WRC 第4戦ラリー・ポルトガル デイ1 古都コインブラの市街地ステージでラリーがスタート
GR YARIS Rally1は全車順調に初日を走り切る

2022.5.20(土)- 7:30配信

5月19日(木)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ポルトガルが開幕。古都コインブラの市街地でオープニングステージとしてスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(GR YARIS Rally1 1号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車) が総合6位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合9位につけ、チームの全選手が順調にラリーをスタートしました。

1号車(セバスチャン・オジエ, ベンジャミン・ヴェイラス)
1号車(セバスチャン・オジエ, ベンジャミン・ヴェイラス)

新時代ハイブリッドラリーカー、GR YARIS Rally1にとって今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントである、ラリー・ポルトガルは、今年もポルトガル北部ポルト近郊の「マトジニョス」にサービスパークが置かれ、4日間に渡って競技が行われます。その初日となる19日(木)のデイ1は、午前中にマトジニョスから約44km離れたグラベルロードでシェイクダインが行われ、チームの全ドライバーがステージを3回走行。昨年のこのラリーの勝者であるエバンスがベストタイムを記録し、オジエは7番手タイム、今シーズン二連勝中のロバンペラは8番手タイムでした。

その後、マトジニョスから南に約120km離れた古都コインブラの中心部で、セレモニアルスタートに続き午後7時過ぎからSS1「コインブラ」がスタートしました。市街地の一般道を閉鎖して作られた、全長2.82kmのターマック(舗装路)ステージを、全ドライバーがグラベル仕様のセットアップとグラベル用タイヤで走行。GR YARIS Rally1は全車が順調にステージを走り切り、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1で出場の勝田貴元も、総合7位で初日を走り終えました。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
ファンの皆さんのために用意されたスーパーSSで、再びこのような形でラリーをスタートできたのは素晴らしいことです。ただし、ドライバーにとっては決して簡単なステージではなかったと思います。なぜなら、ミスをしたくはないですが、タイムも多く失いたくないので、そのバランスを見つけるのが難しいのです。だから、我々のドライバーたちが問題なく今晩のステージを走り終え、タイム差もあまりつかなかったことに満足しています。今朝のシェイクダウンは、グラベルステージで初めてGR YARIS Rally1がライバルとタイムを競いましたが、そこでエルフィンが最速タイムを出してくれたことは心強く、この週末を良いペースで走ることができそうだと自信を持ちました。明日は全選手の実力が判明するエキサイティングな一日になるでしょうし、日中のサービスが設定されていないことも大きなチャレンジになると思います。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
スーパーSSではいいスタートを切ることができましたし、ファンの皆さんがラリーの会場に戻ってきてくれたことを嬉しく思います。特にここポルトガルは、いつも本当に雰囲気が良いので、素晴らしい気分です。シェイクダウンを終えた段階で、フィーリングはまだベストな状態ではありませんが、ラリーは始まったばかりですし、グラベル路面では誰もがこの新しいクルマについてまだ学んでいる段階なので、調整を加えることでクルマがさらに良くなっていく可能性は十分にあります。明日からのステージについては、前年までのように路面を掃除しながら走る必要がないので気持ちが楽ですし、良い出走順を活かすためにも、できるだけ早く走りのリズムを掴みたいと思います。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
スーパーSSではクリーンな走りができましたし、期待していたように多くのファンの皆さんで賑わっていたことを嬉しく思います。今朝のシェイクダウンは、とても順調に進みました。クルマのフィーリングは非常に良く、大きな問題もありませんでした。このような形でスタートすることができたのは良かったですが、もちろん重要なのはラリー本番です。今回は未知の部分が多く、天気予報によると暑い日が続きそうなので、大変な週末になるかもしれません。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)>>
大勢のファンの皆さんが集まる、このようなステージを走るのはいつだって嬉しいですし、ポルトガルは毎年素晴らしい雰囲気です。今晩のスーパーSSでは、クリーンな走りができました。再びグラベルのラリーに戻ってくることができて嬉しいですし、シェイクダウンでは少し調整を加えながら走りましたが、全体的にとても順調でした。明日は自分達にとって非常に大きなチャレンジであり、この週末を戦う上で重要な意味を持つ一日です。出走順によるタイムロスをできる限り少なく抑え、いいペースで走れるように頑張ります。

<<ラリー・ポルトガル デイ1の結果>>
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 2m37.9s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.6s
3 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォードPuma Rally1) +1.4s
4 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン(フォードPuma Rally1) +1.8s
5 セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.1s
6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1) +2.7s
7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.8s
8 セバスチャン・ローブ/イザベル・ガルミッシュ (フォード Puma Rally1) +3.4s
9 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3.5s
10 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1) +4.4s
(現地時間5月19日21時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技2日目となる5月20日(金)のデイ2は、コインブラを起点にアルガニル地域で7本のグラベルステージを走行し、1日の最後にはロウサダのラリークロス・サーキットでスーパーSSが行われます。デイ2は日中にフルサービスがなく、タイヤフィッティングゾーンしか設定されないため、クルマに大きなダメージを与えることなく全ステージを走りきらなくてはなりません。8本のステージの合計距離は121.67km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は584.84kmとなります。

セバスチャン・オジエ
セバスチャン・オジエ
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

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