イベントレポート
54台ものヴィッツが熱戦! Vitzレース 2017グランドファイナル
ウェルカムセレモニーの華やかさから打って変わって、レーシングコースでは緊張感が溢れるNetz Cup Vitz RACEの2017 Grand Finalが行われました。このレースは北海道、東北、関東、関西、西日本と5つの各シリーズのチャンピオンと上位ランカーによる"Vitzレーサー日本一決定戦"です。昨年より10台以上多い54台の決勝レース(8ラップ)は、常にテール・トゥ・ノーズの熱戦が繰り広げられました。
最終ラップに入る直線ではトップの北田和哉選手(4号車)と2、3番手の水谷大介選手(25号車)、峯幸弘選手(1号車)の3台が接触ギリギリのスリーワイド・バトルに! このバトルで3番手からトップを奪った峯選手が逃げ切って優勝。苦しんだ予選5位からの大逆転でグランドファイナル連覇を決めました。2位は水谷選手。3位争いは最終ラップの直線で3台のサイド・バイ・サイドとなり、デパマン石渡選手(62号車)が北田選手のわずか0.046秒前に出て3位となりました。
SUPER GT GT500トークショー 国本選手、相方に言いたいことは?
SUPER GT GT300クラス同様、SUPER GT GT500クラスのトークショーでも「相方に言いたいことは?」というのがテーマの一つに。
ジェームズ・ロシター選手は中嶋一貴選手へ「オートポリスでの予選は、いったいどうしたの!と聞きたい」
大嶋選手がアンドレア・カルダレッリ選手へ「なぜ今日いないんだ!」(TGRF欠席)
などと、さまざまな言いたいことが飛び出しました。そんななか、国本選手は関口選手に対して言いたいことは?と聞かれると
「何もないです。完璧ですよ」と即答。なかなか「完璧」なんて言葉、即答できませんよね。国本選手と関口選手の強い信頼関係が見えた瞬間でした。
TGRFラリー出走全車がデモンストレーションランを披露
TGRFラリー選手権の2戦が開催されている合間に、その参戦車両がスペシャルパフォーマンスエリアでパフォーマンスを披露。SS2と同じコースなだけに各選手とも走りは真剣そのもの。集まったギャラリーのために、白煙をあげてのドーナツターンとガードレールぎりぎりを攻める迫力満点の走りと、水谷成克ラリーアナウンサーの場内実況でスペシャルパフォーマンスエリアを盛り上げました。
燃料電池車MIRAIも走る
燃料電池車のMIRAIのラリーカー(2015年のWRCドイツラリーや全日本ラリー、日本国内で行われている電気自動車レースなど出場)も登場。このクルマでレース活動を行っているモータージャーナリストの国沢光宏選手のドライブで同乗体験ができました。抽選で選ばれた同乗者は口をそろえて、モーターならではの強大なトルクがすごかった、と感想を漏らしていました。市販車のMIRAIは、かすかな空気の吸気音しかしない、ということで、今回はあえて、音を追加してのデモ走行となりました。
レーシングドライバーの助手席で同乗体験
レーシングカー同乗には、今年はニュルブルクリンク24時間参戦のRC(木下隆之選手)、86(影山正彦選手)、スーパー耐久のRC350(嵯峨宏紀選手)、86(松井孝允選手)などが登場。WECやSUPER GTの舞台となる富士スピードウェイのレーシングコースを本物のレースさながらのスピードで走ってくれました。
好天に恵まれただけにフロントウインドウには美しい富士山も見えたそうですが、中には景色を楽しむ余裕が無かった方もいたようです。普段運転する数段階上のスピードに同乗者は驚いていました。