WEC2024年シーズン第8戦 バーレーン8時間 予選・ハイパーポールTOYOTA GAZOO Racing、
今季2度目のポールポジション獲得し
ハイパーポール1-2で最前列グリッド独占!

2024.11.02(土)- 01:55配信

 11月1日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDがポールポジションと2番手グリッドを獲得。世界チャンピオンタイトルを目指し、最終戦の決勝は最前列に並んでスタートを切ることとなりました。

今季2度目のポールポジション獲得しハイパーポール1-2で最前列グリッド独占!

 セバスチャン・ブエミ、平川 亮と共にGR010 HYBRID 8号車を駆るブレンドン・ハートレーが1分46秒714というタイムでポールポジションを獲得しました。小林可夢偉、マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆るニック・デ・フリースが0.323秒差の2番手で続き、チームにとっては完璧な予選日となりました。

 ポールポジションを獲得したことで、TGRは1ポイント取得、タイトルを争うマニュファクチャラーズ選手権で首位ポルシェとの差を9ポイントに縮めました。現地2日(土)の決勝レースで勝利し、チームにとってのバーレーン8連勝を達成すれば、TGRのマニュファクチャラーズタイトルが確定します。また、小林とデ・フリースは逆転のドライバーズタイトル獲得の可能性も残しています。

 この日の午前中に行われた公式練習3回目では、チームはタイトル決定に重要な2日(土)の決勝に向け、レースでのパフォーマンスと戦略を優先して作業を続けていましたが、2台のGR010 HYBRIDは予選とハイパーポールで素晴らしい走りを見せました。

 開幕戦カタールでデビュー戦ながら予選を担当し、最前列グリッドスタートを獲得したデ・フリースは、それ以来今季2度目となる7号車の予選アタックを担当し、8号車もハートレーがル・マン以来の予選アタックを担当しました。

 現地時間午後4時40分より最初の12分間の予選セッションが開始され、新品のミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは先陣を切ってコースイン。最初のアタックラップでベストタイムをマークし、デ・フリースの7号車が暫定トップ、ハートレーの8号車が2番手で続きました。2台は翌周回もアタックを続けましたが僅かにベストラップには届かず、それでも7号車はトップをキープ。8号車はタイムを更新してきたライバルに上回られるも4番手となり、TGRは2台揃ってハイパーポール進出を決めました。

 予選での上位10台によりポールポジションを争う10分間のハイパーポールセッションは、午後5時、日が沈み薄暮れの気温もやや下がる中で開始されました。2台は新たなミディアムタイヤを装着してアタックに入ると、8号車のハートレーがアタック1周目に唯一1分46秒台に入る圧倒的なフライングラップを記録し、ポールポジションを獲得。デ・フリースも最初のアタックラップがベストタイムで、僅差の2番手となりました。

 ライバルのハイパーカー勢はその後もアタックを続けましたが、TGRの2台のタイムを最後まで上回ることができず、TGRはバーレーンでの6連続ポールポジションを獲得しました。

 チームは現地2日(土)の午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られるバーレーン8時間の決勝レースで、今シーズン3度目の優勝と世界チャンピオン防衛に挑みます。

ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)

 チーム全体としては少し驚きですが、2台揃って最前列グリッドに並ぶのは間違いなく素晴らしい結果です。ハイパーポールでのブレンドンのアタックは素晴らしいラップでした。ポール獲得おめでとう。まだ我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両方の選手権を争っているので、明日は重要な一日になります。クリーンなレースを目指し、少なくとも1つはタイトルを獲得したいところです。タイヤの摩耗は激しいですし、ライバルも速いので厳しい戦いになると思いますが、全力を尽くしてトップを目指します。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)

 予選を任せてくれたチームメイトたち、そして、昨日の厳しかった公式練習初日を乗り越え素晴らしいクルマを仕上げてくれたチームにも感謝します。予選セッションでは、最初のラップでタイヤの温度をうまく上げることができなかったのですが、そこから学び、ハイパーポールではうまくまとめることができました。クルマは非常に好調で、本当に気持ちよく走ることができたアタックラップでした。シーズン最終戦でポールポジションを獲得でき、とても嬉しいです。我々8号車はこれまで厳しいシーズンを過ごしてきたので、TOYOTA GAZOO Racingのチャンピオン獲得のためにも少しでも上位でフィニッシュすべく最後までプッシュし続けます。

WEC第8戦バーレーン8時間 公式練習第3回目結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
193ミケル・イェンセン
ニコ・ミュラー
ジャン-エリック・ベルニュ
プジョー・トタルエナジーズ/
プジョー 9X8
261:49.443
283ロバート・クビサ
ロバート・シュワルツマン
イーフェイ・イエ
AFコルセ/
フェラーリ 499P
291:49.662
363ミルコ・ボルトロッティ
エドアルド・モルタラ
ダニール・クビアト
ランボルギーニ・アイアンリンクス/
ランボルギーニ SC63
281:50.014
494ポール・ディ・レスタ
ロイック・デュバル
ストフェル・バンドーン
プジョー・トタルエナジーズ/
プジョー 9X8
251:50.028
536ミック・シューマッハ
マシュー・バキシビエール
シャルル・ミレッシ
アルピーヌ・エンデュランス・チーム/
アルピーヌA424
281:50.612
117マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
301:52.486
138セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
301:52.682

WEC第8戦バーレーン8時間 公式予選結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
17マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:47.498
251アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:47.531
320シェルドン・ファン・デル・リンデ
ロビン・フラインス
レネ・ラスト
BMW M TEAM WRT/
BMW M Hybrid V8
1:47.550
48セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:47.698
515ドリス・バンスール
ラファエル・マルチェッロ
マルコ・ウィットマン
BMW M TEAM WRT/
BMW M Hybrid V8
1:47.741

WEC第8戦バーレーン8時間 ハイパーポール結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
18セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:46.714
27マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:47.037
351アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:47.080
499ハリー・ティンクネル
ニール・ジャニ
ジュリアン・アンドラウアー
プロトン・コンペティション/
ポルシェ 963
1:47.234
550アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:47.527
GR010 HYBRID 8号車
GR010 HYBRID 7号車