FIA-F4選手権の第13戦,第14戦がモビリティリゾートもてぎで行われ、第13戦でTGR-DC RS育成ドライバーの鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が2位表彰台を獲得。第14戦でも4位フィニッシュを果たし、今季のドライバーズチャンピオンに輝きました。第14戦では同じく育成ドライバーの梅垣清(TGR-DC RS F4)が2位、三浦柚貴(TGR-DC RS F4)が3位表彰台を獲得しました。
11月1日(土)、2日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでFIA-F4選手権の第6大会(第13戦,第14戦)が行われました。
全6大会14戦で戦われている今季のFIA-F4もいよいよシーズン最後の大会を迎えました。今季の同シリーズには、TGR-DC RS育成ドライバーは6名が参戦。トップドライバーを目指す若きドライバー達が激戦を繰り広げる中、鈴木斗輝哉がここまで4勝を挙げてランキング2位。やや首位とは点差があるものの、逆転タイトルの可能性を残してこの大会に臨みました。
予選
11月1日(土)午前8時よりチャンピオンクラスの予選が20分間で行われました。ベストタイムで第13戦、セカンドベストタイムで第14戦の決勝スターティンググリッドが決定されます。
朝から快晴に恵まれたもてぎでしたが、前夜の雨で路面はまだ濡れたところが残った状態。ウェット宣言が出されましたが、全車ドライタイヤを装着してコースイン。周回を重ねるごとに路面コンディションも向上していき、最後までタイム更新が続く激しいアタック合戦が繰り広げられました。
逆転タイトルを目指す鈴木斗輝哉は、第13戦ではランキング首位の佐藤樹(Kageyamaチ ームスタイル MCS4)の前につける3番手。第14戦では2番手グリッドを獲得しました。
三浦柚貴が第13戦、第14戦共に5番手。鈴木恵武(TGR-DC RS F4)が第13戦8番手、第14戦10番手。梅垣は第13戦10番手、第14戦は4番手。菊池貴博(TGR-DC RS F4)は第13戦、第14戦共に18番手。前大会第11戦で自身初の3位表彰台を獲得した武藤雅奈(TGR-DC RS F4)はタイムが伸びず第13戦、第14戦共に最後尾の29番手グリッドとなりました。
第13戦決勝
午後12時50分より第13戦の決勝(13周)が行われました。完全なドライコンディションとなったこのレースは、フォーメーションラップを終えて、全車グリッドに着きましたが、シグナル表示系のトラブルが発生し、一旦レーススタートはディレイ。フォーメーションラップをやり直し、1周減算の12周で争われることとなりました。
3番手グリッドの鈴木斗輝哉はまずまずのスタートで、2番手の車両に迫りますが抜くまでには至らず。しかし、鈴木斗輝哉は第5コーナーで前車のインに飛びこむと、立ち上がりでパスし、2位へと順位を上げました。
後方のインディペンデントクラスの車両が接触によりコース脇に止まったことで、2周目からセーフティカー(SC)導入。5周目に再スタートが切られました。
首位を追う鈴木斗輝哉は、じりじりと差を広げられたものの後続に抜かれることなく走り切り、2位でフィニッシュ。タイトルを争う佐藤がトラブルでノーポイントに終わったため、得点差は5.5ポイントまで縮まり、最前列から並んでスタートする最終戦第14戦で勝利した方がチャンピオンという状況となりました。
10番手からスタートした梅垣は見事な追い上げを見せ、最後は表彰台獲得を争い4位でフィニッシュ。三浦柚貴が5位。鈴木恵武が8位。菊池が16位。武藤は18位となりました。
第14戦決勝
2日(日)午前8時25分より、やや雲はかかっているもののドライコンディションの中、今季最終戦となる第14戦決勝(13周)が行われました。
2番手グリッドの鈴木斗輝哉は、好スタートで一旦ポールの佐藤の前に出ますが、1コーナーでややはらみ、2コーナーではクロスラインからアウト側に押し出される形で僅かにコースオフ。なんとか踏みとどまって走行を続け、4コーナーに並んで進入すると2台は接触。今度はアウト側となった佐藤がコースオフを喫し、大きく順位を落としました。
このバトルの間隙をつかれて1台に先行され、鈴木斗輝哉は2位へ。3位に梅垣、4位に三浦柚貴が続く形となりました。
後方ではインディペンデントクラスの車両がコースオフによりストップしたことで、2周目にSC導入。5周目にレースが再開されましたが、順位の変動は無く周回が重ねられていきました。
そんな中、2位を走行する鈴木斗輝哉に、1周目の接触に対して最終結果にプラス5秒のタイムペナルティの判定が下されました。タイトルを争う佐藤はポイント圏外へと後退したため、鈴木斗輝哉は5秒プラスしても6位以内でフィニッシュすることが必要となりました。
レース中盤は後続との差はそれほど広がりませんでしたが、終盤にかけてタイム差を広げて、2位でチェッカー。鈴木斗輝哉は5秒を加算した結果で4位となり、大逆転で2025年シーズンのFIA-F4選手権のドライバーズチャンピオンを獲得しました。
3位、4位でチェッカーを受けた梅垣と三浦柚貴は鈴木斗輝哉の順位降格により、2位、3位表彰台を獲得。三浦柚貴は参戦1年目で自身初の表彰台獲得を果たしました。
鈴木恵武が8位でポイントを獲得。武藤が19位、菊池は26位でレースを終えました。








