2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第4大会(第10,11,12,6戦)SUGOTGR-DCドライバーの佐野雄城が4レース全てで2位
小林利徠斗が第10戦、第12戦で3位表彰台獲得

2025.09.04(木)- 16:00配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの第4大会(第10,11,12,6戦)がスポーツランドSUGOで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーの佐野雄城(TOM’S)が4戦全てで2位フィニッシュ。同じく育成ドライバーの小林利徠斗(TOM‘S)が第10戦と第12戦で3位表彰台を獲得しました。

TGR-DCドライバーの佐野雄城が4レース全てで2位 小林利徠斗が第10戦、第12戦で3位表彰台獲得

 8月29日(金)から31日(日)にかけて、宮城県のスポーツランドSUGOで2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の第4大会(第10戦、第11戦、第12戦、第6戦)が開催されました。
 前大会から約2か月のインターバルを経て、全6大会18戦で争われている同シリーズも後半戦に入りました。今大会も3レースで行われる予定でしたが、第2大会オートポリスが悪天候により2レースしか行えなかったため、その時に延期となった第6戦を今大会で実施。1大会4レースはドライバーにとっても負担の大きい戦いになりますが、タイトル奪還に向け、チーム一丸となって挑みました。

予選

 29日(金)午後2時より、第10戦と第11戦の予選が各10分間ずつ行われました。第12戦、第6戦はそれぞれ第10戦と第11戦の決勝結果でスターティンググリッドを決定します。
 好天の下で開始された第10戦の予選は、佐野が3番手グリッドを獲得。小林は5番手、TGR DC育成ドライバーのエステバン・マッソン(TOM'S)は6番手となりました。
 10分間のインターバルを経て行われた第11戦の予選は、佐野がタイムを伸ばして2番手グリッドを獲得。マッソンが4番手タイムをマークしましたが、小林はタイムが伸びず7番手グリッドとなりました。

第10戦決勝

 30日(土)午前10時35分、曇り、気温29度のドライコンディションの中、今大会最長の26周で争われる第10戦決勝がスタートしました。
 2番手グリッドの車両がややスタートで遅れた隙を突き、3番手グリッドの佐野が2位へ、5番手グリッドの小林が3位へとポジションアップ。6番手スタートのマッソンは2周目に前車をかわし、5位へと上がりました。
 2位の佐野は序盤にトップから2秒ほど差をつけられたものの、その後はトップと同じペースで周回を重ね、3位の小林はペースに苦しみ、後続に攻められる展開が続きましたが、順位を死守。佐野が2位、小林が3位でチェッカー。佐野は今季6度目の表彰台、小林も前大会岡山から続く4戦連続での表彰台獲得となりました。
 マッソンは最後まで前車をテール・トゥ・ノーズで追い続けましたが逆転には至らず、5位でチェッカーを受けました。

第11戦決勝

 午後3時より、19周で争われる第11戦の決勝が行われました。この頃には強い日差しで気温も急上昇。34度という暑さの中でスタートが切られました。
 2番手グリッドの佐野は、スタートでポールポジションの車両を攻めたものの、パスには至らず2位をキープ。
 後方では、4番手グリッドスタートのマッソンが、1コーナーで他車と接触し、コース外に車両をストップ。
 7番手スタートの小林は、マッソンらによる混乱をかわして4位へとポジションアップしました。
 マッソンの車両撤去のために、2周目にセーフティカーが導入され、7周目から再スタートとなりました。
 2位の佐野は首位を1秒ほどの差で追走、13周目にはこのレースでのファステストラップをマークする速さも見せましたが、抜くまでには至らず、佐野はこのレースも2位でチェッカー。小林は4位フィニッシュとなりました。

第12戦決勝

 31日(日)は曇り、気温26度、スタート前には路面を濡らすまでには至らないものの時折霧雨も混じるコンディション。午前11時20分、全車スリックタイヤを装着し、19周で争われる第12戦決勝がスタートしました。
 前日の第10戦決勝結果により、佐野が2番手、小林が3番手、マッソンは5番手スタート。佐野と小林が順当なスタートを切る後方で、マッソンも好スタートで4位へとポジションアップを果たし、小林にも迫りますがこのバトルは小林が制し、佐野が2位、小林3位、マッソン4位で1周目を終了。
 その後は順位の変動が無いまま周回が重ねられ、徐々に各車の間隔が広がっていく中、佐野はレース後半にペースを上げ、トップとの差を1秒以内に縮めましたが、逆転ならず2位でチェッカー。小林が3位、マッソンが4位フィニッシュとなりました。

