2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第3大会(第7,8,9戦)岡山TGR-DCドライバーの小林利徠斗が第7戦、第9戦で2位、第8戦で3位、エステバン・マッソンが第8戦で2位表彰台獲得

2025.07.01(火)- 16:00配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの第3大会(第7,8,9戦)が岡山国際サーキットで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーの小林利徠斗(TOM‘S)が第7戦、第9戦で2位、第8戦で3位、同じく育成ドライバーのエステバン・マッソン(TOM'S)が第8戦で2位表彰台を獲得しました。

TGR-DCドライバーの小林利徠斗が第7戦、第9戦で2位、第8戦で3位、エステバン・マッソンが第8戦で2位表彰台獲得

 6月21日(土)、22日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の第3大会(第7戦、第8戦、第9戦)が開催されました。
 TGR-DC育成ドライバーの佐野雄城(TOM’S)は、開幕大会の3戦全てをポール・トゥ・ウィンで制したあと、続く第4戦でも勝利、第5戦では2位と速さを見せ、ランキング首位につけています。小林は第1戦、第3戦で3位表彰台を獲得。マッソンは負傷により開幕大会を欠場も、前大会から復帰し、第4戦で3位表彰台を獲得しました。

予選

 21日(土)午前9時より、曇り空のもと、第7戦、第8戦の予選がそれぞれ10分のセッションで行われました。第7戦の予選では小林が4番手、マッソンが5番手、佐野が7番手。第8戦の予選では、マッソンが3番手、小林が4番手で2列目に並ぶこととなり、佐野は6番手となりました。

第7戦決勝

 予選の後、4時間ほどのインターバルを経て、曇り、気温31度、路面温度39度のドライコンディションのもと、今大会最長の25周で争われる第7戦決勝がスタートしました。
 4番手グリッドの小林は、スタートダッシュはよかったものの1コーナーで行き場を失い5位に落ちましたが、その後の激しい混戦の中で2台を抜いて、1周目で3位へとポジションアップ。5番手スタートのマッソンは、ほとんどの車両が新品タイヤを使用する中で、中古タイヤでこの決勝に臨み、1周目を終えて6位。佐野も7番手スタートからひとつ順位を落とすこととなりました。
 8位へとポジションを落とした佐野でしたが、5周目に1台かわして7位へ上がると、前を行くマッソンとバトルを展開。
 3位の小林も、2位のザック・デビッド(B-MAX RACING TEAM)をテール・トゥ・ノーズで攻め続けながら周回を重ねていきました。
 15周目、佐野がマッソンをパスすると、18周目にはさらに1台をかわして5位へとポジションアップ。
 2位争いをずっと続けてきた小林も、20周目にデビッドをパスし2位へと浮上しました。
 終盤は5位の佐野が3位争いに追いつき、バトルが展開されましたが順位は変わらず。小林が2位、佐野が5位、マッソンは7位でフィニッシュしました。

第8戦決勝

 22日(日)予定よりも10分遅れの朝9時55分より、薄曇りながら暑さを感じる中で、18周で争われる第8戦決勝がスタートしました。
 前日のレースで新品タイヤを使用せず温存していたマッソンは、3番手グリッドのこのレースに新品タイヤを投入。スタートも決めて2位へとポジションアップ。4番手グリッドの小林も、スタート直後は抑えられたものの、1周目のヘアピン進入で前車をかわして3位へ。佐野も6番手スタートから5位へと順位を上げました。
 2位のマッソンは、首位の野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)とほぼ変わらないペースで周回するも、追い抜くまでには到らず。後方では佐野が激しく4位争いを繰り広げましたが、こちらも逆転はかなわず。
 マッソンは2位でフィニッシュし、自己最高位を更新しました。小林は3位表彰台を獲得。佐野は5位フィニッシュとなりました。

第9戦決勝

 第8戦の後、午後2時より第9戦決勝が行われました。気温33度、路面温度も40度まで上昇し、この2日間では最も気温、路面温度共に高く、蒸し暑い中でのレースとなりました。
 このレースのスターティンググリッドは第7戦の決勝結果で決定。2番手グリッドの小林は好スタートを切りましたが、首位には届かず2位をキープ。一方、5番手スタートの佐野が中団の今戦の中で7位へとポジションダウン。7番手スタートのマッソンが佐野をかわして6位へ。
 周回が重ねられていきトップ3台はじりじりとそれぞれの差が開いていく中、4位以降が連なってバトルを展開、7位の佐野も6位のマッソンを激しく攻めますが、順位は変わらず。
 13周目、コースオフした車両がありセーフティカーが導入されましたが、1周でセーフティカーは解除となり、残り3周で再スタートとなりました。
 マッソンは再スタートした周に1台をパスして5位へ。小林と佐野も懸命な走行を最後まで続けましたが順位は変わらず。小林は2位でフィニッシュし、今大会3戦連続で表彰台を獲得。マッソンが5位。佐野は7位でノーポイントに終わりました。

佐野 雄城(TOM'S #35)
エステバン・マッソン(TOM'S #36)
小林 利徠斗(TOM'S #38)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第7戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 25 35'35.616 1 1'22.154
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 25 6.668 4 1'22.552
3 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 25 10.035 2 1'22.462
4 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 25 10.518 6 1'22.648
5 35 佐野 雄城 TOM'S 25 11.154 7 1'22.784
6 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 25 12.028 3 1'22.520
7 36 エステバン・マッソン TOM'S 25 12.871 5 1'22.567
8 37 古谷 悠河 TOM'S 25 13.396 9 1'22.868
9 60 伊東 黎明 LM corsa 25 14.691 8 1'22.806
10 2 岩澤 優吾 DELiGHTWORKS RACING 25 19.842 11 1'24.315
11 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 25 39.206 10 1'22.934
12 8 清水 康弘 GNSY RACING 25 55.229 12 1'24.617
13 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 25 1'15.741 13 1'24.777

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第8戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 18 25'33.356 1 1'21.961
2 36 エステバン・マッソン TOM'S 18 2.465 3 1'22.438
3 38 小林 利徠斗 TOM'S 18 9.761 4 1'22.448
4 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 18 10.743 2 1'22.414
5 35 佐野 雄城 TOM'S 18 11.751 6 1'22.541
6 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 18 21.324 5 1'22.463
7 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 18 21.623 7 1'22.595
8 37 古谷 悠河 TOM'S 18 23.365 8 1'22.808
9 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 18 24.219 9 1'22.958
10 60 伊東 黎明 LM corsa 18 24.963 10 1'23.242
11 2 岩澤 優吾 DELiGHTWORKS RACING 18 30.940 11 1'23.308
12 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 18 1'10.621 13 1'24.821
8 清水 康弘 GNSY RACING 15 3 Laps 12 1'24.287

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第9戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 18 27'03.290 1
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 18 1.243 2
3 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 18 2.123 4
4 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 18 3.634 3
5 36 エステバン・マッソン TOM'S 18 4.010 7
6 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 18 5.487 6
7 35 佐野 雄城 TOM'S 18 6.169 5
8 37 古谷 悠河 TOM'S 18 6.608 8
9 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 18 7.623 11
10 2 岩澤 優吾 DELiGHTWORKS RACING 18 9.516 10
11 8 清水 康弘 GNSY RACING 18 14.928 12
12 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 18 1'14.519 13
60 伊東 黎明 LM corsa 12 6 Laps 9

ドライバーズポイント
(全18戦中8戦終了時)

順位ドライバーチームポイント
1 佐野 雄城 TOM'S 53
2 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 53
3 小林 利徠斗 TOM'S 33
6 エステバン・マッソン TOM'S 16