WEC2024年シーズン第6戦 ローンスター・ル・マン 予選・ハイパーポールTOYOTA GAZOO Racing、
僅差の予選・ハイパーポールで7号車が9番手、8号車は12番手から決勝へ

2024.09.01(日)- 9:10配信

 8月31日(土)、米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦ローンスター・ル・マンの予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは、7号車がハイパーポールへ進出し9番手、8号車は12番手グリッドから明日の決勝をスタートすることとなりました。

僅差の予選・ハイパーポールで7号車が9番手、8号車は12番手から決勝へ

 全8戦で争われている今季のWECは、今大会を入れて残すところ3戦となる中、TGRは6シーズン連続での世界チャンピオンを目指し、わずか4ポイント差で首位を追っています。激戦が続く今季、久しぶりのCOTA開催となった今大会も、決勝レースのスターティンググリッドを争う予選で、非常に僅差でのアタックが繰り広げられました。

 小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は、9番手グリッド。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、12番手グリッドからのスタートとなります。

 この日は先に行われた公式練習3回目のセッションから、2台のGR010 HYBRIDを含めた上位5台が僅か0.072秒内に入るという、非常にタイムが接近した争いとなりました。その後、うだるような暑さの中で、現地時間午後3時40分よりハイパーカークラスの予選が開始されました。

 気温が33度まで上昇する中、7号車は小林、8号車はブエミがアタックを担当し、予選に続いて行われる決勝スターティンググリッドトップ10を決めるハイパーポールへの進出を目指し、コースへ向かいました。

 両ドライバーは共に新しいミディアムコンパウンドタイヤを装着し、2周のアタックラップに入りました。小林はアタック2周目で、それまでのタイムを1秒以上も更新し、8番手でハイパーポール進出を決めました。一方ブエミは、タイムを更新するもトップ10内に僅差で及ばず12番手。ここで予選を終えることとなりました。

 ハイパーポールへと進出した小林の7号車は、最初のアタックラップで予選セッションよりもタイムを更新しましたが、ライバル勢も大幅にタイムアップ。更なるタイム更新を狙いましたが、最終セクターでタイムを伸ばせず、ポールポジションと0.561秒差の9番手となりました。

 予選の結果は満足いくものではありませんでしたが、チームは決勝で重要な選手権ポイントを獲得するという目標へ向けての決意を固めています。チームスピリットと経験を活かし、ハイパーカーの強力なライバル達とテキサスの暑さという強敵に立ち向かいます。6時間で争われる第7回ローンスター・ル・マンの決勝レースは、現地時間9月1日(日)午後1時(日本時間翌2日午前3時)にスタートが切られます。

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)

 予選9番手という結果はもちろん望んでいたものではありません。全力を尽くしましたが、十分ではありませんでした。明日の決勝レースも我々にとってはさらに厳しいものになるでしょうが、それが現実です。非常にタイムの接近したセッションで、チーム全員が頑張ってくれましたが、足りなかったということです。これから長い時間をかけてチームミーティングを行い、決勝レースでは良いポジションへと上げていけるよう、準備を進めていきます。もちろん、我々の目標は世界チャンピオン獲得なので、最後まで決して諦めることなくベストを尽くします。

セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)

 我々8号車が予選12番手、7号車が9番手という結果には少し残念な気持ちがあります。もっと良い結果を期待していました。私のアタックラップでは幾つかミスがあり、それがなければハイパーポールには進出できていたと思います。しかし、決勝レースでは全力を尽くします。長く暑いレースになると思いますが、良い戦略で高い信頼性を発揮し高ポイント獲得を目指して戦います。

WEC第6戦ローンスター・ル・マン 公式練習第3回目結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
12アール・バンバー
アレックス・リン
キャデラック・レーシング/
キャデラック V-Series.R
271:51.471
250アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
291:51.511
37マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
271:51.533
483ロバート・クビサ
ロバート・シュワルツマン
イーフェイ・イエ
AFコルセ/
フェラーリ 499P
281:51.534
58セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
301:51.543

WEC第6戦ローンスター・ル・マン 公式予選結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
151アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:50.734
250アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:51.059
32アール・バンバー
アレックス・リン
キャデラック・レーシング/
キャデラック V-Series.R
1:51.073
483ロバート・クビサ
ロバート・シュワルツマン
イーフェイ・イエ
AFコルセ/
フェラーリ 499P
1:51.233
535ポール=ルー・シャタン
フェルディナンド・ハプスブルク
シャルル・ミレッシ
アルピーヌ・エンデュランス・チーム/
アルピーヌA424
1:51.318
87マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:51.389
128セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:51.720

WEC第6戦ローンスター・ル・マン ハイパーポール結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
151アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:50.390
283ロバート・クビサ
ロバート・シュワルツマン
イーフェイ・イエ
AFコルセ/
フェラーリ 499P
1:50.667
32アール・バンバー
アレックス・リン
キャデラック・レーシング/
キャデラック V-Series.R
1:50.680
435ポール=ルー・シャタン
フェルディナンド・ハプスブルク
シャルル・ミレッシ
アルピーヌ・エンデュランス・チーム/
アルピーヌA424
1:50.751
550アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:50.818
97マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:50.951
GR010 HYBRID 8号車
GR010 HYBRID 7号車