WEC 2019-2020年 第8戦(最終戦)バーレーン8時間レース 公式練習初日TOYOTA GAZOO Racing
TS050 HYBRID ラストレースへの初日は順調にスタート

2020.11.13(金)- 04:45配信

11月12日(木)、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となるバーレーン8時間レースが開幕。TOYOTA GAZOO Racingはル・マン24時間レース3連覇を果たしたTS050 HYBRIDの最後のレースへ向け、夜間を含む最初の練習走行に臨みました。

TS050 HYBRID ラストレースへの初日は順調にスタート

TS050 HYBRID #7号車:

(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習1回目: 2番手 (1分43秒949), 37周

TS050 HYBRID #8号車

(セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)
公式練習1回目: 1番手 (1分43秒457), 36周

9月のル・マン24時間レース以来となるサーキットにTS050 HYBRIDと共に戻ったチームは、2021年シーズンよりハイパーカー規定となることにより、LMP1車両としては最後、そしてドライバーズチャンピオンを決定するレースとなるこのバーレーン8時間レースに向けた準備を進めました。
今イベント最初の走行機会となるこの公式練習1回目は、12日(木)現地時間夕方6時、気温28度というコンディションで開始されました。このセッションでは、シリーズ第7戦を終えた時点でランキングトップにつける、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が1分43秒457でトップタイムをマーク、同ランキング2位のマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は1分43秒949で2番手となりました。
TOYOTA GAZOO Racingは前戦ル・マン24時間を終えた時点で、2018-2019年シーズンに続き、2年連続チーム部門での世界チャンピオンは確定しています。残るドライバーズタイトルについては、7号車、8号車のどちらか、14日(土)の決勝レースで勝利した方が獲得することになります。
今季、7号車は2019年12月のバーレーン戦で勝利を挙げています。このレースでは、ランキング2位の7号車と比較し、現時点での選手権ポイントの差から算出された、理論上1周あたり0.54秒差にあたるサクセス・ハンディキャップがランキング首位の8号車へ課せられます。
チームの目標は、このTS050 HYBRIDのラストレースを、2台揃ってトラブル無く、最後まで戦ってドライバーズチャンピオンを決めることです。そのための第一歩となる初日のセッション、2台は順調にセットアップの周回を重ね、2台合計73周、395kmを走破しました。
明日13日(金)は昼間に2度の練習走行を行い、その後、夜間セッションとして予選を実施。この予選でポールポジションを獲得した車両が、まず最初に1点を獲得することになります。

小林可夢偉(7号車):

セッション終盤に摩耗してきたタイヤで数周しただけですが、ペース悪くなく走れました。ここバーレーンの路面は、いつも最初の練習走行ではグリップが低く、この後どう変化していくかを見極める必要があります。まだレースウィークは始まったばかりで、この後の2日間で我々チーム2台の相対するパフォーマンスは変わっていくでしょうし、明日になれば路面や車両調整などより分かってくると思います。

マイク・コンウェイ(7号車):

今日は順調でした。セッション前半は各種チェックに費やし、セッティングの方向性が正しいことを確認しました。グリップは良いのですが、今日はタイヤの摩耗が激しく、それをはかった上で車両のバランスを見出していくことになります。また、私が走行していたときはコース上のトラフィックが激しく、ラップタイムはあまり参考にならないと思います。

ホセ・マリア・ロペス(7号車):

数多くの車両チェックをこなし、我々にとっては良いスタートとなりました。まだ結論を出すには早すぎますが、我々はバランスを調整し、システムや燃料カット、ブースト配分など様々な領域の作業を開始し、多くのデータを収集しました。今日のセッションは満足行くものとなり、明日も楽しみです。

中嶋一貴(8号車):

我々は幾つかの異なる領域の調整を行い、サクセス・ハンディキャップへの最適化にもトライしました。まだセットアップ面でやるべきことは残っていますが、レースウィーク最初のこの段階では予定通りです。今日は、7号車に対し、やや大きな差がつきましたが、2台共に決勝レースへ向けて改良を進めていくので、この公式練習1回目だけではまだ何も分かりません。明日金曜日がどうなるかだと思っています。

セバスチャン・ブエミ(8号車):

今日は早い時間からサーキットに来ていましたが、TS050 HYBRIDをドライブできたのは、ようやく夜間に入ってからで、長い一日でした。周回数は少なかったのですが、良い調整ができました。今回のレースはTS050 HYBRIDをドライブできる最後のレースになるので、とにかく楽しみたいと思っています。まずは今日のセッションで収集した全てのデータを分析し、明日へ向けて改良を進めていきます。

ブレンドン・ハートレー(8号車):

今日の公式練習1回目はトラブル無く、テストプログラムも上手く行きました。サクセス・ハンディキャップにより7号車と大きな差があることは分かっていますが、その差を縮めるべく、車の全てを絞り出したいと思っています。今日の練習走行は順調で、予定していた全ての内容をこなすことができたので満足しています。

WEC 第8戦 バーレーン8時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
18セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
361:43.457
27マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
371:43.949
329フリッツ・ヴァン・イアード
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
ニック・デ・フリース
レーシング・チーム・ネーデルランド/
Oreca 07-Gibson
401:47.955
436トーマス・ローラン
アンドレ・ネグラオ
ピエール・ラグ
シグナテック・アルピーヌ・エルフ/
Alpine A470-Gibson
301:48.126
538ロベルト・ゴンザレス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
アンソニー・デビッドソン
イオタ/
Oreca 07-Gibson
341:48.303
バーレーン・インターナショナル・サーキット