9月5日(金)、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、2025年シーズンFIA世界耐久選手権第6戦ローンスター・ル・マンの公式練習走行が開始。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、猛暑の中で着実に準備を進めました。
この日は気温が38度、路面温度は53度に達する非常に暑いコンディションの中、ドライバーとチームメンバーは休む間もなく、初日の2度の公式練習セッションをこなしました。
TGRは、白熱するハイパーカークラスでの激しい争いにも直面しており、初日の結果はその厳しい挑戦を浮き彫りにしました。
今大会前のトレーニング中に負傷し欠場となってしまったマイク・コンウェイに代わり、ホセ・マリア・ロペスが小林可夢偉、ニック・デ・フリースと共にGR010 HYBRID 7号車をドライブし、この日の走行を9番手タイムで終えました。一方、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は17番手となりました。
公式練習1回目は、度重なる赤旗中断により走行が妨げられました。最初の赤旗はセッション開始から10分程で発生。レースコントロールの技術的トラブルに起因するもので、これにより、セッションは1時間延長されました。その後もコース上のアクシデントにより3度の赤旗が出され、合計で約20分の走行時間が失われました。荒れたセッションとなりましたが、TGRは限られた走行時間を最大限に活用し、メカニカルおよび空力面での調整を進めました。
この遅延の影響で、公式練習2回目の開始も予定より30分遅れとなりましたが、チームはセッション間にクルマの準備やセッティング調整に十分な時間を確保できました。午後のセッションではさらに気温と路面温度が上昇し、ドライバーだけでなくチームメンバーやクルマ、機材、タイヤにとっても厳しいコンディションとなりました。しかし、高温下でのパフォーマンスやタイヤ摩耗を分析する貴重な機会にもなりました。公式練習2回目はほぼトラブルなく進み、最後の数分に出された赤旗で終了となりました。
ドライバーとエンジニアは、6日(土)に行われる最後の1時間の練習走行でGR010 HYBRIDからさらなるパフォーマンスを引き出すことを目指し、今日の両セッションで得たデータを分析していきます。この練習走行3回目は、現地時間3時40分(日本時間7日(日)午前5時40分)から行われるハイパーカークラスの予選に向けた最後の調整の機会となります。予選とその後のハイパーポールで決定されたスターティンググリッドで、7日(日)現地時間午後1時(日本時間8日(月)午前3時)に6時間で争われる決勝のスタートが切られます。
小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
全体的なペースという面で我々がどのあたりかまだはっきり言えませんが、オースティンに戻ってこられて嬉しいです。昨年よりも路面の凹凸が少なく感じられ、コースの状態が少し変わったようなので、それに合わせてクルマのセッティングを調整しています。まだもう少しペースを上げる必要がありますが、今夜しっかり作業を進め、予選と決勝へ向けて改善できると思っています。
ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
今日は良い一日でした。限られた走行時間の中で、走行リズムを取り戻すためにしっかり周回を重ねられました。クルマの感触もよく、全体的に満足しています。ラップタイムでは少し遅れを取っているので、もう少しパフォーマンスを引き出せるように取り組んでいきたいです。
ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー):
練習走行では他のチームの状況が分かりにくいですが、このコースを走るのは本当に楽しいので、今日は充実した時間を過ごせました。7号車と8号車で異なるセッティングを試しながら、できるだけ多くのことを学ぼうとしています。今夜データを分析し、前進できるようにまとめていきたいと思っています。
セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
前戦ブラジルラウンドを欠場していたので、GR010 HYBRIDに戻ることが出来て嬉しいです。予想通り暑い一日でしたが、タイヤやクルマのセットアップについてできるだけ多くのことを学ぼうとしていました。良いデータが集まったので、分析してペースを上げられればと思います。現時点でライバル勢は我々よりも少し速いので、決勝へ向けてクルマの改善に努めます。
ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
トラブルはありませんでしたが、赤旗が多かったのは皆同じ状況です。夏休み明けで久しぶりに走るのは楽しく、オースティンに戻れることができて良かったです。ただ、今日は一発の速さが思ったほど出せず、競争力に欠けました。トップ争いをするためにはやることがまだたくさんあるので、決勝までにしっかり仕上げていきたいです。
平川 亮(8号車 ドライバー):
充実した一日でした。特にロングランでクルマの改善がかなり進みました。予選モードではまだ伸びしろがありますが、レースペースは良い感触です。タイム的にはトップではありませんが、着実なスタートが切れたと思います。明日はさらにパフォーマンスを引き出すために頑張りたいです。
WEC 第6戦 ローンスター・ル・マン 公式練習第1回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 12 | アレックス・リン ノルマン・ナト ウィル・スティーブンス | キャデラック・ハーツ・チームJOTA/ キャデラック V-Series.R | 28 | 1:53.584 |
| 2 | 007 | ハリー・ティンクネル トム・ギャンブル | アストンマーティン THOR Team/ アストンマーティン ヴァルキリー | 33 | 1:53.713 |
| 3 | 83 | ロバート・クビサ イーフェイ・イエ フィル・ハンソン | AFコルセ/ フェラーリ 499P | 35 | 1:53.728 |
| 4 | 009 | マルコ・ソーレンセン アレックス・リベラス | アストンマーティン THOR Team/ アストンマーティン ヴァルキリー | 33 | 1:53.789 |
| 5 | 51 | アレッサンドロ・ピエール・グイディ ジェームス・カラド アントニオ・ジョビナッツィ | フェラーリAFコルセ/ フェラーリ 499P | 36 | 1:53.889 |
| 11 | 8 | セバスチャン・ブエミ ブレンドン・ハートレー 平川亮 | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ GR010 HYBRID | 34 | 1:54.460 |
| 12 | 7 | 小林可夢偉 ホセ・マリア・ロペス ニック・デ・フリース | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ GR010 HYBRID | 31 | 1:54.493 |
WEC 第6戦 ローンスター・ル・マン 公式練習第2回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 20 | レネ・ラスト ロビン・フラインス シェルドン・ファン・デル・リンデ | BMW M TEAM WRT/ BMW M Hybrid V8 | 35 | 1:51.946 |
| 2 | 51 | アレッサンドロ・ピエール・グイディ ジェームス・カラド アントニオ・ジョビナッツィ | フェラーリAFコルセ/ フェラーリ 499P | 38 | 1:52.407 |
| 3 | 009 | マルコ・ソーレンセン アレックス・リベラス | アストンマーティン THOR Team/ アストンマーティン ヴァルキリー | 39 | 1:52.457 |
| 4 | 6 | マット・キャンベル ケビン・エストレ ローレンス・バンスール | ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ ポルシェ 963 | 32 | 1:52.697 |
| 5 | 83 | ロバート・クビサ イーフェイ・イエ フィル・ハンソン | AFコルセ/ フェラーリ 499P | 40 | 1:52.746 |
| 9 | 7 | 小林可夢偉 ホセ・マリア・ロペス ニック・デ・フリース | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ GR010 HYBRID | 37 | 1:53.137 |
| 17 | 8 | セバスチャン・ブエミ ブレンドン・ハートレー 平川亮 | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ GR010 HYBRID | 41 | 1:54.101 |
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