FIA-F4 2025年 第4大会(第8,9,10戦)スポーツランドSUGO第8戦、第9戦でTGR-DC RSの鈴木斗輝哉が2戦連続ポール・トゥ・ウィン

2025.09.29(月)- 9:30配信

 FIA-F4選手権の第8戦,第9戦,第10戦がスポーツランドSUGOで行われ、TGR-DC RS育成ドライバーの鈴⽊⽃輝哉(TGR-DC RS F4)が第8戦、第9戦をポール・トゥ・ウィン。第10戦も2位表彰台を獲得しました。

第8戦、第9戦でTGR-DC RSの鈴木斗輝哉が2戦連続ポール・トゥ・ウィン

 9月20日(土)、21日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOでFIA-F4選手権の2025年第4大会(第8戦,第9戦,第10戦)が行われました。
 シーズンの折り返しとなる今大会は、今季2度目の1大会3レースで開催されました。
 開幕大会は第1戦で鈴木斗輝哉が優勝、梅垣が2位で続くなど速さを見せたTGR-DC RS育成勢でしたが、第2大会、第3大会ではやや苦戦。今大会での巻き返しに期待がかかりました。

予選

 20日(土)は朝から小雨が続き、路面はウェットコンディション。午前8時から気温16度の中、20分間の予選が行われました。ベストタイムで第8戦、セカンドベストタイムで第9戦の決勝スターティンググリッドが決定されます。
 セッションが始まる頃にはほぼ雨は止んでおり、徐々に路面が良くなっていく中で、序盤から鈴木斗輝哉がトップを争う展開となりました。
 セッション中盤、コースオフした車両が発生して赤旗中断。残り8分ほどで再開すると、各車はアタックを続けました。
 赤旗中断前に鈴木斗輝哉がマークしたタイムを他の車両は上回れず、また、鈴木斗輝哉はラストアタックで自身のベストタイムをさらに更新。第8戦、第9戦共にポールポジションを獲得しました。
 好走を見せた菊池貴博(TGR-DC RS F4)が2戦共に2番手タイム。鈴木恵武(TGR-DC RS F4)が第8戦5番手、第9戦9番手。梅垣清(TGR-DC RS F4)が第8戦7番手、第9戦11番手。三浦柚貴(TGR-DC RS F4)が第8戦、第9戦共に15番手。武藤雅奈(TGR-DC RS F4)は第8戦16番手、第9戦28番手となりました。

第8戦決勝

 午前11時50分より第8戦決勝(17周)が行われました。この時点でほぼ路面は乾いていましたが、後方グリッドやコースの一部でまだ湿っているところが残っていたため、セーフティカー(SC)先導でレースが開始されました。
 2周でSCが退去し、3周目から本格戦が開始されると、ポールポジションの鈴木斗輝哉は好スタート。一方2番手スタートの菊池は後続から追撃を受ける形となり、並びかけられたところでオーバーラン。8位まで順位を落とすこととなってしまいました。
 首位の鈴木斗輝哉はスタート直後の3周目には後続に1.4秒の差をつけましたが、2位の車両にじりじりとその差を詰められ、10周を終えたところでその差は0.5秒を切るまでに。
 2台によるトップ争いが繰り広げられましたが、13周目にクラッシュ車両が発生し、SC導入。車両排除に時間を要したことでそのままチェッカーとなり、鈴木斗輝哉がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げました。
 梅垣が6位、鈴木恵武が7位。菊池は10位でレースを終えました。

第9戦決勝

 午後3時45分より、第9戦決勝(17周)が行われました。空模様は怪しいものの雨はなく、路面はほぼドライコンディション。しかし雨水がしみ出している場所があったため、このレースもSC先導で開始されました。
 3周目に本格戦が開始されると、ポールポジションの鈴木斗輝哉はここでも着実なスタートを切り、後続を引き離しにかかりました。2番手スタートの菊池はここではポジションを守ったものの、激しい追撃を受け、6周目の1コーナーで後続の車両と接触。菊池はスピンを喫し、ほぼ最後尾へと後退。
 この時点で首位鈴木斗輝哉と2位との差は3.4秒に開きましたが、終盤2位の車両が猛追。残り2周でその差は1秒を切るまで縮まりましたが、鈴木斗輝哉は逃げ切りトップチェッカー。2戦連続のポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げました。
 中団グループでバトルを繰り広げた梅垣が8位、鈴木恵武が9位でポイントを獲得しました。

第10戦決勝

 21日(日)午前9時15分より、第10戦決勝(17周)が行われました。秋晴れとなりましたが、夜半の雨で路面に湿っているところが残っており、SC先導でスタートが切られました。
 このレースのスターティンググリッドは、第8戦のベストラップで決定。鈴木斗輝哉が2番手、梅垣が4番手、鈴木恵武が8番手、武藤が11番手、三浦柚貴が18番手、菊池は24番手からの追い上げとなりました。
 3周目から本格戦が開始されると、上位勢は大きな順位変動なく順当なスタート。2番手スタートの鈴木斗輝哉は首位を追いますが、じりじりと引き離されていく展開となりました。
 10周目、11位を走行していた武藤の直前で、2台が接触しコース上にストップ。武藤は間一髪で避け、9位へとポジションアップ。この車両排除のためにSCが導入されました。
 レースは残り4周で再開。鈴木斗輝哉は再スタート後もポジションアップには至らず、2位のままチェッカー。3連勝はならなかったものの、今大会3レース全てで表彰台獲得を果たしました。
 梅垣が4位でフィニッシュ。最後までバトルを繰り広げていた鈴木恵武が8位、武藤は10位に入り、自身初のポイント獲得となりました。

#28 梅垣 清
#29 鈴⽊ ⽃輝哉
#35 鈴木 恵武
#36 菊池 貴博
#37 武藤 雅奈
#38 三浦 柚貴