2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第2大会(第4,5戦)オートポリスTGR-DCドライバーの佐野雄城がデビューから開幕4連勝

2025.05.22(木)- 15:00配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの第2大会(第4、5戦)がオートポリスで行われ、TGR-DC育成ドライバーの佐野雄城(TOM'S)が第4戦を制し開幕4連勝。第5戦では勝利は逃したものの2位でフィニッシュと強さを見せ、ランキング首位の座を守りました。前大会を欠場した同じく育成ドライバーのエステバン・マッソン(TOM'S)が今大会から復帰し、デビュー戦となる第4戦で3位表彰台を獲得しました。

TGR-DCドライバーの佐野雄城がデビューから開幕4連勝

 5月17日(土)、18日(日)の両日、大分県・オートポリスで2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の第2大会(第4戦、第5戦、第6戦)が開催されました。
 開幕大会では、佐野がデビュー戦ながら3戦全てをポール・トゥ・ウィンで制し完全勝利。小林 利徠斗(TOM‘S)が第1戦、第3戦で3位表彰台を獲得しています。また、昨年末に行われたSFLのテスト走行で負傷し、開幕大会を欠場したマッソンは今大会から復帰します。

予選

 予選と第4戦の決勝が予定されていた17日(土)は、暴風雨と濃霧により、全ての走行セッションがキャンセルに。スターティンググリッドは16日(金)の専有走行5回目のタイムが採用されることになり、ベストタイムで第4戦、セカンドベストタイムで第5戦のグリッドが決定。
 第4戦は、佐野が2番手、マッソンが4番手、小林が6番手。第5戦は、小林が2番手、佐野が5番手、マッソンが6番手グリッドを獲得しました。
 また、第4戦の決勝が18日に延期となったため、今大会は18日(日)に第4戦と第5戦を実施し、第6戦は延期となりました。

第4戦決勝

 18日(日)は雨こそ上がったものの、空は雲に覆われ、路面は湿っているところも残っている状態。全車スリックタイヤを装着し、午前8時半、気温18度、路面温度19度のコンディションで、21周で争われる第4戦決勝がスタートしました。
 最前列2番手グリッドの佐野が抜群のスタートダッシュを決め、ポールの車両が出遅れた隙を空いて1コーナーにトップで進入。早々に首位を奪いました。
 首位に立った佐野は、1周目で2位に1.2秒の差をつけると、その後も着実に後続との差を広げていきました。
 一方、4番手からスタートしたマッソンはポジションをキープ。6番手スタートの小林は、1台にかわされ7位へとポジションダウン。
 4位のマッソンは3位の車両の後方に1秒以内の差でピタリとつけ、アタックを試みますが、抜くまでには至らず。
 首位を行く佐野は、後続を大きく引き離して独走。最後は13秒の大差をつけてトップチェッカー。前大会に続き、開幕から4戦連続となる勝利を飾りました。
 後続勢には順位の変動はなく、マッソンが4位、小林は7位でチェッカー。しかし、マッソンとのバトルを繰り広げていた野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)に対し、危険なドライブ行為でタイムペナルティが科されたことで、マッソンは3位、小林は6位という結果となりました。マッソンはSFLのデビュー戦を3位表彰台で飾ることとなりました。

第5戦決勝

 午後12時15分に、気温19度、路面温度21度のコンディションのもと14周で争われる第5戦決勝がスタートしました。
 最前列2番手グリッドの小林はスタートで出遅れ、5位に後退。反対に5番手から素晴らしいスタートダッシュを見せた佐野が、一気に隊列の真ん中を割って2位へとジャンプアップ。
 その後小林は、第2ヘアピンで1台かわし、4位へとポジションを上げました。
 ポールから首位を守るケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)は、このレースに新品タイヤを使用したため、中古タイヤの佐野はペースが及ばず。
 序盤は2位佐野の後に、同じく新品タイヤを投入した古谷悠河(TOM'S)と小林が連なって隙をうかがう2番手争いという展開となりました。
 しかし佐野は2位のポジションを守り切りチェッカー。5戦連続での表彰台フィニッシュを果たし、ランキング首位の座を守りました。
 小林は、前を行く古谷を攻め、最後まで表彰台争いを繰り広げましたが、逆転には至らず、4位でフィニッシュ。マッソンもレースを通して前車を1秒以内の差で追い続けましたがパスには至らずグリッドと同じ6位でチェッカー。レース後、5位でチェッカーを受けた野村がスタート手順違反でタイムペナルティを科されたことで、マッソンは5位フィニッシュとなりました。

佐野 雄城(TOM'S #35)
エステバン・マッソン(TOM'S #36)
小林 利徠斗(TOM'S #38)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第4戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 35 佐野 雄城 TOM'S 21 35'33.037 2 1'38.292
2 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 21 13.32 3 1'38.358
3 36 エステバン・マッソン TOM'S 21 15.872 4 1'38.375
4 37 古谷 悠河 TOM'S 21 17.615 5 1'38.377
5 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 21 18.621 9 1'39.436
6 38 小林 利徠斗 TOM'S 21 19.194 6 1'38.496
7 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 21 19.862 7 1'39.152
8 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 21 20.458 1 1'37.930
9 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 21 27.539 8 1'39.156
10 2 岩澤 優吾 DELiGHTWORKS RACING 21 28.253 11 1'39.612
11 60 伊東 黎明 LM corsa 21 28.786 10 1'39.580
12 8 清水 康弘 GNSY RACING 21 1'09.271 13 1'41.465
13 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 21 1'15.086 12 1'41.215
14 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 21 1'24.775 14 1'42.265

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第5戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 14 23'29.709 1 1:38.373
2 35 佐野 雄城 TOM'S 14 8.862 5 1:38.673
3 37 古谷 悠河 TOM'S 14 9.506 4 1:38.628
4 38 小林 利徠斗 TOM'S 14 10.662 2 1:38.519
5 36 エステバン・マッソン TOM'S 14 20.67 6 1:38.687
6 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 14 23.909 7 1:39.244
7 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 14 25.08 3 1:38.527
8 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 14 26.526 8 1:39.371
9 60 伊東 黎明 LM corsa 14 29.628 11 1:40.019
10 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 14 35.267 9 1:39.720
11 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 14 59.136 12 1:41.870
12 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 14 59.538 14 1:42.314
13 8 清水 康弘 GNSY RACING 14 1'00.516 13 1:42.101
14 2 岩澤 優吾 DELiGHTWORKS RACING 14 1'02.986 10 1:39.771

ドライバーズポイント
(全18戦中5戦終了時)

順位ドライバーチームポイント
1 佐野 雄城 TOM'S 49
2 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 24
3 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 21
4 小林 利徠斗 TOM'S 14
7 エステバン・マッソン TOM'S 7