2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第6大会(第16,17,18戦)もてぎ TGR-DCドライバーの小林利徠斗と佐野雄城が
最終大会の3レース全てで2位、3位表彰台獲得

2025.12.03(水)- 13:00配信

 スーパーフォーミュラ・ライツの今季最終大会となる第6大会(第16,17,18戦)がモビリティリゾートもてぎで行われ、3レース全てでTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーの小林利徠斗(TOM‘S)が2位、佐野雄城(TOM’S)が3位表彰台を獲得しました。

TGR-DCドライバーの小林利徠斗と佐野雄城が最終大会の3レース全てで2位、3位表彰台獲得

 11月29日(土)、30日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2025年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の第6大会(第16戦、第17戦、第18戦)が開催されました。
 全6大会18戦で争われている今季の同シリーズも、最終大会を迎えました。前大会の富士ラウンドから3か月弱という長いインターバルを経ての開催。既に前大会でドライバーズチャンピオンは決定してしまいましたが、ランキング2位の佐野、同3位の小林、そして同じくTGR-DC育成ドライバーのエステバン・マッソン(TOM'S)は、最後まで好成績を目指し今大会に臨みました。

予選

 29日(土)午前8時50分より、第16戦と第17戦の予選が各10分間ずつ行われました。第18戦のスターティンググリッドは第16戦の決勝結果で決定されます。
 好天には恵まれたものの、気温が10度に満たない寒さの中で開始された第16戦の予選は、各車タイヤが暖まっていくに連れて徐々にタイムアップ。佐野がラストラップの6周目に1分43秒147をマークするも、0.012秒ポールタイムには届かず、2番手グリッドを獲得。小林はピットロードの渋滞でコースインが遅れた影響もあり、ぎりぎりで6周目のアタックに入ることができず、佐野と0.145秒差の3番手に終わりました。
 10分間のインターバルを経て行われた第17戦の予選も、佐野は2番手。またも他の選手より1周少ない5周のアタックとなった小林は、佐野と0.009秒差までタイムを詰めたものの3番手となりました。
 マッソンは第16戦が8番手、第17戦は9番手となりました。

第16戦決勝

 予選の後、晴れ、気温17度、路面温度26度のコンディションの中、午後2時10分より14周で争われる第16戦の決勝が行われました。
 最前列2番手グリッドの佐野はスタートでホイールスピンを喫して出遅れ、3番手グリッドの小林が2位へ。佐野は一旦4位に後退しますが、すぐにS字コーナーで抜き返して3位へと順位を上げました。
 8番手グリッドのマッソンは、スタート直後、中団グループの争いで順位を入れ替え合うも、スタートと同じ8位で1周目を終えると、前の車両を1秒以内の差で追い続けました。
 2位へ上がった小林は、首位を追うもじりじりと離されていく展開に。
 中盤戦は各車膠着状態となりましたが、10周目にヘアピンでコースオフしグラベルに停まった車両が出たことで、セーフティカー(SC)が導入。各車のマージンは無くなり、残り2周で再スタートとなりました。
 小林、佐野、マッソンは再スタートでも順位を上げるには至らず、小林が2位、佐野は3位でチェッカーを受け表彰台を獲得。マッソンは8位フィニッシュとなりました。

第17戦決勝

 30日(日)9時5分より、14周で争われる第17戦決勝が行われました。この日も空は晴れ、前日の予選時よりは高い気温12度、路面温度15度のコンディション。
 3番手グリッドの小林は好スタートを決め、佐野をかわして2位浮上。佐野は3位に後退。
 後方では、中団グループの車両が5コーナーで接触してスピンし、ストップ。その先のS字コーナーでも数台がコースアウトし、1周目からSCが導入されることとなりました。
 9番手からスタートしたマッソンは、この混乱をかわし、6位へと順位を上げました。
 5周目に再スタートが切られましたが、大きな順位変動はなく周回が進みました。
 小林は終始0.5秒ほどの差で首位を追い、最後まで逆転のチャンスを伺いましたが抜くまでには至らず、2戦連続で2位フィニッシュ。佐野も連続3位。マッソンは6位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たしました。

