WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ4 過酷なグラベルラリーを戦い抜いたロバンペラが総合5位でフィニッシュ
ドライバー選手権首位の座を守り、リードをさらに拡げる

2022.6.6(月)- 1:30配信

6月5日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアの最終日デイ4が、イタリアのサルディニア島北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 69号車)が総合5位でフィニッシュ。ドライバー選手権首位の座を守り、選手権2位のライバルに対するリードを拡げました。また、2回のデイリタイアを経て再出走したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合40位で、デイ3でデイリタイアし再出走したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)は総合44位で完走。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、ロバンペラに次ぐ総合6位でフィニッシュしました。

69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

ラリー最終日のデイ4は、サルディニア島西海岸アルゲーロのサービスパークを起点に、島の北部で2本のグラベル(未舗装路)ステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は39.30kmでした。最終日は曇り空となり小雨がぱらつくこともありましたが、全体的にはドライコンディションでの戦いになりました。

ロバンペラは、金曜日のデイ2を不利な出走順一番手で走行し大幅にタイムロス。総合8位に留まりました。デイ3では総合5位まで順位を上げましたが、総合4位のライバルに対して51.4秒という大きな差がついており、走行距離が短い最終日に自力でさらにポジションを上げるのは難しい状況でした。そこで、ロバンペラはボーナスの選手権ポイントを獲得可能な最終のパワーステージに狙いを定め、他の多くのドライバーと同じように、そこまでの3本のステージはタイヤを温存する作戦で最終日を戦いました。そし迎えた最終のパワーステージで、ロバンペラは2番手タイムを記録しラリーをフィニッシュ。総合5位に入り獲得した10ポイントと、パワーステージで獲得した4ポイントを加算し、ドライバー選手権におけるリードを、46ポイントから55ポイントへとさらに拡げることに成功しました。また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を守り、2位のマニュファクチャラーに対し39ポイント差をつけています。

パワーステージでは、メカニックによって修理されたクルマで再出走したエバンスが3番手タイムで3ポイントを、ラッピが4番手タイムで2ポイントをボーナスポイントとして獲得。勝田も5番手タイムでボーナスの1ポイントを獲得し、ロバンペラに次ぐ総合6位でフィニッシュ。GR YARIS Rally1は4台全車がパワーステージで速さを示しました。

気温が高く、路面も非常に荒れていた今回のグラベルラリーで、エバンスとラッピが一時首位に立つなど、GR YARIS Rally1は高いパフォーマンスを発揮。信頼性についても総じて高いレベルにありましたが、不運なアクシデントが重なり彼らはデイリタイアを余儀なくされました。また、今シーズン3連勝中だったロバンペラも不利な出走順でタイムを失い、チームは今シーズン初めて表彰台を逃すことになりました。それでも、今回のラリーから、次戦以降に繋がる多くの学びを得ることができました。

<<豊田 章男 (チームオーナー)>>
メカニックたちへ。

今週末はメカニックのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。エルフィン、エサペッカのクルマを直して、翌日のラリーに間に合わせてくれたサルディニアのメカニックたち。そして、ヤリ-マティと私がドライバーとして出場した富士24時間レースで、トラブルで走れなくなったGR86とGRカローラを必死に直して、コースに戻してくれた富士のメカニックたち。我々ドライバーは走り続けられなくなることが一番辛いことです。支えてくださっている多くの皆さまに恩返しができなくなってしまうからです。メカニックの皆さんの力に私も含め、我々のチームの多くのドライバーが助けられました。

メカニックの皆さん、チームのために、僕らドライバーのために、クルマを直してくれて本当にありがとう。これからももっといいクルマづくりのために、よろしくお願いします。一緒に、毎回のゴールを目指しましょう。

TOYOTA GAZOO Racingオーナー 豊田章男
トヨタ自動車株式会社 マスタードライバー モリゾウ
ROOKIE Racingオーナー 豊田章男
ROOKIE Racingドライバー モリゾウ

<<カイ・リンドストローム (スポーティング・ディレクター)>>
我々は全てのラリーに勝つために出場していますが、今回は非常に困難な週末となり、その目的を達成することができませんでした。それでも、マニュファクチャラー選手権では依然首位ですし、ドライバー選手権ではカッレがリードをさらに広げました。タイトルを獲得するためには全てのラリーで勝つ必要はなく、カッレは出走順が一番だったにも関わらず素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。序盤にエルフィンとエサペッカに起きてしまったことは残念ですが、それもラリーの一部です。新しいレギュレーションが施行された今年は、非常に良いシーズンのスタートを切ることができたましたが、今回のラフなコンディションで、まだ取り組むべき点があることを発見しました。改善する余地がまだあり、次のイベントでクルマがさらに良くなる可能性があるということが分かったのは良いことです。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
今日はパワーステージが目標でした。思っていたほど多くのポイントを獲ることはできませんでしたが、1ポイントも獲れないよりはましです。今回も我々にとっては困難な週末になりましたが、ステージのタイムやクルマのフィーリングなど、ポジティブに思えることもいくつかありました。スピードは十分にあったのですが、物事が思うように進みませんでした。今は、次のケニアに向けて改善を試みています。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)>>
自分たちの今日の目標は、最後まで走りきりパワーステージでポイントを獲得することだと理解していました。フィーリングはあまり良くなく少々厳しい状況でしたが、それでも何とか2番手タイムを出し、総合5位で得たポイントに4ポイントを追加することができました。とても厳しい週末でしたが、シーズンの最後にポイントを合計した時に今回のような結果が重要な意味を持つので、クレバーに戦わなければならないと思っていました。選手権ランキング2位のライバルよりも多くのポイントを獲得できたのですから、満足するべきでしょう。

<<エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)>>
次戦ケニアに出場するチームのために、今日は少し違うことを試してみましたが、非常にうまく行ったと思います。出走順が一番手だったことを考えれば、とてもいいフィーリングでした。今シーズン、ここまで走ってきた全ての路面でそうでしたが、今回もスピードは素晴らしく、それはつまりクルマが運転しやすいということです。あとは、それを結果に繋げるだけです。昨日はちょっとアンラッキーでしたが、ラリーではそういった驚くようなことも起きます。今回のラリーで得たポジティブな材料を、次のラリーに活かしたいと思います。

<<ラリー・イタリア サルディニアの結果>>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) 3h10m59.1s
2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1) +1m03.2s
3 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m33.0s
4 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (フォード Puma Rally1) +2m09.4s
5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3m02.8s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +4m02.6s
7 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォード Puma Rally1) +5m23.6s
8 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia Rally2 evo) +7m37.7s
9 ハン・ソランス/ロドリゴ・サンファン (シトロエン C3 Rally2) +8m05.7s
10 ヤリ・フッツネン/ミッコ・ルッカ (フォード Fiesta Rally2) +8m10.8s
40 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1h01m22.6s
44 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h19m45.0s
(現地時間6月5日16時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<次回のイベント情報>>
WRC次戦は、6月23日から26日にかけて、アフリカのケニアで行われる第6戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。昨年、この伝統のラリーは2002年大会以来19年ぶりにWRCとして開催され、最終日まで勝田と首位を争ったセバスチャン・オジエが優勝。勝田がキャリアベストリザルトとなる総合2位を獲得し、ヤリスWRCが1-2フィニッシュを飾りました。サファリ・ラリーのステージはグラベルで、非常に高速な区間と、石や岩が多くある荒れた区間の両方があり、雨が降ると路面はぬかるみ非常に滑りやすくなります。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
カッレ・ロバンペラ
カッレ・ロバンペラ
4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)
4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)

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