が第11戦と第14戦で3位表彰台を獲得しました。
11月2日(土)、3日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでFIA-F4選手権の2024年第7大会(第11戦、第13戦、第14戦)が行われました。
前戦オートポリスラウンドで悪天候によりキャンセルとなった第11戦を今大会で行うこととなったため、今大会は3レース制で行われます。
全7大会、14戦で争われる今季の同シリーズですが、今大会を含め残すところ5戦となりました。
今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、佐野と卜部和久(TGR-DC RS F4)、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)と梅垣清(TGR-DC RS F4)の4名がシーズン参戦。佐野は第1戦で勝利を挙げた後、SUGOの第9戦でもポール・トゥ・ウィンで今季2勝目。前大会オートポリスでも第12戦で難コンディションの中2位に入り、ランキング4位につけています。
予選
1大会3レース制となったことで、予選は18日(金)に行われました。午後2時45分より曇り空の下、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスで分かれてそれぞれ20分ずつの予選を実施。ベストタイムで第11戦、セカンドベストタイムで第13戦のスターティンググリッドを決定します。
セッション開始と共に各車コースインし、3周目あたりからタイムアタックを開始。その後もじりじりとタイムを更新して行く中、TGR-DC RS勢はなかなかタイムを伸ばせず、第11戦は佐野が8番手、梅垣が9番手、卜部が11番手、鈴木が14番手。第13戦は梅垣が8番手、卜部が10番手、佐野が12番手、鈴木が13番手となりました。
第11戦決勝
2日(土)は朝から雨模様。全車ウェットタイヤを装着して午前8時15分より13周で争われる第11戦の決勝がスタンディングスタートで開始されました。
各車水煙を上げて1コーナーへと向かいました。8番手グリッドの佐野が好ダッシュを決め、1周目に4位までポジションアップ。さらに2周目の1コーナーでインをつき、3位へと順位を上げました。
後方のインディペンデントクラス車両が最終コーナー立ち上がり付近でスピンを喫しストップ。これにより2周目からセーフティカーが導入されました。その車両排除作業中に雨脚が強まり、セーフティカーは継続。レースが折り返しを過ぎた8周目から再スタートが切られましたが、すぐに別の車両がコースアウトを喫し、再度のセーフティカー導入。このセーフティカー走行中にレース最大時間の30分を経過したため、そのままチェッカーとなりました。
佐野は再スタートでもポジションを守り3位フィニッシュ。今季4度目の表彰台獲得となりました。
9番手からスタートし、セーフティカーランからの再スタート時に順位を上げた梅垣が6位、鈴木が10位でポイント獲得。卜部は13位に終わりました。
第13戦決勝
第11戦決勝の後、4時間弱のインターバルを経て、午後12時40分より13周で争われる第13戦決勝が行われました。やや雨脚は弱まっているものの、このレースもフルウェットでの戦いとなりました。
スタンディングスタートから、10番手グリッドの卜部が好ダッシュを決めて6位へとジャンプアップ。8番手グリッドの梅垣はひとつ順位を上げて7位、12番手グリッドの佐野が8位、13番手グリッドの鈴木が10位へとそれぞれポジションアップ。
5周目にコースアウトした車両がありセーフティカーが導入。8周目に再スタートが切られると、卜部が5位、梅垣6位、佐野が7位、鈴木は9位へとそれぞれポジションを上げました。
9周目には再びセーフティカーとなり、11周目から残り3分で再スタート。最大時間により12周でチェッカーが振られ、卜部が5位、梅垣が6位、佐野が8位、鈴木が9位で4台揃ってポイント獲得を果たしました。
第14戦決勝
3日(日)は一転快晴となり、午前8時40分、路面の一部には湿っているところが残っているものの、コースの大半は乾いたコンディションで、第14戦の決勝レースが行われました。
スターティンググリッドは前日の第11戦中のベストラップで決定され、佐野が4番手、卜部が8番手、梅垣9番手、鈴木が12番手からスタート。佐野は4位をキープ、卜部が6位、鈴木が10位へとポジションを上げる一方で、梅垣は14位へと後退。
2周目にコースアウト車両がありセーフティカーが導入。5周目に再スタートが切られると、卜部が3コーナーで突然挙動を乱しコースアウト。グラベルで激しく横転するクラッシュとなりました。
卜部は無事でしたが、救出と車両排除に時間がかかり、レースは12周目の最後の1周で再スタート。この再スタートで、4位につけていた佐野が絶好のダッシュを決めて3位へとポジションアップ。そのままチェッカーを受け、今大会2度目の3位表彰台を獲得しました。鈴木と梅垣も最後の再スタートで順位を上げて8位、9位入賞を果たしました。