WEC 2019-2020年 第8戦(最終戦)バーレーン8時間レース 予選TOYOTA GAZOO Racing
TS050 HYBRID 7号車が最後のポールポジションを獲得

2020.11.14(土)- 03:45配信

11月13日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦バーレーン8時間レースの予選が行われ、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組のTS050 HYBRID 7号車がポールポジションを獲得しました。

ポールポジションを獲得したTS050 HYBRID 7号車

TS050 HYBRID #7号車:

(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習2回目: 1番手 (1分42秒857), 40周公式練習3回目: 2番手 (1分43秒659), 27周公式予選: 1番手 (平均1分40秒747)

TS050 HYBRID #8号車

(セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)
公式練習2回目: 2番手 (1分44秒004), 34周公式練習3回目: 1番手 (1分43秒557), 32周公式予選: 2番手 (平均1分41秒498)

このポールポジション獲得により、7号車の3人のドライバーは選手権ポイント1点を追加。2台のポイント差は6点となりました。予選は2人のドライバーが記録したそれぞれのベストタイム平均で競われ、平均1分40秒747をマークした7号車が、今季最終戦のポールシッターとなりました。目下ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組 TS050 HYBRID 8号車は、7号車に対し1周あたり0.54秒のサクセス・ハンディキャップを負ってこの予選に臨みましたが、平均タイムで0.751秒及ばず2番手となり、この結果、LMP1時代を締めくくるレースは、TS050 HYBRIDが最前列を占めてスタートすることとなりました。既にTOYOTA GAZOO Racingがチーム部門での選手権タイトルを決めていることもあり、LMP1クラスのライバルはこの最終戦を欠場。これにより今大会の注目は、2台のTS050 HYBRIDによるドライバーズタイトル争いとなり、日曜日の決勝レースで勝利した方がチャンピオンの栄冠を勝ち取ります。昼間の2度にわたる練習走行セッションは好天の下で行われ、気温は27度まで上昇。その後、日没のあと現地時間午後6時半よりLMPクラスの予選が開始されました。予選セッション開始と共に、8号車のハートレーがコースインしアタックする一方で、7号車はコンウェイがピットレーンで数分間待機してからのアタックで最速タイムをマーク。2台のTS050 HYBRIDはピットへ戻り、ドライバー交代を行いました。他のLMP1クラスとの争いがない今大会、明日の8時間レースでは暑さの中でのタイヤ摩耗が重要な要素となることもあり、どちらも新品タイヤを温存するために、タイヤは交換せずに2人目のアタックに入りました。8号車の中嶋はクリーンなアタックラップで8号車の最前列グリッドを確定すると、7号車のロペスも好タイムをマークし、7号車にとっては今季3度目となるポールポジションを獲得。シーズンを締めくくるレースのスタートを理想的なポジションからスタートすることとなります。

マイク・コンウェイ(7号車):

ポールポジションと、ポイントを獲得できたことに満足しています。私のアタックラップはクリーンで上手く行きました。ミスを犯さないことを最優先にしたアタックでしたが、結果、明日の決勝は最高のスターティングポジションから1コーナーに向かうことができるので嬉しく思います。ホセのアタックも見事でしたし、チームも良くやってくれました。ポールポジションが取れて良い気分です。これでレースウィークの最初の関門が終わりましたが、最も重要な明日の一日へ向けて集中していきます。

ホセ・マリア・ロペス(7号車):

まず1歩近づくことができましたが、まだ我々にとって非常にハードな8時間レースが残っています。風向きが頻度高く変わるので予選に向けたセットアップでは苦労しました。楽に見えたかも知れず、大変な作業でしたが、予選でのTS050 HYBRIDは最高でした。マイクが素晴らしいアタックを見せてくれたので、ポールを決めなくてはと思っていました。8号車の前でスタートできるのは良いことですが、このポジションをレース終了まで死守したいと思っています。

中嶋一貴(8号車):

今回、予選はそれほど重要ではありませんので、我々としては完全に決勝レースに照準を合わせていました。我々8号車はロングランでのタイヤ摩耗に苦しめられており、厳しい週末となっています。予選も最高の感触であったわけではなく、決勝へ向けて新しいことを試す時間はもうありません。これからデータを確認し、決勝レースで最大のパフォーマンスを発揮できるよう頑張ります。

ブレンドン・ハートレー(8号車):

サクセス・ハンディキャップがあったので2番手になることは予想していました。クリーンなアタックラップでしたが、決勝レースへ向けてタイヤを温存しました。路面コンディションも簡単ではなく、風向きが変わりやすく、11月とは思えない暑さにも苦しめられました。明日の決勝レースで全てが決まるので、TS050 HYBRIDから全てを引き出し、クリーンなレースを戦いたいと思います。

WEC 第8戦 バーレーン8時間レース 公式練習2回目結果

順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
17マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
401:42.857
28セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
341:44.004
329フリッツ・ヴァン・イアード
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
ニック・デ・フリース
レーシング・チーム・ネーデルランド/
Oreca 07-Gibson
381:48.601
436トーマス・ローラン
アンドレ・ネグラオ
ピエール・ラグ
シグナテック・アルピーヌ・エルフ/
Alpine A470-Gibson
411:50.302
522フィル・ハンソン
フィリペ・アルバカーキ
ポール・ディ・レスタ
ユナイテッド・オートスポーツ/
Oreca 07-Gibson"
301:50.407

WEC 第8戦 バーレーン8時間レース 公式練習3回目結果

順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
18セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
321:43.557
27マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
271:43.659
337ホー・ピン・タン
ガブリエル・オーブリ
ウィル・スティーブンス
ジャッキー・チェン・DCレーシング/
Oreca 07-Gibson
281:48.598
422フィル・ハンソン
フィリペ・アルバカーキ
ポール・ディ・レスタ
ユナイテッド・オートスポーツ/
Oreca 07-Gibson"
241:48.810
536トーマス・ローラン
アンドレ・ネグラオ
ピエール・ラグ
シグナテック・アルピーヌ・エルフ/
Alpine A470-Gibson
241:49.134

WEC 第8戦 バーレーン8時間レース 公式予選結果

順位No.ドライバー名チーム/車種平均タイム
17マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
1:40.747
28セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
1:41.498
322フィル・ハンソン
フィリペ・アルバカーキ
ポール・ディ・レスタ
ユナイテッド・オートスポーツ/
Oreca 07-Gibson"
1:47.060
437ホー・ピン・タン
ガブリエル・オーブリ
ウィル・スティーブンス
ジャッキー・チェン・DCレーシング/
Oreca 07-Gibson
1:48.238
536トーマス・ローラン
アンドレ・ネグラオ
ピエール・ラグ
シグナテック・アルピーヌ・エルフ/
Alpine A470-Gibson
1:48.470
ポールポジションを獲得したマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス