WEC2025年シーズン第4戦ル・マン24時間 6時間経過TOYOTA GAZOO Racing、
ル・マン24時間スタート!熾烈なバトルが展開中

2025.06.15(日)- 07:20配信

 6月14日(土)、2025年シーズンFIA世界耐久選手権第4戦、第93回ル・マン24時間の決勝がスタートしました。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、21台の強力なハイパーカーと激しい戦いを繰り広げ、レースは4分の1となる6時間を経過しました。

ル・マン24時間スタート!熾烈なバトルが展開中

 スタートから6時間を経過した時点で、TGRのGR010 HYBRIDは、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブする8号車が6位、そして小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの7号車はペナルティにより18位まで順位を落とし、トップ10圏内を目指しています。

 曇り空ながらも暖かい天候で、およそ32万人の大観衆が見守る中、現地時間午後4時に2025年シーズンFIA世界耐久選手権第4戦、第93回ル・マン24時間の決勝がスタートしました。ブエミがドライブする8号車が10番手、コンウェイの7号車が16番手からスタート。2台のGR010 HYBRIDは追い上げを開始しましたが、7号車はスタート早々の1周目にプジョーとの接触があり、ボディに軽いダメージを負いました。

 コンウェイはトップ10圏内を狙える位置まで順位を上げ、1時間が経過する頃には2台のアルピーヌを抜きました。ブエミも安定した走行を続け、コース上でBMW 15号車を抜くと、ピットでフェラーリ51号車にも先行し、2時間を経過する頃には7位に順位を上げました。

 2時間を経過した時点で、8号車はブレンドン・ハートレーにバトンタッチ。このピットで新品のタイヤに交換したため、フェラーリ51号車とBMW 15号車に再び先行を許してしまいました。一方、7号車は小林可夢偉に交代し、新品タイヤで猛追を開始しましたが、ミュルサンヌコーナーでタイヤをロックさせてしまい、15秒ほどタイムロス。4時間を迎える頃、7号車はピットでダメージを負った右フロントタイヤを交換しました。

 4時間台に入ると8号車のハートレーがキャデラック311号車を攻めて6位争いを展開。小林の7号車も順位を11位に上げました。4時間半が経過したところで2度目のドライバー交代が行われ、8号車は平川亮が6位争いを続ける一方、7号車のニック・デ・フリースもトップ10圏内入りを目指しプッシュを続けました。

 7号車は激しいバトルの末に13位まで順位を上げ、トップ10まであと数秒というところまで迫りましたが、デ・フリースの最初のピットでピットレーンでのスピード違反を犯してしまい、50秒間のストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受けることになりました。このペナルティは6時間経過直前のフルコースイエロー中に消化しましたが、その結果、順位は18位に落ちてしまいました。

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):

 我々の7号車は、やや波乱のあるスタートを切りました。順位的には望んでいた位置にはいませんが、クルマには問題がなく、まだまだレースは長いです。1周目にダメージを負い、ペナルティも受けてしまいましたが、現段階では生き残ることが重要です。今、最も大切なのは、安定したペースで確実にクルマをコントロールし続けることです。まだ始まったばかりですが、全力を尽くして戦っています。

マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):

 スタート時のプジョーとの接触があったのは本当に残念です。まだ24時間レースの1周目だというのに、全くスペースがありませんでした。その接触により、車体の左側にダメージを負ってしまいました。その後の走行には影響がありませんでしたが、スタートであのような接触は避けたいもので、今後どんな影響が出るかも分かりません。接触後は冷静になり、リズムを取り戻して何台かをパスしましたが、ピットで再び順位を落としてしまいました。レースは始まったばかりなので、これからが勝負です。

セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):

 スタートから非常に接戦の中で激しいバトルが繰り広げられました。我々のペースは悪くなく、いくつか順位を上げることができました。スタート順位を考えると、私のスティントの最後にはトップ6を走れたというのは良い兆しです。まだ我々は接戦の真っ只中にいますので、最後まで集中を切らさずにプッシュし続けます。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):

 私のスティントではミスなく、クリーンに走ることができました。現時点では特に最高速に関して少しパフォーマンス不足を感じており、ポジションアップは難しい状況です。しかし、チーム全体が一丸となって全力で戦っており、メカニックも着実なピットストップを行ってくれました。長いレースですが、今のところ順調です。

WEC 第4戦ル・マン24時間 6時間経過時順位(※)

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
183ロバート・クビサ
イーフェイ・イエ
フィル・ハンソン
AFコルセ/
フェラーリ 499P
99
250アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
993.962
36マット・キャンベル
ケビン・エストレ
ローレンス・バンスール
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/
ポルシェ 963
9926.578
451アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
991:13.474
520レネ・ラスト
ロビン・フラインス
シェルドン・ファン・デル・リンデ
BMW M TEAM WRT/
BMW M Hybrid V8
991:54.384
68セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
991:58.795
187マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
981 Lap

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