FIA-F4選手権が富士スピードウェイで開幕。第1戦ではTGR-DC RS育成ドライバーとして今季から同シリーズに参戦する五十嵐文太郎(TGR-DC RS F4)がデビューウィン。第2戦では同シリーズ2年目の武藤雅奈(TGR-DC RS F4)が初優勝、五十嵐は3位で連続表彰台を獲得しました。
5月1日(金)から4日(月)にかけて、静岡県・富士スピードウェイでFIA-F4選手権の2026年第1大会(第1戦、第2戦)が行われました。
トップドライバーを目指す若手ドライバーがしのぎを削る同シリーズは、今季で12シーズン目を迎えます。過去には坪井翔、宮田莉朋、小林利徠斗、鈴木斗輝哉らがチャンピオンを獲得し、トップドライバーへの道を歩んでいます。
今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)育成ドライバーとして、シリーズ2年目を迎える
19歳の三浦柚貴(TGR-DC RS F4)、17歳の武藤、そして昨年のTGR-DC RS選考会で選出された17歳の酒井涼(TGR-DC RS F4)、18歳の五十嵐、濱邊誠己(TGR-DC RS F4)、寺島知毅(TGR-DC RS F4)の6名がチャンピオンクラスに参戦します。
予選
2日(土)快晴の空のもと、午後1時10分より20分間のチャンピオンクラスの予選が行われました。ベストタイムで第1戦、セカンドベストタイムで第2戦のスターティンググリッドが決定されます。
今季の同シリーズは、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスの各クラスでそれぞれ決勝レースを行う方式に変更。大会スケジュールの都合上、予選は決勝の前日に行われ、チャンピオンクラスには32台もの車両が出走。激しいタイムアタック合戦が繰り広げられました。
セッション序盤から酒井涼、五十嵐、武藤が上位を争う展開となり、ベストタイム、セカンドベストタイム共に2番手を0.2秒以上引き離す好タイムをマークした酒井涼が両レースのポールポジションを獲得しました。
武藤が両レース共に2番手。そして五十嵐が両レースとも3番手で続きました。
三浦は第1戦11番手、第2戦8番手。寺島が第1戦15番手、第2戦13番手。濱邊は第1戦25番手、第2戦24番手となりました。
第1戦決勝
3日(日)午前9時20分より、14周で争われる第1戦決勝レースが開始されました。
酒井涼、武藤、五十嵐のトップ3台は順位変動なくスタートを切りましたが、1周目から激しいバトルが展開され、ヘアピンに3台が並んで侵入。五十嵐はブレーキをロックさせてしまった武藤のインをついて2位浮上。その後、ダンロップコーナーでは4位の車両も含めた四つ巴のバトルに。それでも酒井涼が首位を守り、五十嵐が2位、武藤は4位で2周目に突入しました。
2周目も接近戦が各所で繰り広げられる中、コカ・コーラコーナーで3位を抜き返した武藤がダンロップコーナーで4位の車両に追突されスピン。最後尾近くまで順位を落とすこととなってしまいました。
3周目、GRコーナー(1コーナー)で接触によりストップした車両が発生したため、4周目からセーフティカー(SC)が導入。車両排除後、7周目からレースが再開されました。
再スタート直後から長いストレートでスリップストリームを使い合ってのバトルとなる中、首位の酒井涼はポジションをキープ。しかし後続の車両にまたも接触によるアクシデントが発生し、2度目のSC導入。
11周目、残り4周で再スタート。2位の五十嵐はGRコーナーで酒井涼のインをついて前に出ると、酒井涼がコカ・コーラコーナーで抜き返し、ダンロップコーナーでは再び五十嵐が前。激しい攻防が繰り広げられました。
この酒井涼と五十嵐の首位争いに、さらに2台が加わり、酒井涼が2位、五十嵐が3位でファイナルラップへ突入しました。酒井涼はGRコーナーで首位の車両に並ぶと、その後も抜きつ抜かれつの攻防が続き、ヘアピン進入でインをさしました。しかし、この後で2台を追っていた五十嵐は前の2台がややアウトに膨らんだ隙を逃さず、さらにインをついてヘアピン立ち上がりで首位を奪うと、そのまま逃げ切ってトップチェッカー。五十嵐が激しいバトルを制し、見事デビューウィンを飾りました。
酒井涼は5位でチェッカーを受けましたが、レース後に5秒加算のタイムペナルティが科されるなど、上位勢にペナルティが多発したことで順位が変動。三浦が4位、ほぼ最後尾から素晴らしい追い上げを見せた武藤が6位、こちらも18番手グリッドから追い上げた寺島が7位、酒井涼が9位でポイントを獲得しました。
第2戦決勝
4日(月)は好天に恵まれ、前夜の暴風で濡れた路面もほぼ乾いた午前9時20分より、14周で争われる第2戦決勝が開始されました。
スタートでは、ポールポジションの酒井涼が出遅れ、五十嵐が首位を奪取。酒井涼は前に出られた車両にGRコーナー進入で追突、そのイン側にいた武藤が2位に浮上し、酒井涼は3位につけました。追突された車両はスピンを喫し、後続の車両にも接触によるアクシデントが発生、ストップした車両が出たため、1周目からSCが導入されました。
4周目に再スタートが切られると、GRコーナー進入でインを守る首位の五十嵐を、クロスラインを取った武藤が2コーナー立ち上がりでかわして首位に。五十嵐はさらに酒井涼にもかわされますが、ダンロップコーナーで抜き返すなどまたも激しいバトルとなりました。
五十嵐と酒井涼は翌周も2位を争いますが、先の追突に対して酒井涼にドライブスルーペナルティの裁定が下され、これで酒井涼は上位争いから脱落となってしまいました。
首位に立った武藤は、2位以下を引き離して行き、後半は独走態勢に。
武藤は最終的に2位に6秒以上の差をつけてのトップチェッカー。参戦2年目で念願の初勝利を飾りました。五十嵐は3位でフィニッシュし、2戦連続の表彰台を獲得。
8番手スタートの三浦は、中盤に激しい4位争いを繰り広げ、6位でチェッカーを受けました。