第18戦決勝

 第17戦のあと、午後1時30分より今季最終戦、19周で争われる第18戦の決勝が行われました。
 第16戦決勝結果により、小林は2番手、佐野は3番手、マッソンは8番手からスタート。最前列2番手グリッドの小林は、スタートで僅かにホイールスピンを喫して出遅れ、後方4番手グリッドから好スタートを切った三井優介(DELiGHTWORKS)に並ばれかける展開に。サイド・バイ・サイドでのバトルをしのいで2位を堅守。3番手グリッドの佐野はスタートで出遅れ、三井の先行を許しましたが、5コーナーで抜き返して3位へ復帰しました。
 8番手からスタートしたマッソンはポジションをキープ。周回を重ね、上位勢が徐々に間隔が開いていく中、マッソンはコンマ5秒ほどの差を保ったまま前車を追いました。
 19周と長いレースで、各車タイヤの摩耗もコントロールしながらの戦いとなりましたが、最後まで大きな順位変動はなくチェッカー。小林が2位、佐野が3位となり、小林と佐野はこの週末の3連戦全てで2位、3位表彰台という結果に。マッソンは8位に終わりました。
 今季の同シリーズ全18戦を終えて、デビューイヤーながら4勝を含む表彰台12回獲得の活躍を見せた佐野がランキング2位。2年目の小林は1勝、表彰台12回でランキング3位。日本でのデビューイヤーとなったマッソンは表彰台に3回上り、ランキング7位となりました。

佐野 雄城(TOM'S #35)
エステバン・マッソン(TOM'S #36)
小林 利徠斗(TOM'S #38)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第16戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 14 26'24.636 1 1'43.135
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 14 0.796 3 1'43.292
3 35 佐野 雄城 TOM'S 14 1.695 2 1'43.147
4 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 14 2.944 4 1'43.494
5 2 山越 陽悠 DELiGHTWORKS RACING 14 3.555 6 1'43.748
6 37 古谷 悠河 TOM'S 14 4.283 7 1'43.883
7 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 14 5.817 9 1'44.238
8 36 エステバン・マッソン TOM'S 14 6.427 8 1'43.956
9 51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 14 6.905 5 1'43.701
10 60 伊東 黎明 LM corsa 14 7.898 11 1'44.587
11 58 松井 啓人 B-MAX RACING TEAM 14 8.703 10 1'44.412
12 8 清水 康弘 GNSY RACING 14 11.391 13 1'46.291
13 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 14 14.047 14 1'46.532
14 6 KEN ALEX Buzz Racing 14 14.185 12 1'45.147
r 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 11 3Laps 15 1'46.590

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第17戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイム
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 14 29'51.197 1 1'42.597
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 14 0.758 3 1'42.915
3 35 佐野 雄城 TOM'S 14 2.858 2 1'42.904
4 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 14 5.300 5 1'43.250
5 2 山越 陽悠 DELiGHTWORKS RACING 14 6.406 4 1'43.186
6 36 エステバン・マッソン TOM'S 14 10.029 9 1'43.906
7 60 伊東 黎明 LM corsa 14 12.281 11 1'44.358
8 6 KEN ALEX Buzz Racing 14 24.803 12 1'45.144
9 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 14 29.744 15 1'46.390
58 松井 啓人 B-MAX RACING TEAM 0 6 1'43.806
51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 0 7 1'43.816
37 古谷 悠河 TOM'S 0 8 1'43.835
1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 0 10 1'43.993
30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 0 13 1'46.068
8 清水 康弘 GNSY RACING 0 14 1'46.171

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第18戦 結果表

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッド
1 50 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 19 33'19.957 1
2 38 小林 利徠斗 TOM'S 19 0.995 2
3 35 佐野 雄城 TOM'S 19 3.688 3
4 2 山越 陽悠 DELiGHTWORKS RACING 19 11.865 5
5 3 三井 優介 DELiGHTWORKS RACING 19 12.658 4
6 37 古谷 悠河 TOM'S 19 24.308 6
7 1 卜部 和久 B-MAX RACING TEAM 19 26.907 7
8 36 エステバン・マッソン TOM'S 19 27.690 8
9 60 伊東 黎明 LM corsa 19 28.803 10
10 8 清水 康弘 GNSY RACING 19 56.699 12
11 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 19 1'02.455 13
12 6 KEN ALEX Buzz Racing 19 1'03.016 14
13 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM 19 1'12.688 15
14 58 松井 啓人 B-MAX RACING TEAM 17 2Laps 11
51 ザック・デビッド B-MAX RACING TEAM 出走せず 9

ドライバーズポイント
(シーズン終了時最終結果)

順位ドライバーチームポイント
1 野村 勇斗 B-MAX RACING TEAM 153
2 佐野 雄城 TOM'S 104
3 小林 利徠斗 TOM'S 85
7 エステバン・マッソン TOM'S 31