第6戦決勝

 第12戦決勝の後、3時間強とやや短めのインターバルで、今大会4レース目となる第6戦の決勝が19周で行われました。この時もスタート前に軽い霧雨に見舞われたものの、路面はドライで、全車スリックタイヤで午後3時20分からのレースに挑みました。
 第11戦の決勝結果により、佐野が2番手、小林は4番手、リタイアとなったマッソンは最後尾13番手からのスタート。佐野は好ダッシュを決めて首位車両に並びかけますがパスには至らず。4番手の小林は2コーナーから3コーナーにかけてのバトルでひとつ順位を落としました。最後尾スタートのマッソンは好ダッシュで一気に8位へと5ポジションアップ。
 2位の佐野は序盤からぴたりと首位の車両に着いていき、トップ2台が3位以下をどんどん引き離して行く展開となりました。
 7周目、佐野がスタート前に僅かに動いてしまっていたとして、決勝結果に5秒加算のタイムペナルティという判定が下されました。しかし、佐野は逆転優勝を狙って首位とコンマ5秒ほどの差を維持したまま、後続との差をさらに広げていきました。
 5位の小林と、2周目に7位に上がったマッソンも、前の車両とコンマ5秒以内での僅差のバトルを展開しました。
 佐野は2位でチェッカー。5秒のタイム加算ペナルティを受けましたが、3位の車両とは5秒以上の差がついており、最終結果も2位で、今大会は4戦全てで2位表彰台という結果となりました。
 最後まで前車を攻め続けた小林とマッソンは追い抜きが叶わず、5位と7位でフィニッシュしました。

佐野 雄城(TOM'S #35)
エステバン・マッソン(TOM'S #36)
小林 利徠斗(TOM'S #38)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第10戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 26 32'21.980 1 1'12.568
2 35 佐野 雄城 TOM'S 26 1.814 3 1'12.893
3 38 小林 利徠斗 TOM'S 26 13.181 5 1'13.014
4 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 26 14.202 2 1'12.869
5 36 エステバン・マッソン TOM'S 26 14.962 6 1'13.065
6 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 26 15.979 4 1'12.912
7 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 26 16.423 9 1'13.284
8 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 26 21.837 8 1'13.195
9 37 古谷 悠河 TOM'S 26 29.044 7 1'13.109
10 60 伊東 黎明 LM corsa 26 31.092 10 1'13.286
11 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 26 1'05.900 11 1'14.936
12 8 清水 康弘 GNSY RACING 25 1 Lap 12 1'15.556
13 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 24 2 Laps 13 1'15.640

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第11戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 19 28'11.612 1 1'12.554
2 35 佐野 雄城 TOM'S 19 1.173 2 1'12.854
3 37 古谷 悠河 TOM'S 19 7.168 6 1'13.078
4 38 小林 利徠斗 TOM'S 19 8.195 7 1'13.128
5 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 19 8.513 8 1'13.322
6 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 19 12.200 9 1'13.372
7 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 19 13.344 5 1'12.916
8 60 伊東 黎明 LM corsa 19 18.637 10 1'13.398
9 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 19 42.918 13 1'16.121
10 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 19 52.369 12 1'15.835
11 8 清水 康弘 GNSY RACING 19 58.165 11 1'15.457
51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 1 18 Laps 3 1'12.856
36 エステバン・マッソン TOM'S 0 4 1'12.915

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第12戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 19 23'33.080 1
2 35 佐野 雄城 TOM'S 19 0.504 2
3 38 小林 利徠斗 TOM'S 19 5.675 3
4 36 エステバン・マッソン TOM'S 19 10.553 5
5 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 19 13.021 4
6 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 19 13.603 6
7 37 古谷 悠河 TOM'S 19 14.369 9
8 60 伊東 黎明 LM corsa 19 26.138 10
9 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 19 26.273 7
10 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 19 53.055 11
11 8 清水 康弘 GNSY RACING 19 1'12.150 12
12 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 19 1'26.930 13
13 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 17 2 Laps 8

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第6戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 19 23'34.444 1
2 35 佐野 雄城 TOM'S 19 5.940 2
3 37 古谷 悠河 TOM'S 19 6.882 3
4 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 19 11.546 5
5 38 小林 利徠斗 TOM'S 19 12.377 4
6 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 19 17.568 6
7 36 エステバン・マッソン TOM'S 19 18.100 13
8 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 19 18.945 12
9 60 伊東 黎明 LM corsa 19 20.745 8
10 58 ケイレン・フレデリック B-MAX RACING TEAM 19 21.624 7
11 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 19 1'01.633 9
12 8 清水 康弘 GNSY RACING 19 1'06.370 11
13 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 19 1'07.294 10

ドライバーズポイント
(全18戦中12戦終了時)

順位ドライバーチームポイント
1 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 95
2 佐野 雄城 TOM'S 81
3 小林 利徠斗 TOM'S 48
6 エステバン・マッソン TOM'S 21