WRC 第11戦ラリー・スペイン デイ1 オールターマック・ラリーに生まれ変わったスペイン
初日はエバンスが総合2位に、オジエが総合3位につける

2021.10.16(土)- 06:00配信

10月15日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインが開幕。スペイン北東部、サロウのサービスパークを中心にデイ1として6本のステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位につけました。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

2年ぶりの開催、そしてオールターマック(舗装路)ラリーへと生まれ変わったラリー・スペインの初日は、サービスパークの西北エリアで、3本のステージをサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は112.02kmでした。金曜日は早朝14度前後、日中は23度前後と、1日を通して穏やかな天気が続き、路面は終日ドライコンディションが保たれました。

ドライバー選手権2位のエバンスは、前戦ラリー・フィンランドで圧勝した勢いを今大会でも維持し、オープニングのSS1でベストタイムを記録。続くSS2ではライバルとベストタイムを分け合い、さらにSS3でもベストタイムを刻むなど、午前中の3本のステージを全て制覇し首位を守りました。午後の再走ステージは、路肩の未舗装部分の泥や砂利が掻き出され、一部は非常に滑りやすい路面コンディションになりました。エバンスはSS5の特にグリップが低いコーナーでコーナリングラインが乱れ大きくタイムロス。首位の座をライバルに明け渡しましたが、それでも3ステージ連続で2番手タイムを刻み、首位とのタイム差は僅か0.7秒に留まっています。

エバンスに24ポイント差をつけてドライバー選手権をリードし、通算8回目のタイトル獲得に王手をかけているオジエは、午前中のステージで2、3番手タイム、午後のステージでは3、4番手タイムを記録するなどクレバーな走りで1日を走破。2位エバンスと18.7秒差の総合3位で1日を終えました。今季2勝を飾っている21歳のロバンペラは、WRカーで出場した初めてのラリー・スペインでやや苦戦。それでも、ステージごとに改善を重ねていき、総合5位につけています。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、SS1でクラッシュ。ステージは最後まで走り切りましたが、クルマの左フロントにダメージを負い、リエゾン(移動区間)でデイリタイアを選択しました。その後、チームはサービスでクルマを修理し、勝田はデイ2で再出走する予定です。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
初日からエキサイティングな展開になりましたし、いつものように、このラリーのターマックステージではタイム差があまりつきませんでした。とはいえ、今朝の最初のステージではエルフィンが信じられないようなタイムを出し、フィンランドで見せたスピードを今回も発揮してくれました。午後のステージでも良いタイムが出ていましたし、一日を終えて上位2人のタイムはかなり僅差です。チームとしては、セブが総合3位以内に入っていることも非常に喜ばしいですし、カッレもこのスペインの道での経験が多くないながらも、とても良い仕事をしています。

<<セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)>>
我々にとってそこそこ良い一日でした。優勝を目指してここに来たので、望んでいたほどは良くなかったですし、なかなかリズムを掴むことができませんでした。今朝のステージは悪くなかったのですが、それ以上にエルフィンは非常に良いスタートを切りました。午後は路面がかなりダーティになっているセクションがいくつかあり、大きなリスクを負いたくなかったこともあって、やや苦戦しました。トップとの19秒という差は少し大き過ぎますが、この後も改善を進めますし、依然多くのポイントを獲得できる順位につけているので、明日に期待しています。

<<エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)>>
午前中はとても上手く行きました。クルマのフィーリングが良く、いいリズムで走れましたが、最初のステージであれほどのタイムが出たことには自分でも驚きました。午後の再走ステージでも、ほとんどのパートは特に問題なかったのですが、SS5だけは路面が少しダーティになっていて滑りやすく、少し難しく感じました。縁石にクルマの後輪をかなり激しく当ててしまったのですが、なんとかなりました。トップ2台のタイム差は非常に小さく、明日のトリッキーな1日に全てがかかっているといえます。

<<カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)>>
全体的には良い一日でした。午前中はかなりトリッキーで、ちょっと苦戦しましたが、昼のサービスでクルマにいくつか調整を加えたところ、それがとてもうまく機能し、午後はより楽しく走ることができました。このクルマでスペインに出たことがなかったので、今日は良い勉強の機会になりましたし、多くの経験を積むことができました。明日は、ライバルたちがWRカーで何度も走っているステージなので、困難な戦いになるとは思いますが、さらなる改善を続けたいと思います。

<<ラリー・スペイン デイ1の結果>>
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h01m26.6s
2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +0.7s
3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +19.4s
4 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +24.8s
5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +38.0s
6 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (フォード フィエスタ WRC) +1m10.2s
7 ガス・グリーンスミス/クリス・パターソン (フォード フィエスタ WRC) +1m28.9s
8 オリバー・ソルベルグ/クレイグ・ドリュー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m55.6s
9 ニル・ソランス/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m30.5s
10 エリック・カミリ/マキシム・ヴィルモ (シトロエン C3 Rally2) +3m50.5s
(現地時間10月15日19時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技2日目となる10月16日(土)のデイ2は、サービスパークの東北エリアでサヴァラ(SS7/10)、ケロル-レス・ポブレス(SS8/11)、エル・モンメル(SS9/12)という、2019年の大会でも使われた定番の3本のターマックステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行。1日の最後には、サロウの海岸近くで全長2.24kmの市街地ステージが行なわれます。7本のSSの合計距離は117.45kmと3日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は491.33kmとなっています。

1号車(セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア)
1号車(セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア)
エルフィン・エバンス
エルフィン・エバンス
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

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